ミステリと言う勿れ 6巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
謎に満ちた女性「ライカ」によって放火殺人事件に巻き込まれてしまった久能。
事件は解決しましたがライカの謎は何も解けないまま更に星座に関わる謎が増えていきます。
偶然か、それとも・・・。
ミステリと言う勿れ 6巻 にはエピソード9からエピソード2.5-3が収録されています。
ミステリと言う勿れ 6巻のネタバレ、あらすじ
episode9 デートならぬ遠出
爆弾犯、三船さんの牡羊座のリング。
我路くんから送られてきた射手座リング。
陸さんの蟹座のピアス。偶然なのか分からないけど、気になるし彼女なら何かしらヒントをくれるかもしれないから聞いてみよう。と、約束はしてないけど15時に病院に来てみた。
思いすごしかもしれないけど。
そう言った僕に、ライカさんは僕が気になるなら何かあると思ったほうがいい。と言ってくれた。
ちなみにライカさんは何座なのか聞いてみたら獅子座だった。
真波さんからお正月はどうするのか聞かれ、話の流れでライカさんを初詣に誘ってみた。
誘ったのはいいけど、初詣なんて行ったことないし緊張する。
もしかしてデートになるのか・・・。ライカさんと初詣。
二人ともはじめてだった。おみくじ引いたら「凶」だった・・。
グチグチしてたらライカさんに「単に気をつけろってことだろ」って言われて落ち着いた。
凶の字のうんちくを話したら面白がられてしまったよ。
二人でたこ焼きまで一緒に食べて、カップルだよカップル。
でも、ライカさんはそろそろ病院に帰らないといけないし。と思っていたら、ライカさんが焼肉を食べようって言ってきた。
二人で焼き肉を食べるって、もうそれなりの関係のカップルじゃないのですか、ってこんな時間に空いているお店なんてないでしょう。って思ったら、あった。
お店に入って緊張しまっくていたけど、お水を持ってきてくれたお姉さんの手が異常に震えていた。
ライカさんも気付いたみたい。そしたらお金が落ちていたといって十五円を見せてきた。
うん。あきらかにおかしい。先付にと「ゴーヤトーフ」といってゴーヤの入っていない豆腐を「フヤフヤじゃないですけど」と言って持ってきた。
僕がおススメを教えてと言ったらタン塩とメニューにはない「酢もつ」「ケジャン」「テールスープ」って。間違いない。
多分、さっきお父さんと呼んでた人がそうなのだろう。
とりあえず、今は普通に焼き肉を食べてお店を出たら電話を掛けることにした。
episode2.5 骨の在処はまだ
横浜の街で連続殺人事件が起きていた。
今のところ被害者に共通するものは見つかっていない。
年齢も職業も、そして凶器もバラバラ。
ただ、3人目の被害者の傷口から別の人間の血液が検出され、しかも、それは22年前の連続殺人事件の被害者の血液と一致した。
当時、平成の切り裂きジャックと呼ばれた羽喰の事件の被害者である。
22年前、3年間のうちに18人もの女性を殺害したあと、忽然と消息を絶った事件。
その羽喰の再犯かと思われたが、ベテラン刑事の備前島は、別人だと確信していた。
羽喰とは犯行が違う。今回の犯人は几帳面で真面目な人物だろう。
この件はマスコミには伏せられ、刑事たちは伏線を踏まえて捜査することになった。
備前島の部下、猫田刑事がホームレスたちのところに聞き込みに行った時。
ここでは見かけない男が居ることに気付き、アリバイを聞いたが古くから居る知り合いのホームレスに「一緒に居た」と言われ信じることにしたようだ。
その男は、ホームレスたちの所から移動すると、ビジネスホテルの部屋へと入り、先ほどの姿とは打って変わり、スーツ姿で出てきたのである。
彼の名は「犬堂我路」あのバスジャック事件の後、行方不明になっていた人物である。
我路はそのまま闇カジノの開かれている会場へと入っていった。
そこには我路の従兄である甲矢もディーラーとして潜入していた。
そこでは気に入った女の子をお持ち帰り出来るらしく、甲矢が目を付けた子を我路にお持ち帰りするよう促し、別のお店に入っていくのであった。
実は話を聞きたくて。そういって彼女に写真を見せた。
写真の人物は我路の姉「愛珠」であった。
我路たちは愛珠が闇カジノで働いていたという情報を仕入れ、その当時の事を探っているのだった。
そこで偶然聞いた話では、連続殺人事件の被害者は全員あの闇カジノで働いていた。というものだった。
episode2.5-2 開かぬ箱
愛珠のガラでもない行動の果ての死。それを受け入れられないでいた我路。
納得のいかない我路は愛珠の行動を追っているのでした。
彼女の主治医から連絡があって行方不明だと分かり、愛珠のマンション行った時、彼女としては、ありえない有様の部屋の中で見つけた寄木細工。
何日分も飲まれていなかった持病の薬。
発作を起こしてしまうことを心配していた頃には、既に殺害されていたのでした。
そして偽装バスジャック事件を起こし犯人を見つけ、それで終わったと思っていたころ。
受け取り手のない手紙を出す漂流郵便局に愛珠が書いた手紙があることが分かり、その手紙の内容を見た時は我路の知っている愛珠とはまるで別人の様に思え、どうしてそんなことを書いたのか。
誰かがそこまで愛珠を追い込んだのだろうかと、納得のいかない我路は亡くなる前の愛珠の行動を追う事にしたのでした。
そして闇カジノに辿り着きカウンセリングに通っていたという情報を調べている時、愛珠の部屋で中に何かが入っている開けられない寄木細工を、開けてもらえるかもしれないという期待を持って寄木細工ミュージアムへ行くのでした。
そこでは寄木細工は開けられず、工房を紹介してもらいながら愛珠の事を聞いた時、対応してくれた辻という人物が、寄木細工の作者と愛珠を交え、親しくなっていた事を知る。
が、偶然にもテレビの報道から闇カジノで話を聞いた女性が殺害された事をも知るのでした。
episode2.5-3 帳は幾重にも
闇カジノで話を聞いた女性が殺された。
我路はニュースで流れた羽喰というキーワードを調べた後に、気になったことを聞きに行こうと寄木細工ミュージアムへ向かうと、そこでは猫田刑事が襲われているところだった。
猫田刑事との間に入った時、襲っている人物から愛珠と我路の名前が出てきたことで、その人物が辻だと気づいた我路。
殺人鬼が辻と分かった時、愛珠の手紙にあったジュートというキーワードを出すと、辻は自分は「羽喰十斗」だと名乗ったのである。
パトカーのサイレンが聞こえる中、もう少し話を聞きたいと猫田刑事に応急処置だけして辻を連れ出したのだった。
辻は自分の生い立ちを話、父である羽喰玄斗が既に殺されている事を何度も警察に訴えたが調べてもらえず、注目を集める為に連続殺人を犯したことを話した。
そしてあの時、愛珠も死ぬつもりだった事が分かり虚しさを感じながらも、辻が連続殺人を犯す過程での違和感を覚える。
闇カジノの女性に聞いたカウンセリングについて聞いたところ、辻が愛珠に紹介したこと知るのであった。
愛珠が残した寄木細工の作者の元を訪れた時、作者の月岡と愛珠が良い関係だったこと知った我路は、少しでも幸せな時間があったことに安堵し涙を流しすのであった。
そして開いた寄木細工の中から出てきたのは星座のマークが入った指輪。
月岡はその指輪の事を知っていて、カウンセリングの先生から貰ったものだと言っていたという。
殺人鬼、辻がカウンセリングの先生から貰ったと言っていたのも星座の指輪。
辻が短絡的に殺人鬼になった事も、愛珠が人が変わったような行動を取った事も、すべてはカウンセリングにつながっていることを突き止めた我路は、辻がしていた指輪を久能整へ送ってみることにしたのであった。
ミステリと言う勿れ 6巻の感想
この巻は主に久能が会いたがっている犬堂我路の物語です。
その前に少しだけ久能整のドギマギした物語があり初めてのデート?だったりしたのですが、ライカが春には居なくなると言っていることに反応して誘ったのではないかと思います。
それでも女性と二人だけで初詣だったり焼き肉だったりすることは、久能にとっては初体験であったので、その初々しさは微笑ましいと思いました。
そしてその中で、ライカについて少しだけヒントが出てきます。
そのお話は次巻をお楽しみに。
我路の方は姉の愛珠が、我路達の知っている愛珠とは思えない行動や手紙の内容の真相に迫るために行動しています。
我路達が知っている愛珠はお姫様気質だったにも拘わらず、最後の手紙の内容は自分を貶め、死を選んでいるものだったのでどうしても納得がいかず、その最後の行動を追っていくことにします。
愛珠を見かけたという人物に話を聞くために、ホームレスに紛れ親しくなり聞き出した情報は闇カジノでのバイトでした。
闇カジノに潜入し、愛珠がカウンセリングを受けていたことに辿り着き、また寄木細工から月岡と殺人鬼、羽喰十斗に辿り着きます。
その羽喰十斗もどうやらカウンセリングによって殺人行動を起こしたのではないかと推察し、今度はカウンセリングの先生と呼ばれる鳴子に着目したようでした。
その物語はもちろんまた出てくるのですが、それは次巻以降でのお楽しみということで・・・。
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