うなぎ鬼 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
中身が謎に包まれたコンテナの配達の仕事を任される中、勝はミキという女の子に恋心を抱く。
しかし彼女の本性を知った時、勝は絶望の底に突き落とされてしまう事に・・。
その後二人はどうなってしまうのか、そして黒牟での仕事で使用しているコンテナの中身は明かされるのか、全てが詰まった最終巻となっています。
「うなぎ鬼」3巻には15話から24話が収録されています。
うなぎ鬼 3巻のネタバレ、あらすじと感想
第15話 冷たい雨
送迎の車の中でミキのメールを全て読み終えた勝はその後、他の女の子達の送迎がありましたがミキと二人になれるように何かしらの理由を付け断ってしまいます。
そして何も知らないミキは通常通りに勝に接するのですが、勝が自分のメールを見たという事に気付き、声を荒げて怒ってしまいます。
その後ミキは勝がいる所でわざと服を着替え、誘惑するのですが・・。
第16話 暴走
勝はミキへ対し自分の感情全てをぶつけてしまいます。
その結果、勝は思いもしなかった展開になってしまい社長に電話をして助けてもらうのですが、社長が来るまでに自分宛てに一件のメールが届きます。
その相手は朋子であり妊娠したとの嬉しいお知らせメールでしたが、勝は自分が犯していた事にようやく目が覚めたかのように号泣するのでした。
第17話 後始末
社長が到着した頃、勝は恐怖で怯えきってしまっていました。
そんな中、社長は「黙って見ていればいい」と言いミキを連れてマルヨシ水産まで車を走らせます。
そこでマルヨシ水産にいる人からも怒鳴られた勝でしたが、車で待っていると社長からは「ミキの事は忘れろ」と言われます。
それを聞いた勝は優しかったミキの姿を想像し、悲しみに暮れるのでした・・。
第18話 にぎり飯
社長から紹介された家で寝泊まりする事になった勝は、朋子に何日か帰れないと泣きながら一本の電話を入れます。
そしていつも優しくしてくれたマルヨシ水産の人から初めて怒鳴られた勝は、心から自分が犯した事に後悔します。
精神状態が安定するまで仕事は休みと社長から言われ、勝は一週間が経った頃ようやく復帰します。
しかし、今まで以上に臆病になってしまい、普通の会話すらまともに喋れない状態になってしまいました。
そんな時、絶対に有り得ないミキからのメールが届きます・・。
第19話 メール
何故ミキからメールが来たのか分からないままですが、勝はミキに返信をします。
すると優しかった頃のミキのような返事が返ってきて、勝はミキにあの時起きた事件の事を謝罪します。
そしてミキの存在がまだある事に対し、勝は泣きながら喜ぶのでした。
しかしその後、行方をくらませた富田から電話が入り、ミキからメールが来ると言われてしまい・・。
第20話 檻
勝は社長から紹介された家にいると、社長がやって来て「富田が見つかった」と言います。
しかし勝が想像していたのとは全く違う答えが返って来た為に、驚愕してしまう事に。
そして勝はある考えが頭に浮かびます。
それは富田が電話で言っていた「ミキからメールが来る」という事で、その後事件が起きた為、ミキが何かしら関係しているのではないかということでした。
その不安を抱えながらもミキに会う事にした勝でしたが、そこに居たのはミキではなく別の女の子で・・。
第21話 鬼の報い
勝は車に乗った瞬間、金網で出来た檻に閉じ込められてしまいます。
そして運転している人はマルヨシ水産で出会った「山木」であり、勝はパニックに陥ってしまいます。
マルヨシ水産に到着した勝は、運転していた山木に「ミキに謝りたい」と必死に伝えましたが、スタンガンを当てられてしまい気絶してしまいます。
その後、目が覚めると全裸のままテープで固定されていて、目の前にはミキ?と思われる女の後ろ姿が・・。
第22話 刑場
衝撃の真実が発覚した時、勝は絶体絶命の危機に晒されてしまいます。
手足の自由が利かない状況で山木から暴力を振るわれてしまい、精神的にも体力的にもボロボロになってしまいます。
しかしそれを止めたのは、いつも優しかったもう一人のマルヨシ水産の男でした。
そんな彼には「殺しだけは絶対にしない」という強い信念があった為に、勝の状況を見て助けに入ったのでした。
第23話 心眼
無事に命拾いをした勝は、もう一人のマルヨシ水産の男から看病を受ける事になりました。
その時、少女が部屋に現れその子を紹介されますが、勝は以前に見た事のある少女だった為にその事を伝えます。
勝は初めて見た時からその少女に関して勝手なイメージを持っていたのですが、本当の姿はとても優しく賢い女の子でした。
そして話しは進み、コンテナの正体についてマルヨシ水産の男は勝に語り始めるのでした・・。
第24話 うなぎ
その後4ヵ月が経ち、勝は朋子と一緒に東京を離れて、別の街で平凡な暮らしを取り戻します。
妊娠していた朋子のお腹は大きくなり、勝の見た目も4ヵ月前と比べて穏やかです。
現在は社長のつてで風俗店に勤める女の子達の送迎の仕事をしています。
しかし勝の中では黒牟で起こした事や自分が犯した罪を引きずっており、心のどこかではいつも考えてしまう日々を送っていました。
そんな時、家へ帰ると朋子がウナギを焼いているのに気付きます。
それを見て高級食材なのにと心配する勝に対し、朋子は「山木さんが届けてくれた」と言い、勝は一気に恐怖を覚えてしまい・・。
うなぎ鬼3巻の感想
今回が最終巻となるうなぎ鬼でしたが、この巻には様々な事実が描かれていました。
最初に出てくるミキの話では、ミキと直接二人になり話しをするシーンやミキの本性が明らかになるシーンがあります。
目の前でミキから罵倒された勝は相当なショックを受け、思いもよらぬ行動を起こしてしまったというところが悲しかったです。
しかしその後、勝宛てにミキからメールが届くシーンがありました。
その個所を読みながら何故メールが来るのかな?と考えてみましたが、その正体が分かった時は衝撃を受けてしまいました。
そんな予想外の展開のまま、勝は捕われてしまい危機に晒されてしまうのですが、偶然な繋がりから起きた事件に対して勝はつくづく運が無いなとも感じました(笑)
しかし絶体絶命のところをマルヨシ水産の男に助けてもらいます。勝が一安心した頃、コンテナのことを含めたマルヨシ水産の本当の事を説明されるシーンがあります。
そこで知った内容には予想しなかった事もありましたが、ある程度予想がついた事もありました。
黒牟の街で生活するには掟のようなものがあり、それは守っていかないといけないようです。
最後の終わり方はハッピーエンドに見せかけて、何かが起きるような雰囲気を漂わせながらの終了となりましたが、不気味な感じの余韻がずっと残り、これはこれで良いと思いました。
3巻という短い作品でしたが、単なるホラー作品にとどまらず、人生について深く考えさせられる内容も含まれており、満足出来る内容でした。
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