彼方のアストラ 4巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
第4の惑星イクリスでアストラ号は大きな食虫植物によって船体が損傷してしまう。
カナタ達はもう1機のアストラ号に遭遇するが、果たしてどうなるのか・・。
また、一行の驚くべき出生の秘密も明かされる。
彼方のアストラ 4巻には#29話から#37話が収録されています。
彼方のアストラ 4巻のネタバレ、あらすじ
#29 もう一つのアストラ号
同型の宇宙船を見つけたカナタ達は、カナタ、ザック、ウルガーの3人で宇宙船の中を調べに行くことに。
宇宙船の電気は死んでいないが酷く損傷しており、カナタ達のアストラ号と同じく遭難して、救助されたものと思われる。しかし、船のコンピューターにメッセージが残されていた。
メッセージを見たザックは咄嗟に人工冬眠装置の事を思い出す。
#30 アストラ号再び
人工冬眠装置から目覚めたポリーナは、宇宙船が遭難した状況を語る。
人工冬眠から覚め、やっと帰れるのだと思ったが、アストラ号も飛べない事を知ると気を失ってしまう。
アリエスの思い付きにより、ポリーナが乗っていた船とアストラ号のそれぞれの損傷個所を分離し、稼働できる部分を合体させる事でアストラ号はまた宇宙航行出来る状態になる。
#31 ザックとキトリー
無事ドッキングに成功し、母星に帰還することが可能となった事で食料採取をすることに。
食虫植物が危険であることは変わらないが、シャルスが調べた結果、危険を回避しつつ採取出来ることが分かる。
2人一組で食料採取を行うことになり、ザックとキトリーのペアで採取中、将来の夢の話になりザックは、カナタの船に乗り宇宙研究をすることを明かす。
一方、キトリーの夢は・・。
#32 DNA
食料採取の途中、急な天候の悪化で吹雪いてきたころ、カナタは吹雪の中で見失っていたフニシアを発見する。
しかし、フニシアのクラフトスーツのバックパックに何かが入り込みスーツが故障する。
カナタのスーツもフニシアを発見するとほぼ同時に故障するが、二人はなんとか船に帰り着く。
フニシアを看病しているキトリーを見ていたポリーナは二人が義理の姉妹であることを知るが、あまりにもそっくりだと言うのでした。
そこで、キトリーとフニシアのDNA鑑定をしたところ、衝撃的な結果が・・。
#33 クローン
キトリーとフニシアのDNAが完全に一致したことから、カナタは父親とのあるやり取りを思い出し自分は父親のクローンであるとの生い立ちを確信する。
翌日、クルー全員を集めキトリーとフニシアのDNA鑑定の結果を公表するとともに、クルー全員の共通点としての仮説を語る。
そして、それはザックとザックの父親の持ち物から採取したDNAの鑑定の結果と、ユンファとユンファの母の持ち物から採取したDNAの鑑定をもって、仮説は証明される事となる・・。
#34 オリジナル
ザック、キトリー、ウルガー、カナタ、そしてルカのオリジナル(親)が集まり、ゲノム管理法のおかげでクローンに乗り換えて若返る計画は破綻してしまったと話す。
しかし、クローンの細胞一つ残さない為にキャンプを使い絶対に帰って来られない遠い宇宙に失踪させる計画は、失踪宣告の手続きもって完了し、逮捕を免れることは出来たと・・。
一方、カナタ達は今回の自分たちの遭難の理由が分かり、絶対に全員で帰り着くことを誓い合うのでした。
#35 結婚報告
食料採取が進み次の惑星まで出発できる目途が立った頃、カナタはメンバーの精神面のフォローにあたる。
メンバーそれぞれが、今までの親の対応がなぜ冷ややかだったのかの理由が分かり、自分は自分として生きていく決心をする。
そんな中、ザックは幼い頃とはいえキトリーとの約束した事を、今も変わらず思い続けている事を皆に報告する。
#36 アーク6号のクルー
ポリーナは次の惑星に向かう前にアーク6号のクルーが亡くなった場所へ連れて行って欲しいとカナタ達に頼みます。
消息の途絶えた地点に辿り着きアーク6号の車を発見するが、その途端、地面から食中植物が現れカナタ達を攻撃してくる。
避難する最中、食中植物の上にアーク6号のクルーのIDタグが引っかかっている事に気付いたカナタは、持ち前の運動能力でそれを奪取する。
#37 惑星の名前は
惑星イクリスを離れ、アーク6号とドッキングした事で今まで使えなかった宇宙望遠鏡を見る事が出来るようになる。
その結果、帰り着く惑星を見ることが出来た一行でしたが、それを見たポリーナが違和感を覚えてしまいます。
あれは違う惑星だと言い出すポリーナ。しかし、カナタ達は間違いないと言うのでした。
ポリーナが呼ぶ惑星の名前もカナタ達は知らないという顔をするので、ポリーナはモニターに映る惑星の名を尋ねると、それはポリーナの帰る惑星ではありませんでした。
彼方のアストラ 4巻の感想
前回、アストラ号が破損して宇宙航行が不可能な状態になり、母星に帰る事が出来なくなった事に落胆するカナタ達。
それでも生きていくためにと、食料採取に出かけた一行の目の前に現れたもう一つのアストラ号。
正確には同じ型式の宇宙船が遭難したであろう状態で置かれていたのですが、残されたメッセージによって人工冬眠装置の中のポリーナを発見します。
この出来事は、実はこの物語の重要なキーになります。
アリエスの気転によってアストラ号は復活し、再び母星へ帰還出来る目途が立ちます。
この遭難していたアストラ号と「同型」の宇宙船アーク6号。
後に分かるカナタ達が何故遭難したのかの理由の中にあるカナタの運動能力やザックのIQの高さ、謎の球体や奇跡的に乗り込む事ができたアストラ号。
帰り着く母星の名前などを含み、今までの偶然や謎の核心に迫り、遂に物語はクライマックスを迎えていきます。
また、ひょんなことから一行は全員がクローン人間という出生の秘密を知ると共にアストラ号による宇宙キャンプもある目的のために計画されたことが判明します。
果たしてカナタ達はこのまま無事に母星に辿り着けるのか、ポリーナとカナタ達の惑星が何故違うのか、すべては次巻で明らかになります。
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