アンデッドアンラック 10巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
スプリング討伐のためにアンダーは風子を連れて来ました。
ユニオンは風子を取り戻すためにアンダーの抵抗を退け、アンディは風子の目の前に辿り着きます。
アンディは風子にスプリング討伐を託しますが…。
アンデッドアンラック 第10巻 には第80話から第88話までが収録されています。
アンデッドアンラック 10巻のネタバレ、あらすじ
第80話 寂しいな
風子の居る所まで届いたアンディは、そのまま乗り込みます。
アンディと風子の連携で、ビリーと友才を躱(かわ)してエレベーターの外に出ることに成功。
アンディと風子はタワーを登りながら、離れていた時間の寂しさと、お互いの気持ちを確かめるように話をします。
すると突然、タワーが傾きます。ビリーがコピーした否定能力です。
そして能力を解除した反動でタワーは跳ね返り、アンディは空中へと放り出されましたが、風子はUMAクロちゃんによって、タワーに残ることが出来ました。
任せたぜ。とアンディは風子にスプリング討伐を託します。
第81話 一対一
風子が頂上へ着くまで俺がビリーを止める。
アンディはビリーの両目を潰しながら、不死同士のタイマンをしようと言いました。
そうだな。と答えながらビリーは不均衡で周りのビルをアンディと自分の居る方へ倒していきます。
瓦礫の中から出て来たアンディはビリーを探しますが、腕が桜に変化していることに気付きます。
不均衡は囮(おとり)で桜化が本命だと悟った瞬間、今度はビリーがアンディの両目を潰しながら引きずり出しました。
アンディは死刃大剣で止めながら、ビリーが今使える能力を確認していきます。
ビリーへと放つ大紅蓮三日月でしたが、アンディは不変によって身動きが取れなくなるのでした。
第82話 視てくれよ
変わろうぜ。と言い残し、ビリーの前から姿を晦ましたアンディ。
ビリーは外周の建物から徐々に不均衡によって崩して、アンディを追い込んでいきます。
アンディはビリーに否定者の可能性を見せるべく、ビリーの前に姿を現しました。
アンディの攻撃を不変で止めるビリー。
しかし、今度はビリーの後ろから攻撃が来ました。
不変で止められた部分を剥がしながらの連続攻撃です。
不変のバリアの前では無駄だとビリーが言うと、本命はこっちだ。と死道でビリーを川の中へと落とします。
バリアの穴から水が入り、仕方なく不変を解除するビリーをアンディは待ち構えていたのでした。
第83話 賭ける命は
スプリングの元に辿り着いた風子。
スプリングは風子を煽(あお)りますが、風子は話しをしに来たと返しました。
今までのスプリングの様子を見ていると、何処か寂しさを感じたと言います。
スプリングは昔は桜は不吉と言われ、人に襲われたのだと返し、賭けの勝負をしようと言いました。
風子は勝負に承諾しながらも、桜は好きだと返します。
するとスプリングの様子が少しおかしくなり、スプリングはフェーズ3へと移行してしまいました。
そして、10万人の命を賭けるようにと言ったのでした。
第84話 遊ぼうよ
スプリングは命を賭けた三本勝負をすると風子に言います。
勝負はスプリングが集めた古代遺物の玩具の中から選んで行うようです。
フェーズ3へとなったスプリングは、神に本来の気性を封じられているようで、雷や突風で周りを荒していきます。
神が強制的にスプリングを押さえ付けていることに怒った風子は、触れると記憶がなだれ込んでくる古代遺物と分かった上で、スプリングが人と楽しく遊んだ記憶のある玩具を探すのでした。
第85話 一本目
この独楽で勝負すれば、あなたをもっと好きになれる。
風子はそう言って玩具を選びました。
スプリングはUMAを好きになるとは片腹痛いと言いながら片腕を振り上げ床を殴ると、巨大なすり鉢状の独楽場を作りました。
そして、否定者を器とした独楽を使い、独楽場から独楽を出すか独楽が壊れたら負けの勝負だと言いました。
独楽が壊れた場合は器となった否定者も死ぬというのです。
スプリングは不死であるアンディを器に選びました。
すると風子はアンディを選んだことに礼を言いながら不壊の一心を召喚するのでした。
第86話 私の鎧は
不死独楽と不壊独楽の勝負が始まりました。
不死独楽のアンディはスプリングが勝つ様に、自分の意思とは関係なく勝手に動いてしまうようです。
防戦一方の一心に風子は何か手はないかと考えます。
一心は不壊を継いで間もない頃に、村を襲ってきた妖怪の退治に出た父親の鎧を上手く不壊に出来ず、父親を亡くした後、ずっと自分の不壊に自信が持てないでいました。
不死独楽から身を守るために作った盾が壊れた時、不死独楽のアンディは風子が策として流した血に気付きました。
すると空から巨大な隕石が落ちてくるのでした。
第87話 二本目
落ちてきた巨大な隕石から風子を守るために独楽場を出てしまった一心。
風子は不壊の鎧で助かったものの、勝負は負けてしまいました。
次に勝たないとスプリングの勝ちとなってしまいます。
二本目の勝負はスプリングが選び、否定者の十三人一首となりました。
上の句をビリーが読む事になり勝負が始まります。
ユニオンやアンダーの事を知っている風子が有利な展開かと思いましたが、風子が札を取ろうとすると攻撃を仕掛け、その隙に札を取ってしまうのでした。
同じ事を繰り返し、あと一枚でスプリングの勝ちとなった時、スプリングの攻撃の度にスプリングに触れていた風子の不運が、スプリングに届くのでした。
第88話 心にかけて
スプリングが札を取ろうとすると、空から雷がスプリング目掛けて落ちてきました。
風子の不運がスプリングに届いたのです。
不運は好きな奴しか届かないはずだと言うスプリングに、UMAも人も関係ないと風子は言いました。
それから立て続けにスプリングに不運が届き、最後の一枚となりました。
人もUMAを好きになれると証明してみせた風子に、かつて一心の先祖がスプリングの人と遊びたいとの願いを叶えようとしてくれた事を思いだすスプリング。
風子が最後の一枚を取った時、スプリングは大粒の涙を流しながら風子に謝るのでした。
アンデッドアンラック 10巻の感想
風子がスプリングを討伐した後、クエストの報酬の主導権を争う形となったアンダーとユニオンの戦いになりました。
ビリーとアンディのタイマンは、不死同士の戦いとなり熾烈を極めますが、アンディが否定者の可能性を見せる形で勝負が決まりました。
ビリーがユニオンを抜けてアンダーを組織したのは、ユニオンの甘い考えでは神には勝てないとの思いからなので、アンディは風子の戦いをビリーに見せて、否定者の可能性を示したかったのかもしれません。
スプリングと三本勝負をすることになった風子。
本来は人間を好きなスプリングを強制的に操る神に怒った風子。
彼女は、スプリングを解放するためにと勝負に挑みます。
古代遺物の記憶で見たスプリングと一心の関係性から独楽勝負を選んだ風子でしたが、勝負には負けてしまいます。
しかし、一心の心を開き、スプリングの本来の心をも開くことが出来たのでした。
ユニオンに入ってからの風子の行動によって、否定者たちの心が開かれたように、UMAであろうとその人のことを理解しようとする風子の姿勢は凄いものだと思います。
それも自身が不運によって悲しい日々を過ごしてきたから、人には幸せになって欲しいとの裏返しなのかもしれません。
さて、勝負は1対1となりましたが、またスプリングに神は強制加入してくるようです。
果たして勝負の行方は…。次巻へと続きます。
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