地獄楽 11巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
山田家浅エ門の先発組と追加上陸組の間で罪人への対応をめぐり、意見が対立してしまいます。
しかし、チュジンと合体した盤古の巨大化け物を倒すために、協力して5つの丹田を見つけて同時に破壊しようとしますが…。
地獄楽 11巻 には第97話から第106話までが収録されています。
地獄楽 11巻のネタバレ、あらすじ
第97話 それには面子がいる
殊現は真っ直ぐ水門を目指して本宮の中へと入って行きます。
その頃、練丹宮の前では、佐切たちが次々と向かって来る化け物を倒しています。
天仙を退けたと思ったところ、タオの暴走で水門へと辿り着けそうにありません。
何とか威鈴を説得出来ないかと思っていた時、付知を抱えた剣龍が現れます。
剣龍は自分を庇い殊現に斬られた事に怒り、威鈴を斬ると息を巻いています。
威鈴は協力出来ないと言い、剣龍は威鈴を斬ると言い、佐切は協力しなければ島を出られないと言い…。混乱しているところに十禾が現れます。
十禾は皆で島を出る良い案があるからと威鈴に話を聞くようにと言うのでした。
第98話 くだらねぇ
チュジンと合体した盤古の触手がホウライ中を侵食し、辺りを丹の欠片が漂っているため、メイや弔兵衛だけでなくここに居る全ての人間が花化してしまうとメイと弔兵衛が言います。
また、盤古は夜萎み、朝には満開となり、皆のタオが乱れ花になる。
急がないと朝まで時間がない状況です。
盤古を止めるには丹田を破壊しなければなりません。
しかし、盤古の丹田は五個もあり、さらに同時に破壊しなければならないのでした。
そのためには画眉丸が必要だと十禾が言った時、画眉丸が合流しますが、画眉丸もまたチュジンの影響を受けてタオが乱れているのでした。
第99話 同志だからね
盤古の丹田を破壊する作戦とは、相克のタオを持つ者が斬り手となるが、独りではタオが足りないのでその者の相生のタオを持つものが一緒に行き、二人一組で行動するというものでした。
話をしている最中、十禾の言う事に素直に従う清丸の様子に、あまり頼りにならなさそうなのに何故なのかと杠が佐切に聞きますが、佐切も悪い噂しか聞いたことがないと答えます。
その時、周りにいた忍びたちが皆の気の隙を付き、画眉丸を目掛けて手裏剣を投げます。
しかし、誰よりも早くそれに気付き、竹光だというのに全てを投げてきた忍びに目掛けて跳ね返したのは十禾でした。
二人一組となった画眉丸たちは盤古の丹田へと向かって行きます。
第100話 それが士道でしょ
盤古と合体したチュジンの意識は曖昧なものとなり、感じるタオをひたすら集めようとしています。
丹田を目指す威鈴と清丸。進む先から次々と出てくる化け物や触手を斬りながらで疲労が溜まっていきます。
罪人と手を組んでまでやらなければと口に出した威鈴に対し、殊現の言いつけは絶対だと言う清丸。
子供扱いせずに稽古を付けてくれたり、威鈴の城勤めの推薦をした恩に答えるのが士道だと気合を入れます。
威鈴もそれを聞き、気を引き締め直して丹田へと向かって行きます。
第101話 頼めるか?ヌルガイ
ヌルガイと士遠が見つけた丹田は、大きな牡丹の花の様なものでした。
辿り着いたとはいえ化け物は絶えず襲ってきます。
そんな中、法螺貝の音が聞こえます。
全員が丹田に辿り着いた時、同時に丹田を破壊出来る様に、一定間隔で法螺貝を吹くという作戦になのでした。
次の法螺貝の合図に合わせて士遠とヌルガイは丹田に向けて鎌を投げますが、攻撃が浅く破壊することは出来ません。
次を待っている間も化け物が襲って来ます。
士遠がヌルガイの盾となろうとする事にヌルガイは、自分の身を守る術は士遠や典座から教わったので守りではなく相棒と見て欲しいと言い、化け物を蹴散らすのでした。
第102話 余計な邪魔が入らなきゃいいが
丹田への攻撃がきっかけとなり、今度は盤古から天仙もどきが湧いてきます。
弔兵衛と桐馬の兄弟は天仙もどきを倒しながら、十禾が持ち掛けて来た取引話をどうするかと話し合っています。
十禾は殊現が居なくなれば左手団扇で暮らせるから、どさくさに紛れて殊現を殺して欲しいと頼みます。
それが叶えば兄弟を島で死んだと幕府に伝えるので自由になれる。というものでした。
それはそれとして、丹田を早く破壊しなければ自分だけでなく桐馬も花化してしまう状況に、限界ギリギリのところまで変化して丹田を破壊する事にします。
後は再生出来ない様に破壊を続け、他の丹田が破壊されるのを待つことに…。
第103話 本当の貴方の復活を
画眉丸と佐切は皆の中で一番遠くにある丹田を目指しています。
向かっている途中、化け物だけでなく忍びも会敵するので画眉丸が佐切に詫びると、佐切は追加の浅ェ門たちが頑固で申し訳ないと、お互いに労うのでした。
丹田に辿り着くと、周りに桂花の出来損ないが待っていました。
構える二人の前で一気に桂花の出来損ないが倒され、現れたのは次代画眉丸のシジャでした。
タオが乱れ、まともではない画眉丸は、相手にしたら勝ち目がないので何とか味方にならないものかと考えます。
しかし、シジャは強き画眉丸に戻って来て欲しいと自分との闘いを望むのでした。
第104話 撤回なさい!
シジャと画眉丸の戦いが始まり、お互いに忍術を次々と繰り出していきます。
技の力量としてはシジャも画眉丸も拮抗しています。
しかし、画眉丸は佐切を庇いながら、しかも盤古とチュジンの影響でタオが狂いまともに身体を動かすことが出来ません。
また、画眉丸が考えている戦い方は、画眉丸を崇拝しているシジャには全て読まれていました。
画眉丸が佐切を庇う戦い方をしているのは何故かと考えたシジャ。
シジャは、道士から聞き出したタオについての情報の中で、タオの回復には相生の相手が必要だと言う事を思い出し、佐切の方へ向かっていくのでした。
第105話 普通を生きたい
シジャが向かって来るのに対し、タオが分かれば人間には遅れは取らないと思っていた佐切ですが、忍びの速さには付いて行けず馬乗りにされてしまいました。
佐切は咄嗟に痺れ薬をシジャの鼻へと持っていくと、シジャは飛び退き距離が出来ます。
処刑人がなぜ画眉丸と組むのかというシジャの問いに、かつての自分とは違い今は分かり合うことが出来るはずだと答えた佐切。
シジャは、それなら体験させてやると佐切を忍術で動けなくし、先程の痺れ薬を佐切に嗅がせます。
石隠れでは痺れ薬は修行で使い、自分の兄弟は皆これで死んだと…。
石隠れの者は薬漬けで神経が麻痺し、感じられるのは死だけなのだと言うのでした。
第106話 なんで笑ってんの?
盤古の前では剣龍が緊張を持ちながらその時を待っています。
しかし、傍らに居る十禾は片肘を枕に横になっています。
剣龍は喝を入れようとしますが、十禾は剣龍が真面目だと茶化すのでした。
まだ他の丹田が破壊されてないし、破壊されたかどうかは盤古の様子を見ていたら分かると剣龍に言います。
その頃、結依は幻なので普通になどなれない。石隠れの者が普通のはずはなく、夫婦の真似事をしているに過ぎないのに何に期待をしているのかとシジャは画眉丸に言います。
すると、佐切が笑います。
画眉丸は、結依に会いたい思いと会えない思いが葛藤し、タオが回復するのでした。
地獄楽 11巻の感想
盤古とチュジンが合体した巨大化け物が暴走したおかげで、タオを認識する天仙、画眉丸、弔兵衛たち。
まともに活動することが難しくなっている中、殊現は水門へと向かい、先の上陸組と会敵した浅ェ門たちは混乱を極めます。
ここに居る皆で協力しなければこの状況は打破できない。
そんな中、正当な目的とは別に何かを考えた十禾が行動を起こします。
皆で本土に帰りつつ、化け物を退治するいい案を思いついた。と、そう言って皆をまとめるのでした。
詳細は置き去りに盤古を倒すには、複数の丹田を同時に破壊しなければならない。
そのためには画眉丸の力が要る。
そう望んだ時に現れた画眉丸は、天仙や弔兵衛と同じくタオが乱れていました。
弔兵衛が画眉丸に、自分よりも大切なものがあるのだな。という問いに、画眉丸だけでなく他の者たちも共感します。
そして、この状況を打破するためにもと疲弊した体に喝を入れます。
しかし、佐切や士遠が、清丸と威鈴に共同を訴えても聞かなかったのに、十禾の言葉には耳を貸すとは、十禾は強さ以上の何かを持っているのでしょうか。
それがあるのならば佐切や士遠にもそのものが分かるかと思うのですが、何が分かって何が分からないのかが不思議なところです。
さて、盤古の丹田を破壊するために向かった皆それぞれに、湧いて出てくる化け物や、天仙もどきが立ちはだかります。
その上、画眉丸のところにはシジャまでが邪魔に入りました。
果たして本当に、盤古を破壊し皆で島を出ることが叶うのでしょうか。
次巻へと続きます。
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