メイドインアビス 9巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
成れ果ての姫・ファプタの願いは母親の解放だと知ったリコ。
成れ果ての村の生い立ちから全ての事を知るヴエコにファプタを止める方法を聞きます。
ヴエコはそれは出来ないと答えるのでした・・。
メイドインアビス 9巻 にはハローアビス第52話から第55話までが収録されています。
メイドインアビス 9巻のネタバレ、あらすじ
ハローアビス 52 ファプタの約束
レグが約束の事を覚えていなくても、それでもいいと自分の腕を引き千切り、レグに渡した成れ果ての姫。
血の匂いに狂いだした生物が寄ってくる前に村に行こうと、成れ果ての姫とレグは村に向います。
成れ果ての姫は村に入ることは出来ないのでレグだけが成れ果ての姫の腕を持って村に入ります。
すると、清算の時と同じヌルヌルが現れましたがそのヌルヌルも、村そのものもいつもと様子が違い、何かザワついてきた様でした。
そこにワズキャンが現れ、レグが成れ果ての姫の一部を本当に持ってきたことに驚いた様でした。
そしてそこにヴエコの姿を見つけ村の事をリコに話した事を知ります。
リコが自分の事を嫌いになったのではないかとの質問に、リコはよくわからないが村の事は好きだと答えました。
しかし、少し考えワズキャンがリコたちに何をさせたいのかを理解し、それをワズキャンに話すと、選ぶのは君達だ。と答えるでした。
その言葉とほぼ同時にもう一人の三賢が現れます。
それの狙いは成れ果ての姫の一部だとヴエコが言うと、向かってくるジェロイモからリコの注意を外らす様にレグは距離を取るのでした。
ハローアビス 53 崩壊の序曲
ジェロイモは村の清算の時に現れるネバネバと一体化し、姿形が変わると村の出入り口を塞ぎレグが外に出れない様にしました。
そしてレグ目掛けてネバネバの球を打ってきます。
だんだんと村の壁がネバネバで埋められていき、ついには大きく広い範囲にネバネバの膜を放ちました。
村の住人も、リコもレグもネバネバに包まれていきます。
その時、レグの頭の中では成れ果ての姫との約束と、この状態を脱する為の方法とで葛藤が起きるのでした。
この状態を打破するには、もう自分だけではどうにも出来ない。
悩んだ末に出入り口を塞ぐジェロイモに向い火葬砲を放つのでした。
火葬砲を放つと直ぐにリコの所へと来ると、周りにいた村人達に自分が眠っている間のリコの守りを頼むのでした。
そして村の壁に空いた穴から入って来たのは成れ果ての姫。
村の住人に向い、村の生い立ちからの全ての清算を始める。と告げ、住人たちに向っていくのでした。
ハローアビス 54 拾うものすべて
辺が騒がしくなり夢の中から目覚めたナナチ。
辺りは崩れ果てていてここに来た時とは別世界の様になっています。
すると、目覚めの時が来たのだとベラフが言いました。
騷しさが増していく中で正気を取り戻してきたナナチ。
成れ果ての姫が帰って来たのだと言われた時に、何故か全ての事が理解出来た事に疑問を持って不可思議な感じでいると、自分の体験を匂いにのせて伝えたのだとベラフが言いました。
成れ果ての姫が帰って来た事で、自分も村も、かつて人であった時の記憶が戻って来たのだと言います。
これから自分はどうなるのか、どうしなければならないのかが分かっている様に、自分の価値をナナチに託したと話すのでした。
ベラフはナナチを解放したので、もうどこへでも行ける。
そう言うので、ナナチはミィーティーと一緒にここを離れようと思いましたが、村の中で創られたものは村の中でしか生きられないと告げられ、再び出会えたミィーティーも消えてしまうことを悟るのでした。
再び自分とミィーティーとの別れを確かめながら、そして再び会えることを願う様に、塵となって散っていくミィーティーに別れを告げるナナチ。
ベラフは自分は全て捨ててしまった経験という価値を、ナナチに託した上で全て宿していくようにと告げると、成れ果ての姫の元へと向って行くのでした。
ハローアビス 55 ファプタとレグ
村の住人だけでなく、村そのものも破壊するという成れ果ての姫・ファプタ。
それに応じる様に精算が住人同士を喰い合い、それは村そのものへも広がっている様でした。
リコは村の人にとても良くしてもらったから、成れ果ての姫を止めて欲しいとレグに頼みます。
成れ果ての姫に何とか破壊を止めさせようと近付くレグ。
そんなレグに成れ果ての姫は、レグの記憶を何とか戻そうと試みます。
レグが現れた時の事、レグと会話が出来るようになった時の事、母の解放を手伝うと約束をしてくれた時の事。
成れ果ての姫は思い出す度に忘れてしまったレグに、とても深く悲しみが込み上げてくる様でした。
村の天井が崩れ出し、村が崩壊するのは時間の問題だと思ったレグ、リコに頼みプルシュカの音によって精錬された動きと姿となり、成れ果ての姫を村の外へと連れて行きます。
リコがプルシュカの音を自分に向けて使ったことに怒りを覚えた成れ果ての姫。
リコたちが村の近くまで辿り着いた時に、リコからプルシュカを奪い、村の中で加工させる事でレグたちを村に誘い、村を見れば自分のことをレグは思い出すはずだったと言う成れ果ての姫。
そして、村の外では鉄の雨が降ってくるのでした。
メイドインアビス 9巻の感想
イルミューイが成れ果て村となり、卵形の遺物の力を借りて願いの形として村から生まれた成れ果ての姫・ファプタ。
その性質上、自ら村に入ることが出来ず、偶然出会ったレグに母の願いを達成する為の助力を頼みました。
レグは、またここへ戻って来た時に手伝う事を約束していきましたが、戻ってきたレグは、約束どころか自分のことまでも忘れてしまっていました。
恨みで生まれたファプタにとって、レグの優しさはとても安らぎになっていたのだと思います。
しかし、その全てを忘れられてしまったと知った時、怒りの矛先がリコに向くところなどは、余程レグの事が好きなのだろうと思ったのは自分だけでしょうか。
また、成れ果ての姫・ファプタが村に来たことで人としての記憶が戻ったベラフは、かつて黄金郷を目指してアビスにやって来た時の自分と、冒険に挑み続けようとしているリコたちを重ねて見ていたのでしょうか・・。
ナナチに君たちが好きだから。という理由で自分の体験した事をナナチに託しました。
成れ果て村とその姫の生い立ち全てを知った上で、ナナチはこの村と姫のことをどうしようと思っているのか、今後の展開が楽しみです。
巻末では、リコたちが村の近くでレグの警戒腕(腕を伸ばして自分たちを囲み、誰かが触れた場合レグが気付くというもの)の中で寝ている時。
ファプタがどんな気持ちでレグやリコやナナチを見つめ、プルシュカを持って行ったのかが書かれています。
恨みで生まれた成れ果ての姫・ファプタに、優しさが芽生えたのはレグの影響が大きかったのかもしれませんね。
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