クイーンズ・クオリティ 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
心に巣食う悪意と病(ムシ)を退治して、汚れを掃う不思議な掃除屋を家業とする堀北家。
“聖地”で玖太郎が遭遇したのは、自分と同じ見た目をしていて、こっちの本音をさらしてくる何かだった。
自分の醜い本音に身も心もボロボロにされた玖太郎のもとに向かう文。
新しく出てきて文の味方だという白猫。
蛇の呪いにやられて大きな悪意の幽霊になってしまった蝙蝠(こうもり)。
新しい謎と一緒に、10年前に起こった白虎の大病で何があったのか、ついに語られる。
前作「QQスイーパー」からの新章続編となっている。
クイーンズクオリティ 7巻には第31話から第35話が収録されています。
クイーンズ・クオリティ 7巻のネタバレ、あらすじ
第31話 白猫と蝙蝠(こうもり)
文の前に現れた白い猫は、探している人が良くないものと戦っているから、自分がそこに案内してあげるという。
玖太郎が危ないことを知った文は、その白猫の案内で玖太郎のもとへと向かう。
そのころ玖太郎は、自分と同じ姿をした何者かと戦っていた。
玖太郎の本心だというソレによって、自分自身の不安や絶望をすべてさらされて身も心もボロボロになってしまう。
そこに文があらわれた。
偽物のソレは玖太郎になりきって文に近づくが、あっさり偽物だと見破られる。
それでも攻撃をしようとするソレに対し白猫は、おろかもの!玖太郎とは誰の事か思い出せという。
一瞬ひるんだソレは、その場を逃げるように去っていった。
ソレの正体は、“聖地”で手が付けられないくらいの悪意に満ちた蝙蝠とよばれる幽霊だった。
文と白猫は、この一時の休戦の間に、ボロボロになった玖太郎を休ませて復活を待つのだった。
第32話 蝙蝠(こうもり)の正体
文はさっきの戦いで、蝙蝠が意識を戻しかけた瞬間、自分と玖太郎の名前を呼んだことが気にかかっていた。
玖太郎を助けに行った文の帰りを待つ、アタル、貴也、サララ。
“聖地”にある樹は良い幽霊で、サララの味方だという。
樹と話したサララから、白猫と文は玖太郎と合流したこと、玖太郎が戦ったのが蝙蝠であることを知る。
蝙蝠のような幽霊は、存在理由を見失ってしまっていて、似たような悪意を吸収しながら巨大になり手が付けられなくなっている存在。
そんな蝙蝠が今度は貴也たちの前に現れた…。
休んでいた玖太郎は、父親との幼いころの記憶の夢を見て目が覚める。
蝙蝠について詳しい白猫から、「蛇」の呪いで狂わされた本当は優しい男だったこと、その姿は玖太郎と似ていることが語られた。
蝙蝠に苦しめられた玖太郎だったが、白猫から自分に厳しいようでないがしろにする癖をやめろと諭される。
まだ本調子ではない玖太郎をさらに回復してあげるよう文に託して、白猫は一足先に貴也達のもとへ向かった。
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第33話 貴也が抱える思い
文の意識を注がれて玖太郎は調子を取り戻す。
元気になったことで、消えていた戎具(武器)もかろうじて復活する。
さらに戎具と一緒に見たことない玉も現れるのだった。
文と玖太郎は、蝙蝠の正体が実は玖太郎の父、弥太郎だという悲しい事実をまだしらない。
ただ、蝙蝠の正体にもしかしたらと感じている2人は覚悟をもって戦いの場に向かう。
悪意にのっとられて人格のない蝙蝠が弥太郎と分かっていて戦っている貴也たち。
貴也は、弥太郎に自分をいつか”聖地“で殺せといった理由と、玖太郎の母・灯子を殺した理由を話せと激情する。
蝙蝠が発した毒を吸ったことで、自分の中の悪意が具現化してしまい苦しめられる貴也、アタル、サララの3人。
そこに玖太郎と文が現れるが、玖太郎はさっきの戦いで出た自分の悪意の具現化されたものを掃うことに成功する。
一時的に落ち着いた蝙蝠に、玖太郎が父さんなんだろうと語りかける。
第34話 クイーンの代償
玖太郎の声で蝙蝠の骸間(死んだ後も特別な力と感情で残っている心間)の入り口が開いた。
その勢いで、文は入り口の奥に落ちてしまう。
骸間の入り口の処置をアタルとサララに託して、玖太郎と貴也と白猫は文を追いかける。
中で合流した4人は、蝙蝠の骸間がどこにあるのか探そうとするが、やみくもではダメだと戎具と現れた玉が語りかけてきた。
玉がいうには、入り口が開いた瞬間に逃げ込んだ小さな蝙蝠がカギとなっていて、それを切れというのだ。
ちょこまかと動いていて、捕らえられないカギ。
圧倒的な信念で追い詰めてとらえろという玉の話を聞いて、文はクイーンの力を使うことを決める。
鈍色のクイーンの力を使うため心の奥に落ちた文の前に、今回のクイーンの力の代償という少女が現れる。
文は知らないがその少女は『ふゆちゃん』。
代償の話はまだ聞けないまま、文はクイーンの力を使う。
第35話 白虎の大病で貴也がみたもの
鈍色のクイーンの力で、蝙蝠の骸間にやってきた4人。
そこには、特別な力によって存在しているという玖太郎の母、灯子の姿がある。
その灯子に、あとは任せたといって白猫はその場を去る。
謎を色々知っている白猫だが何者なのかまだ語られていない。
久しぶりの再会に、じゃれあう灯子と貴也。
灯子と貴也と弥太郎は兄弟のように育てられてとても仲が良かったのが分かる。
心間と同じく、骸間に湧くムシを掃った玖太郎と文を見た灯子は、立派によくやっているとほめる。
そして灯子は10年前白虎の大病で、貴也が見たものを話せという。
貴也の回想によって、灯子は白虎の屋敷で死んでいたこと、殺したのは弥太郎だという事実が発覚する。
弥太郎は、「玖太郎にかけた術を解くな、次のクイーンを待て、このことは誰にも言うな、いつか“聖地”に自分を殺しに来い」と貴也に話したのち、小さな女の子を連れて消えたのだ。
クイーンズクオリティ7巻の感想
新しく出てきた白猫と蝙蝠(こうもり)。
蝙蝠の正体が玖太郎の父親であることはすぐ明かされたが、白猫の正体は誰なのか濁したまま消えてしまう。
ただ、白虎とかかわりがあったこと、貴也が赤ん坊だった頃を知っているようなそぶりや、文への寄り添い方から、文の死んだ母親の魂が特別な力で白猫として現れていると推察できる。
そんな白猫が状況を解説することで今回の物語は進んでいく。
玖太郎の父、弥太郎が蛇(銀のウミヘビ?)によって狂わされて死んだが、やることが残っているから蝙蝠となって“聖地”にとどまっているというのは、かなり衝撃的だった。
そんな蝙蝠が冒頭で玖太郎の偽物として、玖太郎の本音をさらしまくる。
それにメンタルをボロボロにされた玖太郎は、白猫に怒られて、文に癒されたことで6巻から出てきていた不安と自分で作り上げた呪いに打ち勝つ。
玖太郎の本音は、誰もがもつ感情なだけに、自分に置き換えて考えさせられるなと思った。
自分の感情をコントロールするうえで何が必要なのか、メンタルを強く保つにはどうすればいいのか。
普段向き合わない部分を考えさせられる、このマンガの深いところがよく描かれた巻だった。
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