薬屋のひとりごと 6巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
街へと出かける為にバレない様にして欲しいと壬氏に変装を仰せつかるも、何故か一緒に出掛ける事になってしまった猫猫。
商家の娘に変装して壬氏のお付きにと、共に街と屋台を巡り、串焼きを食べる二人。
その他の出来事も盛りだくさんの6巻となっています。
「薬屋のひとりごと」6巻では、第27話から第32話が収録されています。
薬屋のひとりごと 6巻のネタバレ、あらすじ
第27話 化粧
ある日、壬氏に化粧に詳しいかと訊ねられてしまう猫猫。
花街で暮らしていたのでそれなりに化粧の仕方を知っており、化粧品も薬と一緒で創る事があるのでと、応じることに。
しかしその相談内容は、壬氏に化粧をすると言う、とんでもない事だったのです。
男性にも関わらず天女の様な美しさを持つ彼に化粧をするともなれな、本気で国が傾くかもしれないと怯えてしまう猫猫。
しかし彼が求める化粧は、彼女がするそばかす化粧と同じ、顔立ちを誤魔化す為の変装の化粧でした。
第28話 街歩き
見事に壬氏を普通の男性へと変装させた猫猫でしたが、お付き役として彼女も変装する事になり、二人で街へと出かける事になります。
猫猫はさる商家の娘に変装し、壬氏はそのお付き役と、何時もの立場と違う二人に化けて、街を散策していきます。
そんな中で宮廷生活も悪くないだろうと猫猫に訊ねるも、彼女は養父・羅門が心配だからと答えます。
有能な医者ではあるも、生活能力が乏しい羅門を一人にしてはおけないとする猫猫。
医者でありながらに去勢され、宦官にされてしまったと、不運な養父を心配する彼女をよそに、何か引っ掛かりを感じてしまう壬氏。
羅漢が語ったかつて入れ込んだ妓女の事を思い出し、壬氏は猫猫にある事を問いかけます。
妓女の価値を下げるには、どうすればいいと。
その問いかけに猫猫は、どう応えるのでしょうか?
第29話 梅毒
久しぶりに休暇を貰い、羅門の自宅へと戻った猫猫。
しかし嫌な夢を見てしまいます。
まだ赤子だった頃のおぼろげな記憶の中で、自分に向かって怨嗟(えんさ)を込め睨みつけ、自分の左手を掴み、小指へと刃物を振り下ろそうとする女性。
夢見の悪さゆえに飛び起きてしまい、壬氏に訊ねられた質問のせいだと頭を抱えてしまいます。
そんな寝起きの悪い中で羅門にある患者への世話を頼まれ、緑青館へと赴く猫猫。
華やかな緑青館の中で隔離される様にたたずむ、離れへと訪れます。
そこで横たわる一人の女性に処方された薬を飲ませ、身体を拭き、介抱していきます。
かつてはこの緑青館で最高級の妓楼として活躍していた彼女。
しかし今は病に侵され、かつての美しさも陰り、静かに死を待ちながら、微かな記憶で碁石をつかみ、想い出に浸る彼女に、猫猫はただただ複雑な思いを抱いていました。
第30話 翠苓
実父である羅漢が自分に会いたがっていると知り、ため息交じりに仕事をする猫猫。
壬氏に頼んで何とか誤魔化してもらったものの、仕事がおぼつかない程に気を病んでしまいます。
近々に王宮内にて祭祀があり、壬氏はその中で大役を果たすお役目と、彼の身の回りは忙しさが増していました。
そんな中で医局へと薬を受け取りに行く役目を仰せつかった猫猫。
久しぶりに薬の匂いに笑みをこぼしてしまい、好奇心から思わず薬に触れてしまいそうになりますが、そこで官女の翠苓と出逢ってしまいます。
常備薬を受け取りに来たと言う彼女。
相も変わらずに猫猫を睨みつける眼光はきつく、何やら警戒されてしまいます。
でもお堅そうな彼女でしたが、医局の青年に懇意にされている様子と意外な一面を見てしまいます。
第31話 偶然か必然か
庭掃除をしていた最中に李白から声をかけられる猫猫。
以前のボヤ騒ぎの最中に別の倉庫で盗みがあったと知ります。
どうやら祭具が幾つか盗まれてしまったらしく、その盗まれた祭具の数が解らずじまいとの事。
これは管理体制が甘いのではと猫猫は思わず言ってしまうも、李白は管理担当者が食中毒を起こしてしまい、今も復帰できない状態だと聞かされます。
それを聴いて猫猫はある事を思い出します。
以前に解決を持ちかけられた、とある事件。
確か珍味好きな官吏の事を思い出し、ボヤ騒ぎに乗じた窃盗と関係しているのではと、考えてしまいます。
猫猫はとりあえず前任の管理者に、盗まれた祭具の事について訊ねてみてはと李白に聞きますが、前任者は既に他界していました。
どんな人物だったのかと聞けば、甘いものが好きな堅物な人物だったと知り、それも壬氏の関わった事件である事を思い出します。
故意に引き起こされた事件にしてはと疑問を抱く猫猫。
はたして真相は?
第32話 中祀
これまでの奇妙なつながりのある事件を調べる事になってしまった猫猫は、資料室へと訪れ、ここ最近に起きた王宮内の事件を調べていました。
食中毒を起こした官僚は礼部で働く人間らしく、祭事などを執り行う役職と知ります。
祭事と、今までの事件の繋がりを感じてしまう猫猫は、推測を組み建てていくように情報を整理していきます。
食中毒にあった官僚や祭具の管理をしていた官僚の不審な事件に、倉庫のボヤ騒ぎと祭具の盗難事件。
本来ならば繋がる事の無い事件に奇妙な関連性があり、全ては祭事に繋がる事を知った猫猫。
そして盗まれた祭具の代わりにと、新しく発注された物で執り行われていると知ります。
胸騒ぎを覚える猫猫。
真相を知った猫猫は、壬氏の危機を知り、急ぎ祭事場へと向かいます。
はたして彼を救う事が出来るのでしょうか?
薬屋のひとりごと 6巻の感想
壬氏とお出かけをする事となった猫猫と、ほのぼのな雰囲気で始まるも、後半は怒涛の勢いでクライマックスになっていくと、実にハードな展開が目白押しな6巻。
前半はゆるめな雰囲気で進んでいき、壬氏のお化粧姿とありがたいモノが拝めます。
男性とは思えない程の美貌を持っている彼が化粧をすれば、国が傾くと推理する猫猫の洞察力は間違いがありませんね。
化粧を軽めにしただけでもあれだけに美しく変わってしまう壬氏と、実に罪作りな男です。
そんな彼と猫猫との関係も気になるのですが、今回は猫猫の出生に関わるエピソードも含まれており、あの羅漢との関係が実に複雑そうです。
壬氏に訊ねられた際の猫猫の表情は、何とも言えない程に壮絶な雰囲気が漂っていると、彼女の人生に、どう関わっているのかと、今後の彼との関係も気になりますね。
果たして猫猫の過去はどんなエピソードで綴られていくのかと、今後の展開も気になっていきます。
そして気になる存在と言えば、あの翠苓が再び登場します。
彼女は何やらきな臭い雰囲気が漂い、これまでの事件が明らかになっていくと、後半の物語の内容は実に目が離せません。
ピンチに陥る壬氏を助けられるのかと、猫猫の奮闘が見どころとなる後半のエピソード。
そんな彼女を陰から見つめる羅漢と見どころが満載です。
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