「ミスミソウ」1巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
主人公「野咲春花」は、お父さんの会社の都合で東京の中学校から田舎にある大津馬村へと引っ越し、大津馬中学校へと転校をする事に。
しかし彼女の学園生活は悲惨なもので、周りの生徒からは酷いいじめを受けて、自分の家族まで巻き込まれてしまう。
その真実に気付いた時、彼女の復讐劇が幕を開ける・・。
ミスミソウ 1巻のネタバレ・あらすじと感想
第1話
大津馬中学校は少子化と過疎化により、今年で廃墟になってしまう予定。
生徒達は最後の卒業生という事に誇りを持っています。
半年前に東京から転校してきた春花は、「相場晄」を除いたクラスメイト、そして担任の先生からも部外者扱いされてしまいます。
そんな生活を耐えている中、数日後に突然春花の家族が巻き添えになってしまう大事件が発生してしまいます。
第2話
春花の父親は学校から帰宅した娘の靴が無くなったり、洋服が汚れていたりしていた事に違和感を覚え担任の先生に相談をしようと学校へと行きます。
しかし先生は全く話しにならないような人間でした。
諦めて帰ろうとしたところ、クラスの男子から画鋲を付けた上履きで飛び蹴りされてしまいます。
家に帰りその事を知る春花ですが、家族だけは絶対に守る・・、そう強く思うのでした。
第3話
春花は、高熱を出したために3日間学校を休んでしまいます。
しかしクラスメイトは自分達のせいかと思い、春花が転校してくる前にいじめのターゲットであった「佐山流美」に春花の様子を見てこいと命令します。
流美は抵抗する事が出来ないために春花の自宅へと行くのですが、「学校に来ないと私が困る」と言ってしまうのでした。
第4話
いじめの主犯格「小黒妙子」は、流美に春花を学校へと連れ戻す事を頼んだにも関わらず失敗に終わったため、今度は流美をいじめだす事になります。
妙子は春花が来ないからあんたが代わりになってしまったと流美に説明し、学校へと来ない春花が憎らしくないのか?と質問します。
そして更に春花の事をどう思っているのかと質問をすると、流美は「死んでほしい」と皆の前で言ってしまいます。
春花は晄に連れられ、景色の綺麗な場所で他愛のない会話をしていました。
そんな時、いつもいじめているメンバーの何人かとすれ違うのですが、その時様子がおかしい事に春花は気づきます。
そして自分の家の方を見ると煙が・・。
急いで自宅に戻るとそこは火の海となっていました。
第5話
火の勢いは酷く手の施しようがありません。
両親は亡くなり、妹の祥子も重体となってしまいます。
泣き崩れる春花。
春花はその後、おじいちゃんの家で過ごす事になります。
第6話
流美はいじめグループの仲間になれた事、そしてリーダーである妙子に認められたと思い言動がエスカレートしていきます。
それにつられてか、周りのクラスメイト達も動物虐待に走ったり今まで以上に過激な行動を起こすように・・。
しかし妙子だけは冷酷なほど冷静で、流美が近付こうとすると拒絶してしまうのでした。
第7話
ここでは各クラスメイトの家庭の事情が描かれています。
その後、春花は大切なものを失ってしまっている為に学校へと行きいじめていたクラスメイト数人と再会します。
そこで流美からは「自殺しな」と命令されてしまい、深い穴の中に落とされてしまいます。
果たして春花の運命は・・。
ミスミソウ 1巻の感想
この物語は都会から田舎の学校に転校して来た少女がのけ者扱いをされ、クラスメイトや先生からいじめを受けてその復讐をしていくストーリーになっています。
学校の全体の人数が十数人しか居ない所なので、他のクラスの生徒に助けを求めるなんて事も出来ません。
そんな中で繰り広げられる数々の出来事に胸がとても痛みます。
特に担任の先生までもがいじめを見て見ぬフリ、それどころか主格犯の妙子の事を「タエちゃん」と呼び媚を売るシーンもあった為、心底腹が立ちました(笑)
しかしたった一人の男子生徒の相場晄だけは野崎春花の事を陰ながら守ってくれているのがしっかりと伝わって来るので、そこで少しは気持ちが楽になります。
そんな晄は写真撮影が大好きで、春花と妹の「野崎祥子」のツーショットを撮ってあげたりミスミソウの花を撮影したりするシーンが所々に描写されています。
そんな和みの場面などもあるので、最初から最後まで暗い漫画ではありません。
そしてこの漫画の一番の見どころは、春花が復讐をしていく所です。
そのやり方はあえて書きませんが、よくやった!と思えてしまう内容です。
テンポの良い漫画なので、1巻目から十分に楽しめると思います。
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