最果てのパラディン 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ブラッド、マリ―、ガスのアンデッドによって育てられたウィル。
今まで隠されていた、廃墟となった街と3人のアンデッド、そしてウィルの生い立ちの謎が、ついに明かされる時がきました。
最果てのパラディン 2巻 には第6章から第10章までが収録されています。
最果てのパラディン 2巻のネタバレ、あらすじ
第6章 決戦
明後日が成人の日と迫ったこの時、ウィルとブラッドは本気の決闘を行う様です。
成人を迎えるにあたり、親の加護を外れ独り立ちするための最終試験といったところでしょうか。
成人を迎えるにあたり決闘もですが、自分が信仰する神様「守護神」と、その神様に何を誓うのかも決めなければなりません。
成人までは親の庇護下として、親の信仰する神様の加護を受けていたのですが、成人になるということは、それを脱し、自ら神様に誓いを立てて加護を受ける様になるからです。
成人の日が明後日と迫る中、まだ決められないでいるウィルは、マリー、ガス、ブラッドのそれぞれがどの神様に何の誓いを立てたのかを参考にしながらも、以前から気になっている神様はいるようです。
ガスの授業を受ける前に神殿へと立ち寄るウィル。
今まで3人にほんとうにいろいろな事を教わり、外に出て一人でも生きていける様にと厳しさの中にも、まごころが籠っていることを感じ、ここを旅立っても、いつか3人に会いに帰ってこようと思うのでした。
翌日の正午、ついにブラッドとの決闘の時がやってきました。
第7章 果たされる約束
ウィルが一人前になったら、教えてやる約束だったな。
そう、どうしてブラッドたちはアンデッドになったのか、そしてウィルはどのようにしてここに居るのか。
その謎が、ついに語られるのでした。
世界各地に現れたデーモンの諸王たち、キングやジェネラルといった高位のものが大乱を巻き起こしたというのです。
それに応じるように善なる神々も力を尽くしたことで世界は混乱し、各地と連絡が取れなくなったそうです。
ブラッド達が居たサウスマーク大陸では、自らの血肉からデーモンを無限に生成するものが暴れ、いつしかそれをデーモンの王の中の王、ハイキングと呼ぶようになったといいます。
サウスマーク大陸を蹂躙したハイキングを、もう誰も倒せない。
そう思った時、彷徨賢者(ワンダリングセイジ)と呼ばれていたオーガスタスが、今こそハイキング討伐を。と提言したといいます。
第8章 木霊(エコー)
別れは済んだか。英雄よ。お前たちはついに執着を失った。契約に従い魂をわが手に。
そう言って現れたのは、この世のものではない者(もの)とウィルにも理解できるものでした。
このままだと、ブラッドとマリーが連れていかれる、何とかしないと。
そう思っても、手足を動かすことすら出来ません。
すると、魔法の言葉とともにその者に一撃を喰らわし、現れたのはガスでした。
ガスは、通常であれば複数人が息を合わせて行う四重魔法投射を一人で行い、この世のものでない者を消し去ってしまうのでした。
やっぱりガスの懸念通りになったな。というブラッド。
何より十五年準備したことがうまくいった。これで一安心と言うガス。
いったい何が起きたのか。ウィルが旅立つ前に全て話しておこうと、住まいへ向おうとした時、この世のものでないものが再び現れ、4人とも動けなくなるのでした。
それは「不死神スタグネイト」でした。
そしてウィルに、よくやってくれた。おまえのおかげだ。そう声を掛けるのでした。
第9章 家族
冬至の晩に返事を聞こう。そう言い残してスタグネイトは去って行きました。
ボロボロになった三人を家へと運び終えたウィルは、心の底から自らを蔑み泣き崩れるのでした。
そのまま寝てしまった様で、ふと目を覚ますと、ブラッド、マリー、ガスは気を取り戻したようでした。
今までのガスの行動の全てに納得がいったウィルは、何も知らずのうのうと暮らしてきた自分に惨めさを感じ、自分の不甲斐なさを謝るのですが、3人は自分たちのツケを払わされただけだと返します。
そして、ここを出ていっても、ウィルなら立派にやっていける。と言いますが、ウィルは前世のこともあり、3人の期待に沿う自分ではない。といじけます。
しかし、そんなウィルにマリーは喝を入れつつ、今までのウィルの努力を諭すのでした。
ようやく気を持ち直したウィルは、3人を守らして欲しいとお願いをするのでした。
第10章 相まみえる時
相手をしてもらう。気合いを不死神スタグネイトに向け、こちらに注意を促すことで、マリーやブラッドを優先しない様に。
そう思っていたウィルでしたが、そこはやはり神だけあり、あっさりと考えを読まれてしまいました。
しかし、ウィルの挑発に乗ってやろうと言い、神に挑むだけの資格があるのか試す様です。
すると、ウィルの足元から次々とスケルトンが出てくるのでした。
かつてブラッド達と一緒にハイキングに立ち向い、犠牲となった人々。
アンデッドとなった3人が埋葬した場所が、まさにウィルが今立っている場所だったのです。
スタグネイトによって不死の軍勢と化した、かつての戦士たちと戦うウィル。
圧倒的な数を相手にしても、ウィルは諦めず、作を練り、最後まで可能性を信じて立ち向かうのでした。
最果てのパラディン 2巻の感想
いよいよ成人を迎え旅立つ時・・。
いつかまた、故郷に帰るようにブラッド、マリー、ガスに会えるのだと思っていたウィル。
しかしそれはそんな甘いことではなく、ウィルを育てることで不死神との契約に背き、最期の時を選んでの事だとは、思いもしませんでした。
守護者としての執着を忘れることで契約に基づき、自らの眷属にしようと現れた不死神スタグネイト。
そうなることが分かっていてウィルが成人を迎える十五年に渡りそれを止めようと準備をしてきた。
かつてワンダリングセイジと呼ばれたガスの魔法で、スタグネイトは消し飛んだかの様に思われました。
しかし、やはり神には効かず、再び現れると3人を押さえつけると、ウィルも3人と一緒に眷属になれと誘います。
ブラッドやマリー、そしてガスの3人が、今までどんな気持ちで、どんな想いでウィルを育ててきたのかを知ったウィル。
そんなことを考えもしないで暮らしてきたことに引き目を感じ、一度はくじけますが、マリ―の喝のおかげでウィルは気を持ち直します。
たしかに前世ではクズだったのかもしれません。
しかし、生まれ変わった世界で今度こそ、しっかりと生きようと誓い、ブラッドやマリー、ガスの教えを身に付けてきたので、マリ―の言った事に間違いはないと思います。
そして、大切に育ててくれた3人を守ろうと、スタグネイトに立ち向かう事を選んだのでした。
いよいよ次巻ではスタグネイトとの決着がつきそうです。
果たして、ブラッド、マリ―、ガスの、そしてウィルの運命は・・。
次巻にこうご期待です。
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