最果てのパラディン 1巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
前世の記憶を持ったまま異世界に生まれ変わった主人公のウィル。
廃墟となった街で彼は3人のアンデッドによって育てられました。何故、廃墟なのか、何故、3人はアンデッドで人間は自分1人しか居ないのか。
最果てのパラディン 1巻 には第1章から第5章までが収録されています。
最果てのパラディン 1巻のネタバレ、あらすじ
第1章 廃墟の少年
僕は言葉と魔法の関係が知りたいよ。そう言ったウィルに、黙って聞いておれ。と言い返すガス。
何で言葉に力があるのか分かるか?
その問いにウィルは、世界の在り方を定めるものだから。と答えるのでした。
狩りの途中、大きな岩を見つけたウィルは試しにガスに習った言葉を使い、岩を半分に割ってみます。
しかし、上手く割れずに危うく割れた岩の下敷きになるところでした。
はずみで池に落ちた事を、マリーに知られたら怒られると、こっそりと家に入りますがブラッドに見つかってしまいました。
ブラッドに狩りの成果を報告すると、マリーに怪我の治療と説教を受けに行くか。と食堂へと向かうのでした。
第2章 生
前世の記憶を持ったまま生まれ変わったウィル。
幼児期に意識が芽生えた時に、目の前に居たのはガイコツと幽霊とミイラでした。
はじめは恐ろしく、前世での行いの報いとして罰を受けさせられたのか、それとも死の世界に落とされたのかとも思いました。
前世の意識はあるものの身体は幼児なので、思うように手足を動かすことも、言葉を話すことも出来ません。
しかし、半年程経つと話している言葉も分かるようになり、ガイコツと幽霊とミイラの3人?はウィルをとても大事に育ててくれていることは理解できました。
それから7年の月日が経っても、多少偏屈な魔法使いガスがウィルに対して卑屈な言葉を発したら、本気で怒って謝るように言うブラッドの様に、3人は変わらずウィルに接してくれるのでした。
第3章 祈り
生きた人であるウィルを育ててくれているのは、アンデッドである3人。
ガスからは学問を、ブラッドからは武術を、そしてマリーからは生活の糧となるいろいろなことを教わるのでした。
ただ、そんなマリーにもひとつ謎があり、神殿の広間に籠もるのですが、その時は、広間に近付いてはいけない。と言われているのでした。
ある日、マリーが広間から出てくる所を偶然にも見てしまった時、マリーの手にはウィルがいつも食べているパンがあるのでした。
有るはずのないパンを何故マリーが広場から持って出てきたのか不思議に思ったウィルは、確かめてみようとマリーが広場に籠もる時に、広場に忍び込むのでした。
そして、そこで見た光景にウィルは驚くとともに必死でマリーを助けようとするのですが…。
第4章 試練
マリーの授業が一番マシ。
5日間の沈黙の行を終えたウィルは、マリーの祈りで得たパンの理りを知ってから5年の月日が流れました。
マリーの授業の中でも一番辛いであろう沈黙の行よりも、最近のガスの授業の過密ぶりの方がキツイと感じます。
それでも、一番大変なのはブラッドの授業。
ブラッドが捕獲したアンデッドと殺し合いをしたかと思えば、丘の下にあるアンデッドが沢山いる廃虚都市の地下にひとりで置いていかれ、外で待っているから脱出してくるように言われるのでした。
ウィルは今まで3人に教わったことを3人抜きでも発揮できるようにする為の訓練だ。と捉え前に進むのでした。
暫く進んだ時、現れたのはいつもとは様子の違うガス。ガスはウィルに攻撃を始めるのでした。
第5章 謎
地下街で手に入れた短槍は、ウィルにとって初めて自分専用の魔法の武器となりました。
手に入れる時に倒したヴラスクスのスケルトンは、実は割と厄介な存在だったらしく、それを一人で倒したことにブラッドは驚くのでした。
それからのブラッドの授業は、地下街に度々潜る事が多くなり、ウィルも次第に慣れてしまい、ついにはウィルの方にハンデが付くようになってしまったのでした。
ガスの座学の授業では、ウィルにとっては、はじめての授業という名の博打を、ブラッドと三人で行いましたが、マリーに見つかり三人とも説教されてしまうのでした。
ガスはあの地下街での事は何も話さないでいましたが、そのことに触れないウィルに、あえて聞かない事情を知ったガスは、ウィルに頼みごとをするのでした。
最果てのパラディン 1巻の感想
神様が存在し、仕える神を選び信仰することで物理的な加護が得られるといい、魔法が存在する世界で生まれ変わったウィル。
3人のアンデッドはとても大切に育ててくれているようです。
ただ、何故アンデッドしか居ないのか、街は廃墟と化しているのか、そして、人間はどこに居るのか。まだまだ謎が多いです。
それでも、ウィルはガスから教わる知識や教養、そして魔法を習得し、ブラッドから教わる武術は、教えているブラッドさえも想像を超えるほど身についていきます。
マリ―からは生きて行く上での教養や、信仰心について学び、この世界に存在する神を知っていきます。
そうして、もう間もなく成人を迎える頃、ブラッドが本気の決闘をするであろうことに、ガスはわざと負けて欲しいと言います。
理由を知りたいウィルですが、それでもガスは教えてはくれませんでした。
恐らくそれは、3人がアンデッドとなったこと、街が廃墟となっていること、そして、ウィルの存在に関わっているであろうことは、ウィル自身も何となく感じていることでしょう。
そのすべては、ウィルが成人を迎える頃に、明らかになるはずです。そして、明らかになると同時に3人と別れ、旅立つことも悟っている様です。
それは次巻以降のお楽しみということで。
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