薬屋のひとりごと 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
寸前のところで壬氏の危機を救った猫猫。
事件に大きく関わっているだろう官女・翠苓が毒を煽り自殺し、事は全て闇に葬られようとしています。
しかし、腑に落ちない猫猫は彼女の死体を調べたいと壬氏に申し出ます。
はたして彼女は本当に死んだのか?
そして新たに動く問題の数々と、羅漢の黒い影と、慌ただしい日々は続きそうです。
「薬屋のひとりごと」7巻では、第33話から第36話が収録されています。
薬屋のひとりごと 7巻のネタバレ、あらすじ
第33話 曼荼羅華
気が付いた猫猫は壬氏の寝室で目を覚まします。
左足に15針も縫う大怪我を負ってしまい、警備の役人に棍(ぼう)で殴られた右目は包帯が巻かれと、痛々しい姿の彼女。
でも壬氏に事件の詳細を話さなければいけないと、彼に前で事の経緯を説明する事となります。
まず今回の事件は事故に見せかけた壬氏の暗殺であり、祭具の仕舞われた倉庫の不審火や、また管理人の突然の死に、祭事の責任者の食中毒。
全てが偶然に様に重なってはいるも、そうなる様に仕向けられた事件だったのです。
その中心人物にいるのは女官の翠苓、後は李白が調べるだろうと考え、猫猫はそれ以上の事を告げませんでした。
この事件には裏があり、宦官である壬氏を暗殺しようとする輩の存在に不安はあるも、それを知る事は危ういと悟り、彼女はこの事件を関係の無い事だと終わらせます。
しかしそれから後に、李白から驚く事を聞かされてしまいます。
それは首謀者である翠苓が毒を煽り自殺したとの事。
彼女が追い詰められて死んだとどこか腑に落ちない猫猫は、ある事を思い出します。
蘇りの薬と、翠苓が何気に告げた言葉。
真相を調べる為に猫猫は死体置き場へと向かいます。
第34話 高順
事件は秘密裏に処理されるも壬氏は頭を悩ませていました。
それは主に猫猫の事でした。
彼女が羅漢の実の娘であると知り、それを気に病んでいる様子と、一人頭を悩ませていた壬氏。
そんな中で再び猫猫を後宮へと戻してほしいとの嘆願が届きます。
上級妃の一人・玉葉妃が懐妊したらしく、毒見役として猫猫は再び後宮勤めに戻ってほしいと。
男子禁制の後宮ならば、あの羅漢に会う事もないだろうと胸を撫で下ろす猫猫。
猫猫は再び後宮勤めへと戻ることになります。
第35話 後宮再び
後宮へと再び戻った猫猫。
毒見役の役目を果たし、玉葉妃も安心して食事を摂る事が出来ると、穏やかな日々を過ごしていました。
後宮の事情もだいぶに代わり、阿多妃が去り、新しく来た楼蘭妃が侍女仲間達の新しい話題になっていました。
楼蘭妃は先の皇帝の頃から勤める重鎮の娘であり、今の皇帝も無下には出来ずに義務的に訪れているのですが、彼女はいつも異国の衣装に身を包んでは困惑させていると聞きます。
変わり者の妃なのだと感じながら後宮の仕事を熟知していた猫猫。
そんな中で李白に相談を持ち掛けられてしまいます。
それは以前に紹介をした白鈴の事でした。
どうやら彼女を身請けしたいと願っており、彼女を身請けするには幾らほどの金が必要なのかと訊ねてくるのですが、それは容易な事ではありませんでした。
白鈴は緑青館の三姫の一人であり最年長の高級妓女であり、もし身請けをすれば金は一万程も必要になると、若い武官である李白には高嶺の花でしかありません。
はたしてこの若き武官の恋はどうなるのでしょうか?
第36話 青薔薇と爪紅
壬氏の命令で青薔薇を育てる事になってしまった猫猫は、頭を抱えてしまいます。
必要になる青薔薇は二月以上かかり、来月までに間に合う筈もありません。
こんな無茶な要望を出したのは誰かと言えば、それは間違いなく羅漢でした。
普通ならば断わる事も可能でしたが、猫猫はここまでされて黙るわけもなく、そろそろ決着をつけるべきだと考えていました。
梨花妃の住む後宮にて青薔薇の栽培を始めていく猫猫。
苦労してようやくに青薔薇を咲かす事に成功し、その報酬として羅漢との謁見を願い出ます。
今まで避けていた実父との対面を迎えた猫猫。
彼にある申し出を行い、碁で決着をつけようとします。
果たして軍師相手に碁で勝つことが出来るのでしょうか?
薬屋のひとりごと 7巻の感想
壬氏の命を狙った暗殺劇もようやくに決着を迎えるも、新たな騒動がまたもやと、立て続けに起きていきます。
猫猫の因縁の相手である実父・羅漢との決着と、今回も見どころの多い内容となっています。
翠苓が自殺をしたと衝撃の展開を迎えるのですが、再び登場しそうな予感が?
今後の物語に大きく関わりそうな彼女の退場も去ることながら、猫猫の後宮復帰と色々と忙しい展開で物語は進んでいきます。
そんな激しい展開の中でもっとも注目したいのは、中盤の内容である李白の白鈴との恋模様です。
彼女にすっかりと惚れてしまった様子の李白。
何としても身請けをしたいと考えている李白なのですが、相手は妓楼の高嶺の花。
余程の資産持ちでなければ手に入らないお相手と、彼の恋も非常に前途多難で大変そうですね。
そんな当人の白鈴も李白の事はまんざらでもないのか、少し脈がありそうなので、上手くこのまま結ばれてほしいですね。
ただ白鈴がまさか猫猫の育ての親だったとは、実に今回は驚く展開が多いのですが、後半が今回の最大の見どころとなります。
なんと、あの猫猫の因縁の相手である羅漢との決着と、稀代の軍師である父を前に、どう対策を練っているのかと、終盤の彼女の機転と策に注目して欲しい見どころです。
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