この世界は不完全すぎる 10巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
アキラの死と、大切な仲間を失ってしまったハガ達。
このゲームを終わらせれば、また逢えると唯一の望みを掛けて前に歩み出すアマノ。
次に向かう国へ早く行くために船を購入して海路を進んでいきますが…。
この世界は不完全すぎる 10巻には第70話から第77話が収録されています。
この世界は不完全すぎる 10巻のネタバレ、あらすじ
第70話 出港
レンの暴走によるプレイヤーのNPC化・・・。
それにより多くの仲間を失ってしまったアカネは、死んでしまったアキラの事で疲れたと言い、アルバの警戒も兼ねて残る事になります。
何かあればニコラのアサシンネットワークを使い、連絡を寄越すと言い、アカネはアルバを連れて王宮へと戻ります。
そしてアルバに用意して貰ったスロットマシーンで遊び、アキラのことを偲ぶアカネは、アルバにラスベカスを知っているかと訊ねます。
何かを始めようとするアカネ。
そんな彼女の動向も知らず、次の国へと向かうために移動手段を確保しようと動きます。
しかし頼みの綱の馬車はバグでまともに動かず、客船も怪物が出るために動けないとの事。
はたして次の国に向かう事は出来るのでしょうか?
第71話 石の塔①
マユが船を購入し、海路から次の国へと向かおうとしていましたが、クラーケンに襲われてしまい、船ごと海中へと沈められてしまいます。
そして気づけば・・・、そこは何処か見覚えのある島でした。
何処かで見たことがあると記憶の片隅に引っかかっている疑問は、ある石碑を見て想い出されます。
それはチュートリアルの石碑。
ここは「はじまりの大地」と呼ばれるチュートリアルステージだったのです!
ハガ達が最初に訪れた始まりの場所にクラーケンの口からワープしてしまった。
驚くべき状況に、とりあえずはチュートリアルをクリアすればと行動を始めます。
はたして元のクレボーン島へと戻れるのでしょうか?
そしてハガはひときわ目立つ塔の存在を気にしていました。
第72話 石の塔②
デバッガーのマツタニに聞けば、彼もこの島に一年以上も迷い込んでいたとの事。
海で釣りをしていた際にクラーケンに飲み込まれてしまい、気づけばこの島に訪れ、ポータルを繋ぐ唯一のNPCはまともに機能せずと、ずっとこの島に囚われていた彼。
船を作ろうにしても素材は無く、食料はチュートリアル用のリンゴのみ。
泳いで向こう岸に向かおうとするも、体力切れで溺れてしまうと、八方塞がりの状態。
ハガが見つけた塔も、このマツタニが暇つぶしのために創り上げた代物でした。
穴を掘り、素材を回収して創り上げた塔。
上には何があるのかと訊ねると、試しに登ってみるかと誘われます。
ニコラと共に塔へと昇るハガ・・・、はたして塔の上には何があるのでしょうか?
第73話 石の塔③
頂上へと辿り着き、階段を昇ってみろと言われたハガは試しに昇ってみました。
するとそこは表示されていないスカイボックスの境界だったのです。
ドーム状のエリアの境界線と知るハガ。
塔のおかげで天頂まで行く事が出来るも、そこから先に行くことは出来ず、向こうに行く事も出来ない状況でした。
塔から滑空して島に行く方法も考えるも、到着できないだろうと諦めていたマツタニ。
仕方なく地上へと戻り、渡る方法は無いかと模索していきます。
魔法で浮遊を考えるも、MPが尽きてしまうリスクを考えると妥当な方法ではありませんでした。
そんな中で導き出した答えは、ハガが泳いで大陸に向かう方法でした。
体力が保たないと止める一同に、ハガは秘策があると言います。
その秘策とは?
第74話 渡海
ハガはバグを利用して水面を走り出していきます。
水中と地上の判定の境界線を利用し、水中と地上の判定の境界線に入る際にダッシュを行い、そのまま水面を走りだし、海を渡っていきます。
これならスタミナ消費もしないと、感心するアマノ。
マツタニはそんなハガの細かなデバッグに感心し、海の先にあるハガを見送ります。
そして翌日を迎え、ニコラとマユは徹夜をしてハガの帰りを待っていました。
そんな中で無事に戻ってきたハガから驚くべき事を聞かされます。
それは向こう側に見えていた大陸はただの張りぼてで、景色用に作られたコピペだったのです。
ポータルを利用して、エリアを移動しないと元も場所に戻れないと知ったハガ達。
完全に脱出する事が出来ないと、マツタニは諦めてしまいます。
しかしハガはあるモノを見つけました・・・。
第75話 潜行
見つけたモノ・・・、それはマツタニが塔を作るための素材集めをした石切場の穴でした。
地下深くに掘られていた穴をさらに掘り下げて、地下へと向かってみればと、最後の賭けに出てみる事にしました。
上もダメなら、横もダメ。
しかし下ならばと最後の望みを掛けて、石切場のそこから穴を掘り続けていくハガ達。
作業は順調に進むも、シーフのために力仕事が出来ないハガは、ある方法を思い付きました。
それは石で作りあげた巨大なドリルで穴を掘り進むと、前代未聞の力技だったのです。
連携技を利用した、ドリル戦法。
その結果とは?
第76話 ウィルソード帝国①
雑に作られた始まりの島のエリアの下には、クレボーン島が存在していました。
エリア分けの際にメインエリアの上に作りあげられたチュートリアルエリア。
穴を掘れば、メインエリアに戻れると賭けたハガの策は見事に功を奏し、クレボーン島への帰還を果たします。
二度と戻る事が出来ないと諦めていたマツタニは、涙を流します。
こんなにも簡単に脱出が出来た事に、ハガに感謝をするマツタニ。
落下速度をアマノの浮遊魔法で落とし無事に戻る事に成功しました。
場所はウィルソード帝国の傍らしく、マツタニも一緒に向かう事となります。
そしてハガはアマノとマツタニにある情報を伝えます。
それはゲームマスターが居る事。
他人のデバッグストーンを操作できる人物がいることを知り、必ずその正体を突き止めると決意するハガ達。
こうして旅を再開します。
第77話 ウィルソード帝国②
一路、近場のウィルソード帝国に向かおうとするハガ達でしたが、途中に描画が追いついていないエリアを発見してしまいます。
空に浮かんでいる城に城下町。
そしてボスの配置までも見えている始末と、問題の多いバグを見つけてしまったハガ達でしたが、そんな彼らの前に荷物を運んでいる一団と遭遇してしまいます。
どうやらNPCらしくハガ達に依頼をしてきます。
大きなバグが起きている状況でのクエスト依頼に、どうすべきかと悩んでいる最中に、ドラゴンが現われてしまいます。
NPCが話し込んでいる中で、ドラゴンに襲われてしまっているNPCの騎士団達。
その積み荷だった筈の姫がドラゴンに殺されてしまい、彼女が落としただろう腕輪を拾ってしまうマツタニ。
そのせいで彼が王女と間違われ、お付きの騎士団に連れて行かれてしまいます。
バグだらけの状況で、ハガ達は混乱を強いられていきます。
この世界は不完全すぎる 10巻の感想
今回は、なんか怖いテーマでしたね…。
チュートリアルの島から抜け出せなくなってしまうとは、恐ろしい内容でした。
今回からはアキラが登場しなくなってしまい、彼女がいなくなってしまった事が凄く寂しかったです。
彼女はこのデバッカーの中では最年少者でしたから、この退場はすっごく堪えるモノがあります。
無事にこのゲームを終わらせなければいけなくなりましたね。
さて、そんなワケでハガ達が船に乗って次の国へと向かうも、クラーケンに船を食べられてしまい、気づいてしまえば、まさかのチュートリアルの島に辿り着いていたとは・・・。
ゲームをする際にチュートリアルをするのはけっこう手間ですが、ゲームの操作を覚える上では必要な場所でもありますからね。
でも今回はバグで抜け出せなくなってしまうとは…、これはこれで怖いモノです。
裏技で出る事の出来ないエリアにハマった際には、怖くてリセットしたモノでした。
そんな無人島の中で一人で暮らしていたマツタニ。
最初は何者かと思いきや、実はとても苦労していたのだと、彼の孤独がヒシヒシと伝わっている内容でしたね。
あんな天まで届く塔を一人で作っていたなんて・・・。
良くゲームで天井を目指して塔を作っていた事を想い出しますが、実際に作れば怖いモノなんですよね・・・。
高所恐怖症の人間にすればたまったもんじゃありませんね。
そんな所から身投げまで考える程に追い詰められていたマツタニ・・・。
これからも頼りになる仲間になって欲しいです!
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