僕の心のヤバイやつ 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
クラスメイトの山田に恋する市川と徐々に市川への距離を縮めていく山田。
2巻では一緒に帰るなど、二人の仲はゆっくりですが着実に距離が近づいています。
しかし、山田が積極的に市川に気持ちを表現するも、根暗で消極的な市川はなかなか意図がくみ取れません。
3巻では、連絡先を交換し合い、体調を崩した市川の家を山田が訪問しますが・・。
『僕の心のヤバイやつ』3巻には、第31話~44話＋おまけが収録されています。
僕の心のヤバイやつ 3巻のネタバレ、あらすじ
カルテ31．僕はLINEをやっている
放課後、図書室にいた市川は山田からLINEをやってるかと聞かれます。
LINEすらしていない陰キャだと思われていると感じた市川は、LINEをしていると答えます。
スタンプを送るという山田に対して断る市川。
LINEについて聞いてくる山田の意図がわからず、市川は疑問に思います。
次の日、関根がクラス全員の男子とLINE交換しようと言い出します。
早速、関根が市川と交換しますが、山田を見ると人殺しの目をしていました。
カルテ32．僕は距離をとれない
体育の時間、持久走をしていると市川の背後に山田の姿がありました。
必死に走る市川ですが、山田と横並びになります。暑がる山田は走りながらジャージの上着を脱ぎました。
ペースダウンする市川。山田はジャージを逆に着ていました。
指摘するとまた山田がその場で服を直します。市川の顔が真っ赤になります。
ビリでゴール後、へたり込む山田は市川に手を伸ばします。
市川は周りを見渡した後、山田の手を取り助け起こしました。
カルテ33．僕らは入れ替わっている
前回の持久走時に山田の上着を返す際、市川は間違えて自分の上着を渡していたことに気づきます。
自分のジャージを山田が着たら山田の価値が下がると市川は戦慄します。
市川のジャージを着たまま山田は授業を受けます。
なんとか山田に知らせようと密かにジェスチャーしますが、気づかれません。
市川のジャージを着たまま過ごす山田に、市川は気が気じゃありません。
放課後、図書室に行くと山田が市川にジャージを返します。
カルテ34 . 僕は視聴した
市川が山田についてネットで調べていると、山田がテレビ番組に出演していることを知ります。
早速番組を観ると、セーラー服姿の山田が映りました。
山田はちょこちょこ映りますが、一言も喋らず終わります。短い出演時間に市川は少し安心します。
翌日、学校に向かうと山田は出演した番組について友人達に嬉しそうに報告していました。
結構映っていたと微笑む山田にアレで良しなのかと市川が驚きます。
カルテ35. 僕は勉強を教える
市川が小林に図書室で勉強を教えています。そんな市川を怒ったように見つめる山田。
市川の教え方がうまいため小林は驚きます。
山田からよく市川の話を聞いていると言われ、市川は動揺します。
翌日、今度は私が勉強を教わろうかな、と山田が市川を伺います。
ノートの使い方がおかしい山田につい市川が笑うと、山田は喜びました。
カルテ36. 僕は母親と似ていない
地獄の三者面談の日、山田は教室の前で順番を待っていました。
隣に座っている女性が市川の母親だと知り、じろじろと視線を送ります。
視線に気づいた市川の母親が自己紹介します。顔が真っ赤になる山田。
順番待ちをしている間、市川の母親と談笑します。
帰り道、母親から綺麗な女の子と喋ったと言われ、名前を聞かれた市川は山田だと答えます。
密かに聞いていた山田は顔を赤らめました。
カルテ37．僕は接触した
小林が休みのため、山田が小林にしているように関根の膝の上に座りました。
すると関根から突然胸を揉まれ、憤慨した山田。
様子を見ていた市川は悶絶します。
怒った山田が黒板に触ってはだめな部分を書きます。
山田が図書室でお菓子を食べていると、丁度先生が来ました。
市川は山田に教えようとしますが、肩が触ってはだめな部分と書かれていたのを思い出します。
市川がそっと耳打ちすると、山田は顔を真っ赤にして飛びのきました。
カルテ38．僕はホントにずぶ濡れた
小雨だと思い自転車に乗っていた市川は、雨が激しくなりずぶ濡れになってしまいます。
すると途中で傘を差した山田に呼び止められました。
ずぶ濡れの市川に、山田はコンビニ袋を被せます。
流石に市川が遠慮すると、今度は傘を差した山田が荷台に乗ります。
嬉しい気持ちを隠しながら市川は断ります。
カルテ39. 僕は夢を見た
ずぶ濡れになった市川は熱を出し学校を休みました。
誰もいない家に心地よさを感じていると、インターフォンが鳴ります。
ドアホンの画面に山田が映っていました。
山田は給食のババロアを届けに来たと言いました。
市川は勇気を振り絞り、お茶でも飲むかと山田を家に上げます。
市川は山田をもてなそうとしますが、熱が上がり意識が朦朧とします。
目の前に山田が映り、夢なのではと思いながらも身体を預けたまま市川は眠りました。
カルテ40. 僕は練習台になった
山田が映画に出演することになり、友人たちは盛り上がります。
図書室に行くと、山田が映画出演について嬉しそうに市川に話しました。
台詞もあると山田が市川に披露します。
練習しなきゃと何度も市川に台詞を言うため、市川は図書室から場所を移動しようといいます。
備品倉庫に移動し、狭い室内で二人は向かい合います。
映画を見てくれるかと聞く山田に市川は考え込んだ後、善処すると答えます。
山田は微笑みました・・。
カルテ41．僕は見えない
席替えの日、市川の斜め前の席に山田が座ります。
隣の席には原さんが座りました。
黒板を見ると、山田の横顔も目に入ります。
山田のまつげの長さを観察し、見ていることが山田にバレ、市川は顔を赤くします。
しかし、山田は身長が高いため市川から黒板が見えづらくなっていました。
市川は見ようと身体を移動し、原さんにぶつかったりしてしまいます。
カルテ42. 僕は利用された
山田がナンパイこと南条先輩にまた言い寄られています。小林によって先輩はガードされました。
図書室で市川と山田が話していると、先輩が入ってきました。
ヤバイと思わず立ち上がった市川を山田が制止します。
顔を近づける山田。視界の隅で先輩が傷ついた顔をしているのが見えました。
そして先輩が出ていきます。
山田が市川の腕を放しました。
不自然な山田の態度に、自分は利用されたのかと市川はショックを受けます。
カルテ43. 僕は山田が嫌い
市川は昨日も今日も図書室に行きませんでした。しょせん山田も他の人間と同じ、くだらない人間なんだ・・。
山田が帰宅する市川を追いかけ怒ってるの？と聞きます。
市川は答えず通り過ぎようとします。
山田は泣いてしまいました。
泣いている山田を見て、山田は他の人間と違う、わからなくなったのは自分の心だと市川は気づきます。
そして市川が怒ってないと言うと、山田は市川にハグしました。
カルテ44. 僕らはLINEをやっている
一緒に帰る市川と山田。冬休みの話題になります。
市川は、年末は実家の秋田に帰省することを話します。
クリスマスイブの日付を確認し物憂げな表情の山田。
終業日、帰りかける市川に山田は貸すはずの漫画を持ってこなかったと詫びます。
気にしていない市川に、待ち合わせして漫画を渡すと山田が言います。
山田がLINEを聞きます。市川は戸惑いながらも、山田とLINEを交換しました。
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僕の心のヤバイやつ 3巻の感想
2巻にて市川と山田の距離が徐々に親しくなっていき、ますます目が離せなくなった二人の関係。
3巻では親しくなったからこその新たな感情と、二人の新たな進展が見られます。
一緒に帰宅するなど明らかに距離は近づいていますが、消極的な市川は全く山田からの想いに気づかず、積極的に好意を示すことはしません。
山田から遠回しにLINEについて聞かれても、真意が察せず困惑するばかり。
タイプが違う二人だからこその思考のすれ違いに、なぜそうなるのかとあまりのじれったさに悶えます。
けれどもこの巻では、未熟で未完成な二人だからこその気持ちのすれ違いが起こり、市川が一歩踏み出す場面があります。
今まで、関係の進展に気後れしていた市川の大きな変化です。
山田に対して受け身であった市川が、思い切って山田のために行動する様子は、健気さにあふれ胸が震える場面でもありました。
ゆっくり、巻数を重ねるたびに着実に親密になっていく市川と山田。
ラブコメであるため、山田の天然な会話や行動に笑いがこぼれることもあります。
しかし、市川の成長を見守る物語でもあるのだと実感しました。
LINEも交換し、家へのお見舞いや、お互いの家族を知るなど、図書室で会話を交わす段階から大きく関係性は変化しています。
次巻ではどんな関係の進展が見られるのかとても楽しみです。
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