彼方のアストラ 5巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
惑星マクパに到着後、謎の球体に吸い込まれ宇宙空間に放り出された生徒達は偶然にも漂流していた宇宙船に避難することが出来、惑星を5つ経由することで帰還するルートが見つかります。
第4の惑星イクリスではポリーナが加わり一緒に旅立つ事に。惑星イクリスを出発し、今まで使えなかった宇宙望遠鏡で見た惑星は、ポリーナの旅立った「地球」ではなく「アストラ」。
これから全ての真実が明かされていくのでした。
彼方のアストラ 第5巻には#38話から#49話が収録されています。
彼方のアストラ 5巻のネタバレ、あらすじ
#38 歴史
カナタ達の帰る惑星アストラとポリーナの言う地球は果たして別の惑星なのか。
お互いの知っていることをつき合わせていくと、古い歴史は重なる部分はあるものの、ある時からまったく違う史実になることが分かり、ポリーナの語る歴史はカナタ達に衝撃を与えるのでした。
#39 惑星移住計画
ポリーナの語る人工ワームホールが、カナタ達を宇宙へと放った謎の球体であると確信が持てた時、その惑星移住計画は完了していることに。
カナタ達は移住してきた地球人であり、カナタ達が宇宙に放たれた時に見た惑星こそ、隕石が衝突し氷河期に入っている地球だろうと推測するのでした。
#40 刺客再び
最後の立ち寄り惑星ガレム。
そこは気候も良く植物も豊富で食料採取も順調に進みそうでした。
ここまで順調に来れたのは、刺客も皆と一緒にアストラに帰るつもりだろうから、これ以上の詮索はやめようと思うカナタ。
しかし、アリエスと別れ1人だけになった時、再びあの球体がカナタを襲ってくるのでした。
#41 罠
昨日の出来事で、刺客はこの惑星で計画を実行するであろう事が分かったカナタ。
惑星ガレムに到着前に自分の記憶とアリエスの記憶を擦り合わせ、犯人が誰であるか見当が付いている事をザックとシャルスに告げ、こちらから罠を仕掛け捕獲する計画を実行するのでした。
#42 刺客確保
人工ワームホールを出現させた瞬間を狙って、カナタがシャルスを捕らえます。
ウルガーもザックも刺客を罠にはめる協力者で、この計画を知らなかったのはシャルスだけでした。
シャルスは自分もクローンであり、このメンバーの中で唯一、最初から自分がクローンだと知り、使命として抹殺計画を実行していたと語るのでした。
#43 シャルス
シャルスは、大人になったら王に体を差し出すことが使命だと聞かされて育ちます。
自分の命は王の為にあり王に死ねと言われれば従うのだと、そしてそれは自分にとって幸せな事と語るのでした。
しかし、途中で抹殺計画を変更したのは、アリエスを連れて帰る為だと言うのでした。
#44 アリエスとセイラ
アリエスが王の娘「セイラ」のクローンである事を確信したシャルスは、セイラとの思い出を語るのでした。
セイラは自分のクローンを作る事を断固反対していた事、誕生させられてしまったクローンも一人の人間だと城外に逃がした事。
そして、シャルスはセイラが殺され自分自身には価値がない事を思い知り、今回の計画で使命が果たせることが喜びだと言うのでした。
#45 右腕
アリエスを連れ帰り王女として復活させ、自分はその後に再び宇宙に飛んで死ぬというシャルス。
カナタはシャルスを殴りつけ、友達なら本音を言え、本当は生きたいはずだと、そしてみんなと一緒に帰り、もっと世界を見るべきだと諭します。
他のメンバーも一緒に帰ろうと諭すのですが、シャルスは球体を出し自分の方へと近づかせるのでした。
#46 本当の仲間
カナタの説得もあり、これからは一人の人間として生きていく事、みんなと一緒にアストラに帰る事を決めたシャルス。
刺客としてのシャルスではなく仲間として信じ、これまで通り接することを皆で決め、最後の食料採取に取り組むのでした。
そしてアストラに向けて出発した船内でアストラの秘密をシャルスは語り始めます。
#47 世界の秘密
惑星移住の歴史を知っているのは、世界政府の要人とヴィクシアの王のみであり、それは世界平和のためだったとシャルスは語ります。
惑星移住をする前にあった争いの元となる物は全て無くし、歴史を改ざんすることで世界平和を成し遂げる事が出来た事、そして、その事を後世に伝えない事で平和を維持している。
全ては平和の為の出来事だと分かるのでした。
#48 帰還
惑星アストラでは、カナタ達が送った情報を元に今回の遭難事故に関わった大人たちが警察に逮捕され、惑星軌道上に待機していたカナタ達に着陸の指示が出ました。
メンバーは今までの冒険の1番の思い出を話ながら、ムーサニッシュ宇宙港に着陸するのでした。
#49 未来へ
帰還したカナタ達のニュースは世界中に報道され、メンバーは連日メディアに取材やテレビ出演する騒ぎになります。
世界の秘密に関しても、メンバー代表としてカナタとシャルスが政府に掛け合い公表することとなりました。
世界は大騒ぎになるも、真実の歴史を学びながら平和を誓う流れに変わるのでした。
彼方のアストラ 5巻の感想
冒頭から、ポリーナの語る歴史とカナタ達が知っている歴史の食い違いから始まり、カナタ達が知らなかった事が次々と判明していきます。
まず、地球という惑星を知らない事から始まり、歴史のすり合わせで分岐点が見つかりポリーナの語る隕石の衝突という出来事。
そしてカナタ達が最初に謎の球体によって宇宙に放り出された時に見た惑星が、隕石に衝突した後の地球だと。
そこにアストラ号が何故あったのかを確信した事で、惑星移住計画が実際にあった事だと判明していきます。
刺客が分かり、歪められ隠されてきた歴史の謎も判明しますが、それらは全て人類の平和の為であったという事。
しかしカナタ達は全てを知った上で、今のままではいけない事、嘘で固められた世界では駄目なんだと悟るのです。
帰還した後に政府を説得して世界に真実の歴史を公表させます。
確かに始めは混乱を招くかもしれないが、真実を知った上で平和を誓うことが出来るであろう事と。
そこからの人類の発展こそが真の平和につながっていく事を、カナタ達は望んだのではないでしょうか。
これでカナタ達の5千光年に渡る旅は終了となるわけですが、最後に成長したカナタ達が描かれています。
本当に旅は終わったのかは読んでみてのお楽しみということで・・。
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