僕の心のヤバイやつ 5巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
クリスマスイブ、初詣と学校が冬休み中も外で会い連絡を取るようになる山田と市川。
少しは距離が近づいたと実感する市川ですが、まだ友人以上恋人未満の関係性。
少しずつ心境の変化があり、市川は山田に頼ることが出来るようになりますが・・。
『僕の心のヤバイやつ』5巻には、第58話~71話＋おまけが収録されています。
僕の心のヤバイやつ 5巻のネタバレ、あらすじ
カルテ58. 僕は頼りたい
新学期、骨折をした市川は、利き腕を使えないため、学校生活には介助が必要です。
市川は仲のいい友人はいないか、と教師から聞かれます。
山田のことを思い浮かべますが、迷惑をかけたくないと思い、山田とはそんなに仲良くないと答えました。
その言葉を山田は聞いていて市川は後悔します。
帰り道で山田を追いかけ、市川は謝ります。本当は一番に頼りたいと正直に言うと、山田は知ってる、と微笑みました
カルテ59. 僕はバラしてしまった
調理実習の時間、市川は冬休み中の出来事を原さんと話します。
秋田の帰省の話をしていると山田が割り込みます。イブや初詣を市川と過ごしたと話す山田に混乱する原さん。
原さんは、ブス専くんと初詣をしましたが、彼のどんな容姿でも好きだという気持ちが揺らいだと言います。
三角巾に前髪をしまう市川に微笑む山田。和気あいあいとする二人をみて原さんは何かを察します。
カルテ60. 僕は楽しいのに
不自由な学校生活にも慣れてきた市川ですが、山田から世話をされることにはまだ慣れません。
人の介助になれていない山田は、市川によく謝ります。
そばにいられるだけで嬉しい、気にするな、と思う市川ですが、なかなか言えません。
市川は山田に秋田の雪景色の写真を見せます。すると山田は元気になります。
ぼやけた写真があり、山田に聞かれた市川は、崖から落ちる瞬間だと説明します。
山田はショックを受け、うっかり話してしまった市川は悔やみます。
カルテ61. 僕らは忙しい
市川の怪我の原因を聞いた山田は、責任を感じて元気がありません。
市川はそのことを気にします。
登校した山田は、秋田犬のキーホルダーがないことに気づき、キーホルダーを探します。
雪が降る中、傘で雪を掻きわける市川ですが、キーホルダーは出てきません。寒さに体が冷え、腕も傷みます。
すると目の前に、山田が立っていて泣いています。
絶対にあると元気づける市川。その時、木にひっかかっているキーホルダーを見つけます。
カルテ62. 僕はお風呂をいただいた
冷え込んだ市川は、山田の家にいます。
山田の家で、お風呂に入りますが、我に返り動揺します。
きもくない様に冷静に振るまわなくてはと思いますが、上手くいきません。
風呂場から出ると山田のジャージが置いてあり、男物の着替えではないことに衝撃を受けます。
そして、市川のパンツまでしまわれてしまったことに気づきます。
市川は、一瞬だけと言い聞かし山田の服を着ました。
カルテ63. 僕は受け止めた
山田家の風呂に入り、山田と鍋を食べることになった市川。
山田はアルバムを持ってきていました。
山田は小さい頃から習い事をやっても人よりうまくできず、すぐやめてきたと言います。
周りの人に恵まれすぎて、迷惑をかけても気づかずいつか大切な人にも嫌われるんじゃないかな、と山田は泣き出しました。
すると市川は、山田を抱き寄せます。
カルテ64. 僕らは大人じゃない
山田の家で鍋を食べていると、山田の母が帰って来ます。
山田のジャージを着たままの市川は、急いで山田の部屋に隠れます。
山田の母が誰か来ているの？と山田に聞きました。
家に来ているのは、小林だと嘘をついているのを聞いてしまい複雑な気持ちになる市川。
山田の部屋で市川は嘘をつかせてしまったことを謝りますが、いいんだよと山田は言います。
カルテ65. 僕は大人のなりかけ
ギプスがとれた市川は、声の調子がおかしいことに気づきます。
図書室で市川は、声が出づらいことを山田に話します。
風邪？と心配する山田に、市川は声変わりだと説明します。
大人になるのが怖い。市川は、大人になり山田との関係が変化するくらいなら変わらなくてもいい、と不安になります。
すると、分かりやすく大人として変化し、男子はすごい、いいなあと山田は褒めるので市川は顔が赤くなってしまいます。
カルテ66. 僕は投げられた
体育の授業で、市川は柔道のクラスに分かれ、山田も一緒です。
山田は自分の道着が臭いことに気づきます。
原さんが否定しようとしますが、余りの匂いに咳き込み、傷ついてしまう山田。
一人で組手相手を探していた市川は、一人寂しそうにしている山田に目を止めます。
道着が匂うことを山田は言います。
うん、と認める市川。だから誰とも組みたくないんだろ？と市川は続けます。
山田は不満げな顔をしました・・。
カルテ67. 僕は直視できない
アイドル雑誌に山田が載っていることを市川は知ります。
新人アイドルや若手女優が載るページだと、同級生の男子が言いました。
そこにはファッション誌とは雰囲気の違う山田がいました。
帰り道、市川は山田に声をかけられます。
山田は自分が載ったアイドル雑誌をアピールしてきます。
山田は仕事の話を楽しそうに話します。
そんな山田を見て、仕事が好きなんだなと市川は言うと、笑顔になる山田。
カルテ68. 僕は誘われた
バレンタインデーの話題で山田と友人が盛り上がっていました。
近くの座席だった市川は、男子側の意見を聞かれます。
話に加わる形になった市川は、山田達のチョコ作りに参加することになりました。
再訪だ、と山田の家の前で市川はソワソワします。
関根に連れられ山田の友人達と訪ねると、山田の母がいて、男の子がいることに驚きます。
つい関根が市川は自分の彼氏だと説明します。
カルテ69. 僕は信じてみたい
チョコの試作会に市川が参加しますが、関根が市川を自分の彼氏だと紹介したことで山田と微妙な雰囲気に・・。
関根と話す市川に、山田は楽しい？と尋ねます。
背筋が寒くなる市川は居たたまれなくなって帰ろうとします。
帰り際、市川は関根とは付き合っていないと山田の母に正直に言います。
追ってきた山田にまだいてと言われ、市川は山田の家に引き返します。
カルテ70. 僕は試食した
山田の父も試作会に参加していました。暗い雰囲気の山田の父に、関根達はビビります。
そんななか山田の父から視線を送られていることに気づく市川。
ゲーム好き？と聞かれ頷くと、市川は山田の父とゲームをすることに。
チョコの試作が完成し盛り上がる山田達。
市川は山田から、味見だと言い、チョコを渡されます。
味の感想を求められ、甘すぎるかなと答える市川。
僕の好みだから別にと言う市川に、だから来てくれて良かったと山田は微笑みます。
カルテ71. 僕は山田と
山田と電話する市川。山田は父が市川にまた来てほしいと言っていたことを話します。
眠れなくなった市川が居間を覗くと、酒を飲んでいる姉がいました。
唐突に、告らないの？と姉から聞かれ吹き出します。
自信がない、と言う市川。
心も変わるんだよ、と姉に言われ市川は動揺します。
僕はずっと山田が好きだと思う、と答えます。
結局のところ自分がどうしたいかだよ、と姉から言われ市川は悩みます・・。
僕の心のヤバイやつ 5巻の感想
4巻では、山田家への訪問や、人を避けていた過去を市川が山田に話すなど、付き合うまでもう一押し！のところまで近づいた市川と山田。
未熟な二人が二人なりに悩み、寄り添い少しづつ大人になっていくことを感じた4巻ですが、5巻では肉体的にも市川が大人に近づく描写があります。
声変わりという男子中学生ならではの大人への転換期を迎え、動揺する市川。
山田との関係が変わるのでは、と身体的に大人に近づくことを不安に思い、悩む姿は等身大の中学生そのものだと思いました。
それでも、苦悩する市川とは対照的に山田は明るく喜びます。
市川の変化は成長だと、不意にもたらした山田の言葉に市川が元気を取り戻すシーンがあります。
タイプが違う二人だからこそ、お互いが刺激を受け新しい自分を知ることが出来る。
心の機微の描写が細かいため、二人の初々しさが眩しいくらいに詰まっており、読んでいて甘酸っぱさで一杯な気持ちになりました。
特に5巻は、市川が山田の父に気に入られたと分かる描写があります。
否が応でも今後の市川と山田家の関わりを想像してしまい、ニヤニヤしてしまいました。
1巻から比較すると、ずいぶん市川は自分の気持ちを素直に山田に言うようになり、気づけば親のような目線で、市川の成長を喜ぶ筆者でした。
二人の距離はゼロといっても過言ではないのに、それでも自信がもてない市川。
そんな市川を、姉が告白へとたきつけるシーンで5巻は終わります。
市川はついに山田へ思いを告げるのか？ワクワクした気持ちで、次巻を心待ちにしようと思います。
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