メイドインアビス 5巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
六層の上昇付加を与えて倒したかにみえたボンボルド。
まさかボンボルドの探窟隊の祈手(アンブラハンズ)全てがボンボルドであり、仮面を付け替えるだけで復活するとは・・。
プルシュカまで引き取られ、いったいどうしたら奴を倒せるのでしょう。
メイドインアビス 5巻 には第33話から第38話までが収録されています。
メイドインアビス 5巻のネタバレ、あらすじ
ハローアビス 33 仮面の正体
少し前、目が覚めた時に一人取り残されたリコ。
レグとナナチを探す為に、上へと続く階段を登り上昇負荷にさらされた時、介抱してくれたのがプルシュカでした。
その時、リコはどうして白笛が欲しいのかとか、どうして奈落の底に行きたいのかと話していました。
するとプルシュカは、リコは母の元へ行きたいということや、白笛が欲しいということよりも、レグやナナチとずっと一緒に冒険がしたい。
という本心に気付かせてくれたのでした。
そして、プルシュカもリコと一緒に冒険がしたいと言ってくれたのです。
ボンボルドがプルシュカを連れて前線基地へ戻っていったのは、きっとリコ達を確保するための下準備をするために違いありません。
実験の為なら人を人と思わない扱いをするボンボルドを、レグもナナチも放っておく訳にはいかず倒すための算段を練ります。
仮面を付け替えるだけで人格が入れ替わるその仕組みを見つけたリコは、ナナチ、レグと一緒にボンボルドを倒すために前線基地へと向かうのでした
ハローアビス 34 逆襲
レグが前線基地の動力源から電気を吸収している間、ボンボルドたちの気を反らしておこうと、祈手に付いていくふりをしていたリコとナナチ。
途中、ナナチの視覚でも捕らえられない暗がりへと入り祈手を巻くことができました。
プルシュカを助け出すべく基地の中を奥へと進もうとするリコの元へ。
プルシュカが可愛がっていたメイニャが纏わりつくように来たかと思ったら、まるでプルシュカの元へと案内するように基地の奥へと進んでいきました。
するとナナチが、こっちであってるぜ。と言います。
何かの部屋の扉の前で、この奥だと言わんばかりに前足で掻くメイニャ。
リコとナナチが扉を開けると、メイニャは奥へと入って行きました。
ここは人の加工場だよ。と言うナナチ。
貧民窟や口減らしの子供たちを加工して、ボンボルドのカートリッジになる手伝いをさせられていたんだと話すのでした。
すると、そこにフル装備をしたボンボルドが現れます。と同じタイミングで電気を吸収したレグが現れるのでした。
ハローアビス 35 記憶の混濁
前線基地の動力源から電気を拝借したレグ。
しかし、リコとナナチの前に現れたのは二人の知るレグとは全く別者の様相のレグでした。
ナナチの言葉に反応することもなく、ボンボルドに向っていきます。
まるで姿が変わってしまった様に見えるレグでしたが、フル装備のボンボルドと対等に戦っています。
むしろボンボルドの装備を少しずつ破壊していくのでした。
ボンボルドは堪らず面白がって攻撃することを止めて、レグの動きを封じます。
丁度その頃、リコは基地の奥にボンボルドの生命線とも言える「特級遺物 精神隷属機(ゾアホリック)」を見つけます。
タイミングを見て破壊を目論むナナチ。
レグが火葬砲を放つ様子に力場の揺らぎから、破壊の規模がとても大きくなりそうに感じ取ります。
このままではリコが居る前線基地ごと吹き飛ばされそうな予感に慌ててレグを止めようと抑え込みます。
しかし火葬砲は炸裂し、前線基地の一部が跡形もなく消し飛んだのでした。
ハローアビス 36 黎明の箱庭
前線基地の地下。六層へと跨がるそこは、袋小路となった黎明の箱庭とよばれる所。
そこに落とされてしまったレグ。
鳴き声が聞こえる方を見ると多数の「なれ果て」が居ました。
すると「なれ果て」となった者達にもそれぞれ名前があるのですよ。と言いながらボンボルドが現れました。
レグが火葬砲を放ったにも拘わらず全くと言っていいほど無傷の状態にレグは言葉を失いました。
驚く様子のレグに、ボンボルドはワザとそうしたのではないのか。と言うのでした。
そして、ここなら心置きなく戦えると言い、再戦を始めるのでした。
先程までのレグと違い、しっかりと意識のある状態で戦うレグは、今迄とは明らかに違い動きが良くなっています。
誰かに意識を取られたおかげで本来の身体の使い方を思い出した様子に、ボンボルドも嬉しそうに攻撃を仕掛けてくるのでした。
そこへ、無線でナナチから呼び掛けられました。最後の作戦を伝える。それを聞いたレグは五層の前線基地へと昇っていくのでした。
ハローアビス 37 夜明けの花
六層から五層への上昇負荷で、次々と外れていくボンボルドのカートリッジ。
その一つに「本当に素晴らしい冒険でしたね。プルシュカ」と言うボンボルドの言葉を聞いた、リコとレグとナナチ。
呆然と成りながらも大粒の涙を流すリコ。
直ぐに理解したナナチとは対象的に、信じられない気持ちから怒りへと変わっていくレグ。
愛娘の想いをこんな形にして良い訳がない。と作戦続行を決めるのでした。
プルシュカはボンボルドの祈手の娘(祈手はボンボルドの為の身体なので実の娘みたいもの)でした。
アビスの呪いによって精神を壊されていましたが、実験のつもりなのか、ボンボルドはそのまま育てて見守ることにしました。
そして、少しずつですが普通の子と変わらない状態となっていったのでした。
プルシュカの願いはボンボルドを助けること。悲しくもその願い通りとなっているのでした。
ハローアビス 38 挑む者たち
ボンボルドとの戦いは熾烈を極めましたが最後の一手が決まり、やっと倒すことが叶いました。
傷を負ったレグを心配し駆け付けるナナチでしたが、火葬砲の後の眠気に耐えられないレグは、ナナチの心配を他所にナナチのモフモフを味わって眠りに付くのでした。
倒されたボンボルドの元へ行くナナチ。三人の連携した戦い方を称賛するボンボルド。
助けに来る祈手がいないことから、ボンボルドの憧れはこれで終わりだ。ざまあみろ。
と言うナナチでしたが、ボンボルドは三人のこれからの冒険に応援でもするように言葉を残してコト切れるのでした。
レグが目覚めた時、カートリッジとなったプルシュカを大泣きしながら抱えていたリコ。
変わり果てたプルシュカは先程まであった鼓動が止まり、箱の中身が出てきてしまったことで最後を迎えた様でしたが、その中に、リコにはプルシュカだと感じ取れる「もの」があるのでした。
メイドインアビス 5巻の感想
黎明卿ボンボルドは特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」を使い、既に自分の身体が無いどころか自分の身体で白笛を作っていました。
研究者というのはとかくそういう自分の身体で実験をする人が居る様ですが…。
代わりの身体として用意してあるのが祈手(アンブラハンズ)なのでしょう。
そして、アビスの呪いから守る為に装備として拾って来た子供の身体を加工し呪い除けのカートリッジとしていました。
そして、そのカートリッジの作成を手伝わされていたというナナチ。
大人でもその様な状況にはとても耐えられないと思えるほどです。
大切な友人を「なれ果て」と化し、自分に子供たちの身体を加工する手伝いをさせていたボンボルドを何としても倒したいと思ったのは当たり前だと思います。
ボンボルドを倒すための作戦を次々と立て直し、たたみ掛ける様に攻撃を繰り返し、やっと倒す事が出来ました。
しかし、その代償としてボンボルドのカートリッジとなってしまったプルシュカ。
悲しみに暮れるリコの元には持ち主と魂のつながりがないと鳴らないとされる白笛(この時点では笛ではなく骨ですが)が残りました。
リコにしか鳴らせないプルシュカの形見です。
リコが白笛を手にしたことで、いよいよ降りてしまったら戻ることが出来ない六層へと向かいます。
次巻が楽しみです。
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