このヒーラー、めんどくさい 1巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
冒険者の剣士・アルヴィン。
モンスターとの死闘の中で窮地に立たされていた彼が出逢った聖職者・カーラは、とてつもない程の天然煽り体質だった。
悪気がない程に悪意の無い煽りで相手を無自覚におちょくり、いざとなれば聖職者とは思えない格闘技を見せつける。
そんな彼女にうっかりと呪いをかけられてしまい、一緒にパーティーを組む事になってしまったアルヴィン。
彼の受難なクエストは達成されるのでしょうか?
このヒーラー、めんどくさい 1巻には第1話から第10話、描き下ろしが収録されています。
このヒーラー、めんどくさい 1巻のネタバレ、あらすじ
第1話 遭遇
モンスターと戦闘を繰り広げていた冒険者アルヴィンは、追い詰められていました。
重量と怪力を備えたモンスターの一撃を喰らい、唯一の武器である剣を弾かれてしまいます。
トドメの一撃と言わんばかりの角を刺し込まれそうになるも、寸前のところで角を両手で受け止めて攻撃を防ぐも、このままでは力に押されてやられてしまいます。
絶体絶命の危機の中、そんな彼にマイペースに話しかけてきたのは、一人のダークエルフの聖職者でした。
困っているかと訊ねられ、必死に助けを求めるも、彼女は信じられない事を言ってのけます。
「人に助けを求めるのなら、跪いて額と両手を大地に着けるべきではないでしょうか!?」
それが彼女・カーラとの出逢いでした・・。
第2話 ゴースト
ひょんな事からカーラと共にパーティーを組む事になってしまい、錆びれた墓地でゴースト退治に勤しんでいたアルヴィン。
物理攻撃の効かないゴーストを相手に剣を振り回し、それを知らないでいた彼を不憫に思い泣き出すカーラ。
今日も変わらずに煽り体質なカーラに振り回されながら、どうやってゴーストを退治するのかと問い詰めるアルヴィンに、彼女は暴力は何も生まないと告げ、ある方法を告げます。
はたして、その方法とは?
第3話 ゴブリン
薬草集めのクエストを受け、森の奥へと訪れていたアルヴィンとカーラ。
しかしただの薬草集めと油断をするなと、アルヴィンはカーラに忠告を促します。
彼らが訪れた森は、ゴブリンの生息地であり、強くなくとも狡猾であり、罠を仕掛けているかもしれないと警戒をする様に注意を促します。
そんな矢先に落とし穴と古典的すぎる罠に文字通りに落ちてしまったアルヴィン。
地面に寝ころびながら、アルヴィンを見下ろし、くつろぎながらに今の心境を訊ねてくるカーラ。
彼は屈辱に耐えるしかありませんでした・・。
第4話 野宿
夜が更け、野宿をする事になってしまったアルヴィンとカーラ。
妙にそわそわとしていた彼女に何事かと問いかけるも、今から恋バナをするのかと緊張し、野宿を舐めているのかと叱責し、夜は危険な魔物が多いと忠告します。
そんな中で妙にハイテンションなカーラ。
野宿は初めてと言い、アルヴィンも誰かと野宿をするのは初めてと告げます。
そんな彼にカーラは、友達がいないのかと煽りながらに同情してきます。
騒がしい夜へとなりそうな野宿はどうなるのでしょうか?
第5話 疑惑
アルヴィンに気になる事があると問われ、それに応えるカーラ。
本当にヒーラーなのかと問われ、誰の事を言っているのかと、後ろを振り返ってしまう彼女に、おまえだよと、冷静にツッコむ彼。
失礼な質問だと憤慨し、どこがヒーラーらしくないのかとカーラは訊ねてきます。
こんなにも優しいと自分で告げる彼女に異議を申し立て、母性に満ち溢れていると言うも異議しかなく、癒し系の私を疑うとはと自分の事を自慢げにアピールする始末に、異議の大渋滞だと返すアルヴィン。
はたしてカーラはヒーラーとしての自分を証明できるのでしょうか?
第6話 実力
今度はカーラに気になる事があると問われ、その事で夜も眠れないと告げられてしまいます。
また面倒な事だと思い、眠れない夜を過ごしてくれと、適当に返すアルヴィン。
そんな彼を無言で見つめてくるカーラの圧迫感の視線に根負けし、彼女の悩みを聞く事となるのですが、アルヴィンの事だと言われてしまいます。
もしかして異性として気になるのかと訊ねるも、訴えると返されてしまうアルヴィン。
カーラが気になるのは、彼の剣士としての強さでした。
アルヴィンは本当は強いのかと訊ねられてしまい、その強さを証明する事になってしまいます。
彼の実力は如何に?
第7話 回復魔法
急に雨が降り出し、近くの洞穴へと避難をしたアルヴィンとカーラ。
しかし先程のマタンゴとの戦いで、発剄(はっけい)を叩きこまれて重傷を負っていた彼に、カーラは回復魔法を使うのですが、ヒーラーを自称する彼女に任せても大丈夫なのかと、不安しかないアルヴィン。
傷を癒して貰えるのでしょうか?
第8話 ダンジョン
カーラに今日はどこへと向かうのかと訊ねられるアルヴィンは、ダンジョンへと向かうと言います。
戯言をと無自覚に煽るカーラに、アルヴィンは大まじめだと言い返します。
初心者向けのダンジョンだとアルヴィンは言うも、専用のダンジョンかと、またもや煽られてしまいます。
そして辿り着いたのは初心者向けではなく、超初心者向けのあまりにも優しいダンジョンでした。
このダンジョンに挑むには超初心者でないとダメだと言われ、超初心者を証明しなければいけないアルヴィン。
屈辱の検査を受けるのですが、彼は初心者なのでしょうか?
第9話 トラップ
超初心者として認められ、無事にダンジョン探索の許可を貰ったアルヴィン。
嬉しくない評価に落ち込み、そして入るなりに落とし穴に落ちてしまい、超初心者向けの落とし穴ゆえに怪我もなく出られたのですが、彼のメンタルはズタボロになってしまいます。
荷物持ちの仲間になったマタンゴのオルテガイアに、冒険者に向いていないのではと心配されてしまう始末。
アルヴィンは、このダンジョンを攻略できるのでしょうか?
第10話 ボス部屋
ようやくにダンジョンの主の部屋へと到着したアルヴィン達。
しかし出迎えたのは、部屋着姿のミノタウロスと、何故かお茶を出されておもてなしを受けてしまうと、手厚い歓迎を受けてしまうアルヴィン。
お茶に毒が入っているかと思いきや、無警戒の飲むカーラは、茶がぬるいと酷評し、新しいものを用意すると慌てるミノタウロス。
本当にボスなのかと疑念を持つアルヴィンは、頭を悩ましてしまいます。
描き下ろし ハイタッチ
とりあえずに超初心者向けのダンジョンを攻略できたと、ミノタウロスを交えての打ち上げ会になってしまい、妙にテンションの高いカーラにおちょくられてしまうアルヴィン。
でも、初めての攻略だからと恥ずかしそうに喜んでいた彼女に、なにわともあれ今日だけはと彼も素直に攻略を喜ぶことにしました。
このヒーラー、めんどくさい 1巻の感想
鎧を着て強そうな剣士にも関わらず最弱な冒険者のアルヴィンと、無自覚に天然な煽り体質の持ち主である聖職者のカーラとの珍道中を描いた作品「このヒーラー、めんどくさい」は、丹念に発酵先生による漫画です。
ニコニコ静画で連載され、コミックウォーカーでも連載が開始、そしてついには月刊コミックフラッパーにて連載されます。
そして、ついにはテレビアニメ化決定となった本作は、ファンタジーコメディとして楽しめる、お勧めの作品です。
本作の見どころを挙げれば、まずアルヴィンとカーラのテンポの良いコント仕立ての会話が見どころとなっています。
悪気はなく、思った事をそのままに言ってしまい、相手を煽ってしまう体質なカーラ。
そんな彼女と関わる事になってしまったアルヴィンは、見た目は強そうな剣士にみえるも、実はとんでもなくに弱いのです。
モンスター相手に勝った事が無いと、最弱の冒険者として扱われ、カーラに毎回にからかわれてしまいます。
カーラも相手を煽る悪意などは無く、無自覚に相手を煽ってしまう天然な煽り体質です。
カーラはそんな感じでアルヴィンをいじり倒していきますが、いざと言う時は煽りながらも手助けしてくれる、頼りになる一面もあります。
そんなデコボコなコンビでクエストを熟していくと、毎回ごとの二人の掛け合いが注目な内容となっています。
生真面目に冒険者として振舞うも、どこか抜けているアルヴィンを煽りながらにサポートするも、聖職者らしかぬ戦闘力や呪術を使いとなすカーラ。
彼女が無自覚に引き起こしてしまうトラブルと、意外に良いコンビネーションを見せながら冒険をしていく二人。
気軽に読める内容は、真面目なファンタジーに疲れた時に読む作品として楽しめる内容となっています。
笑いたいと思う時に読みたい、そんな作品です。
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