路傍のフジイ 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
マイペースに生きる!
一つのことに一心不乱に夢中になれるフジイ。
そんな彼の学生時代はどんな少年だったのか?
明かされていくフジイの過去…。
彼はどんな青春時代を過ごし、どんな友達と知り合いながら、成長していったのでしょうか?
路傍のフジイ 3巻には第18話から第26話が収録されています。
路傍のフジイ 3巻のネタバレ、あらすじ
第18話 田中の休日
最近、休みの日の田中は英会話に取り組んでいる様子。
キャリアアップを目指しているのか、真面目に勉強している様子の田中ですが、未だに心の影である黒いモヤモヤが語りかけてくるみたいです。
黒い影いわく、幸せそうなカップルを見て落ち込んでいるのか、羨ましいもんなと、ネガティブな発言で田中を追い詰めてくる黒いモヤモヤ。
しかし、フジイと知り合ったことで少しだけ前向きになり、黒いモヤモヤのネガティブな発言を退けるようになる田中。
それでも親友が幸せな家庭を築いている事に妬んでしまい、黒いモヤモヤにそこを突かれてしまいます。
田中は自分の内側にある黒いモヤモヤの発言をどう受け止めていくのでしょうか?
第19話 スキニーゴートとフジイ
フジイがラーメン屋で過ごしているとき、何気なく店内に流れていた曲を気に留めます。
この曲は一体、誰が歌っているのかと気になったフジイ。
さっそく鼻歌検索を掛けてみるも、検索結果はゼロと表示されてしまいます。
しかし、ここで諦めるフジイではなく、次の日、音楽ショップに行き、この曲はと尋ねてみる事にしました。
若い店員によればこの曲は、スキニーゴートというバンドの新曲のようです。
最近、流行っていると言う曲にハマってしまうフジイは、コンサートに行くほどに…。
でも若い熱狂的なファンがいる場所で、一人だけ浮いてしまっているフジイ。
コンサートを楽しめるのでしょうか?
第20話 送別会のフジイ
今日はフジイの会社で長く勤めていた女性社員の湯沢さんが退職するらしく、みんながお世話になったとお別れの言葉を寄せ書きに書いています。
フジイも小学校の頃に貰ったらしく、彼が3回も転校していたことに驚く同僚達。
転校すると人当たりが良くなるとか、また転校ばかりすると人当たりが苦手になってしまうと、言いたい放題です。
しかし、そんな言葉を気にした様子も無く、フジイは湯沢さんが辞める理由を尋ねます。
湯沢さんは結婚する事になり、埼玉のカーネーション栽培を手伝う事になったようです。
婚活サイトで相手を見つけた…、意外だ!と驚く同僚達。
湯沢さんは孤高の人と思っていたらしく、まさか結婚願望があるとはと、失礼な事を言い合う始末。
フジイは寄せ書きに何を書くのでしょうか?
第21話 澤部とフジイ
新学期を迎えた中学校・・・。澤部という少年は焦っていました。
食中毒で新学期開始直後に休んでしまい、親しい友人を作るチャンスを失い、クラスの余り物になってしまった彼。
体育の授業で知り合ったフジイを見て冴えないヤツだと小馬鹿にします。
自分はもっと賑やかで華やかな仲間と楽しくするんだと、フジイに対して見下す澤部ですが、フジイが学校で一番の人気者である成田と親しくしている事に驚きます。
さっそく成田に取り入ろうとする澤部。
上手くいくのでしょうか?
第22話 馬場とフジイ
登校拒否の馬場のお見舞いに行くことになったフジイ。
しかし、あっさりと門前払いを喰らってしまいます。
親友だった村井に頼んでみますが、喧嘩をしていて合いづらいと断わられてしまいます。
再び馬場の自宅へと向かうフジイは試験の範囲が記されたノートを母親に渡すも、せっかくだからと馬場の自室へと案内され、彼と対面する事になってしまいます。
今まで面識のない二人の間に気まずい空気。
はたしてうち解ける事はできるのでしょうか?
第23話 お祭りとフジイ
ひょんな事からフジイと仲良くなった馬場。
彼にお母さんにも受け入れられて、夕食をご馳走になります。
そんな食事の中で息子と一緒にお祭りに行ってくれないかと頼まれるフジイ。
馬場は行く気は無いと言うも、せっかくだからと押されてしまう母親に約束され、お祭り当日を迎えることになります。
山根と澤部と共にお祭りを楽しむ事になるのですが、澤部は途中でかつてのクラスメイトと誘われてフジイ達と離れる事になります。
山根は澤部が普段から自分達を低く見ていると、鬱積した想いを語っています。
気まずい中で迎えて行くお祭り。
馬場は果たしてくるのでしょうか?
第24話 引っ越しとフジイ
馬場が再び学校に行こうと決意を抱いていた、ある日。
コンビニに出かけた後、フジイと偶然に合流し、フジイに頼まれてこの町を遠くから眺められる場所はないかと訊ねます。
少し歩いて辿り着く高台から町を眺めるフジイは、この景色を焼き付けておこうと言います。
フジイは親の都合で引っ越しをする事になったのです。
引っ越しの当日に馬場はフジイが好きな漫画をプレゼントし、彼の引っ越しを見守りました。
共にフジイを見送った成田に友達なのかと尋ねられ、話すようになったのは最近だと、仲が良いのかと悩む馬場。
でも成田は言います。
時間は関係なく、フジイは馬場の事を友達だと思っていると言ってくれます。
そしてフジイのいなくなった翌日、馬場は登校拒否を辞め、学校へと向かっていました。
第25話 参列する馬場
とある仕事場の喫煙所で馬場は、ライングループを受け取ってしまいます。
中学以来から全く使用しなかったラインが動き、いったい何事かとみれば、成田が死んでしまったとの訃報を受け取ります。
フジイ関連で知り合った事がきっかけで時々に顔を合わせて話すようになり、出逢えば何気ない会話をする仲だった成田の死に、馬場は驚きを隠せませんでした。
仕事場の上司に葬儀に向かうように言われ、成田の葬儀に行くことになった馬場は、彼の葬儀に向かいます。
憔悴した母親の姿に、成田の今の知人らしき知り合いの姿などを見て、彼の事を思い出そうとする馬場は、20年も合っていなかった…、と成田の死を悼みます。
そしてその場にフジイの姿はありませんでした。
第26話 石川の休日
フジイの同僚の石川は大学時代の友達である詩織と再会してしまいます。
見れば彼女は妊娠しているようで、今は幸せな家庭を築いていると今の近況を訊ねていきます。
どうやら会社の同僚の友達とホームパーティで知り合い、そのまま結婚へと通じたみたいです。
今、連絡を取り合っているのは石川だけであり、大学の頃の知り合いとは疎遠になってしまったと語ります。
そして風俗時代のお客とは切れているのかと訊ねます。
詩織はもう今は連絡を取っていないと言い、石川はまだ惰性で一人と付き合っていると言います。
立派なお母さんになったなと、感じる石川は自分も恋愛が出来るかなと考えます。
路傍のフジイ 3巻の感想
今巻のお話は中々にハードな展開が込められていましたね。
フジイの学生時代と彼がどんな少年時代を送っていたのかが解りましたが、少年時代のフジイはやはりフジイでしたね。
昔からあまり変わっていない様子ですが、昔から誰かに好かれてしまう特異?な人間だったようです。
フジイの人なりが解れば、人生が少しだけ楽になれるにも関わらず、澤部という人間は何か嫌な感じがしますね。
まあ中学生の頃はスクールカーストなんてモノがあり、みんな上位に食い込もうと色々と苦労したものですから…。
そんな見えない階級で縛られている学生時代において、フジイは自分らしく生きていました。
誰もが他人との付き合い方や距離感で悩み、多感な思春期でモヤモヤしている中で、何事にも動じることなく、素直に自分の気持ちでまっすぐ生きられるフジイの生き方は輝いて見えたのでしょう。
そのおかげで馬場も救われ、再び学校に向かうことが出来たので良かったのですが、まさか成田が早くに亡くなってしまうとは…。
社会人になり疎遠になったかつての同級生の死は、衝撃があまりにも強いモノですからね。
フジイは成田の死を気づいてはおらず、馬場はフジイに何とか伝えたいと考えているみたいですが、はたして伝わるのでしょうか?
そしてかつての知り合いの死に、フジイは何を受け止める事になるのか?
次巻も必見ですね!
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