裏世界ピクニック 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
都市伝説の中で最も恐ろしいとされている怪異・八尺様と遭遇してしまった空魚達。
しかし肋戸は八尺様を妻と勘違いし、そのまま近づいてしまい、八尺様に触れた途端に消滅してしまう。
鳥子も冴月がいると八尺様に近づこうと歩み出し、それを必死に止める空魚。
はたしてこの窮地から脱する事が出来るのか・・。
裏世界ピクニック 2巻には、第6話～第10話＋間章が収録されています。
裏世界ピクニック 2巻のネタバレ、あらすじ
第６話 八尺様サバイバルⅣ
八尺様を冴月と錯覚し、歩みを止めない鳥子を何とか正気に戻そうとする空魚。
彼女は八尺様の正体が見えていたのです。
八尺様は鳥居みたいなもどきの姿をしており、その人が会いたいと思う人に化け、錯覚させ、神隠しをしてしまう怪異だと空魚は見抜きます。
自分には大切な人がいないから、この怪異に惑わされないと考えていた矢先、空魚はふとある事を考えます。
それは鳥子の事でした。
自分を置いて冴月のもとへと向かう鳥子に、置いていかないでと叫ぶ空魚。
鳥子の腕を掴んで引き留めますが、その腕は鳥子ではなく、なんと八尺様だったのです。
空魚は騙されていたことに気づき、硬直してしまいます。
しかし、背後から八尺様に向かって銃撃した鳥子によって救われ、事なきを得ます。
自分が惑わされていたことを知り、戦慄する空魚。
はたして八尺様に打つ手はあるのでしょうか？
第７話 ステーション・フェブラリーⅠ
無事に裏世界から帰還できたことを祝して、新宿の居酒屋にて打ち上げをしている鳥子と空魚。
空魚は意外にはしゃぐ鳥子に押され気味ですが、とりあえず無事に戻れた事に安堵し、色々な品を注文しては、打ち上げを楽しんでいました。
そして知らないうちに、鳥子の事を許していた自分に驚きます。
今まで他人との関りを避けて生きてきた空魚は、鳥子の存在を受け入れるという奇妙な感覚に囚われ、そして動揺したことに気づきます。
そんな中、鳥子は次はいつ行くかと、裏世界探索の日取りを相談してきたのです。
あんな事があったばかりなのにと、何かやるせない気持ちを抱えてしまう空魚。
少し気まずい打ち上げになりました。
第８話 ステーション・フェブラリーⅡ
新宿にいた筈なのにと、居酒屋を出て、歩いて数分で、見知らぬ平原で立ちつくす空魚と鳥子。
しかも一番危険とされている夜の裏世界へと来てしまう。
飲み会のために銃を持っておらず、完全に無防備の状態のまま、裏世界へと訪れてしまった二人。
何故にこんな事になったのかと考えた空魚は、居酒屋で鳥子がうっかりと八尺様の帽子を被ってしまった事が原因ではと考えます。
そんな中、奇妙な唸り声を上げて奇怪なモノが現れます。
四足の出来損ないのロボットの様なモノ。
その足の下には袋詰めにされた人間らしきモノを吊っており、戦慄する二人。
今はただ、その場を走るしかできませんでした。
第９話 ステーション・フェブラリーⅢ
奇怪なモノから必死に逃げ、また闇夜の平原を覆うグリッチを避けながら、上り坂を越えると、何処へと続く線路へと出ます。
電車が通ってる様子の無い廃線と化した線路を走り、奇怪のモノと顔だけのバケモノから逃げる二人。
追いつかれると思った矢先、鳥子と空魚を救ったのは、米軍の兵隊でした。
ペイルホース大隊第三中隊と名乗り、自己紹介をする流暢な日本語で語るウィル・ドレイク中尉。
彼らは演習中に裏世界へと迷い込んでしまった、沖縄の在日米軍だったのです。
第１０話 ステーション・フェブラリーⅣ
きさらぎ駅というネットの怪談で有名な駅の近くで野営陣地を構築し、裏世界の怪異から身を守っていた米軍達に保護され、テントへと案内された鳥子と空魚。
これからどうすべきかと、二人は悩んでいました。
とりあえずスマホは使えそうなので、小桜に電話をしてみようと鳥子に言われ、空魚は小桜に電話をかけます。
裏世界でも通じるのかと不安があるも、意外にも繋がり、慌てながらにも喜ぶ鳥子と空魚。
事の顛末を話し、助言を乞う二人。
はたして、この奇妙な現象から脱出する事が出来るのでしょうか？
間章 真夜中のチキンとゴリラ
とある夜。小桜はお腹を空かせ、珍しくチキンを四ピースも食べてしまいます。
そのせいで寝付きにくくなってしまい、暇つぶしにタブレットを起動させたところ、あるモノに興味を惹かれます。
それは鳥子達が裏世界から持ち帰った、鏡の様な表面で構成された4面の立方体──鏡石でした。
裏世界から持ち帰った代物に興味を惹かれてしまう小桜。
眠れない長い夜になりそうです。
裏世界ピクニック 2巻の感想
裏世界で八尺様と遭遇してしまうというとんでもないことになった空魚と鳥子。
そんなピンチを乗り越えられるのかと、気になる展開で進んでいく2巻のストーリー。
今回も恐ろしい程に裏世界の怪異と怪奇が盛り込まれていきます。
さて今回の見どころは、空魚と鳥子の奇妙な人間関係の立ち位置になります。
空魚は鳥子の事を警戒し、またどこかで疎ましく思うも、奇妙な信頼感が芽生えます。
今まで他人と関わらないで生きていた空魚の心境に変化が生じ、その感情に戸惑ます。
この二人は相違する立場にいるも、何故か気が合う、奇妙な関係です。
そして大きな見どころは、裏世界で出くわした米軍達と、物々しい雰囲気となっていき、怪異相手に戦争かと、アクション要素が満載な展開となっています。
そして、きさらぎ駅という怪談で有名な駅で何が起きるのか、また米軍は何と戦っているのかなど、実に気になる展開を見せてくれます。
危険地帯となる裏世界で米軍と関わってしまった鳥子と空魚。
無事に脱出する事が出来るのでしょうか？
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