魔法使いの嫁 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
家を出ていくエリアスを見かけたチセは、ステラの見送りをルツに頼み後を追いかけます。
チセが追いかけてきた事を知ったエリアスは更に早く逃げてしまいました。
追いつけないチセは人狼の毛皮で今度は狼に変身して追いかけます。
やっと追いつくと、エリアスはチセを抱え込んで離そうとしませんでした。
魔法使いの嫁 7巻には第31篇から第35編が収録されています。
魔法使いの嫁 7巻のネタバレ、あらすじ
第31篇 Forgive and forget.
狼に変身してやっと追いついたと思ったチセですが、エリアスはチセを抱え込んで離そうとしません。
身動きが一切取れず、何を言っても一向に抱えた状態を緩めてくれそうになくルツに助けを求めようとします。
しかし、呼びかけがルツには届かない様です。
無我夢中で手を伸ばすと、誰かがチセの手を握った感覚と同時に杖が握られていました。
杖を使いルツに魔法の鳥を飛ばします。
それに気づいたルツはようやく居所を掴むのですが、影の中に隠れたエリアスまでは見つけられませんでした。
するとそこに冬の女神に似た妖精が現れ、お母様にくれたしずくの実と枝のお礼にと、影を照らす炎を出してくれるのでした。
ルツはお陰でエリアスとチセを見つけられましたが、それでもエリアスはチセを離そうとはしてくれない様でした。
仕方なくチセは、離さないと自らを傷つけるとエリアスに言うのでした。
第32篇 Example are better than precept
アンジェリカの元へやってきたチセ。
出迎えてくれたのは初対面のアンジェリカの夫デイビットでした。
工房から出てきたアンジェリカに事のあらましを話すチセ。
エリアスに子守歌を聞かせたら起きなくなってしまった様です。
アンジェリカ曰く、呪文は隣人への合図であり魔法のレシピや楽譜でもあるから、子守歌に魔力が乗ったられっきとした魔法。
意図してやってないとしたら、それがチセの特技なのかもしれないと言うのでした。
チセが子守歌でエリアスに魔法をかけてしまったとしたら、掛けた錠と開く鍵のように、解くのはチセの方がいいとアンジェリカは薬の調合法を探してくれるのでした。
家に帰ってきたチセは夜通し薬を調合し、出来上がった薬をエリアスに飲ませ、やっと目覚めたエリアス。
しかし、気が抜けたチセはそのまま眠ってしまうのでした。
第33篇 Any port in a storm.
目覚めたと思ったチセでしたが、そこは夢の中の様でした。
何か音が聞こえる方へと向かうと街の中へと出ます。
街の人々は皆透けて見えましたが一人だけハッキリと姿を捉えることが出来、その者のところへと近づくとそれはあのカルタフィルスでした。
どうやらカルタフィルスの意識とつながっている様です。
しかし、当のカルタフィルスは自分の事も分からない様で、幽霊となって彷徨っていると勘違いしたチセを、さみしいならお話ししよう。と誘うのでした。
カルタフィルスは自分が何者なのか本当に分からない様で、言っている事も訳が分からない事ばかりでした。
チセがカルタフィルスに何処からやってきたのか聞くと、何かを思い出したかのようにカルタフィルスと呼びかけるチセに、僕はそんな呪われた名前ではなくヨセフだ。と言い、どうしたら救われるのかとチセに迫ってきます。
・・すると、そこで本当に目覚めるチセでした。
第34篇 Any port in a storm.Ⅱ
ドラゴンの雛が攫われ、探して連れ帰る事になったチセ達。
リンデルからドラゴンの雛への意識の追跡は叶わない様でしたがチセの機転で一頭だけ競りに掛けられていることが分かりました。
競りに掛けられてしまった以上、競り落とす事でしか取り戻せないとなったチセ達はオークション会場へと向かうのでした。
オークション会場ではチセが自分を競りに出した時に世話になったセスが案内をしてくれる様でした。
競り落とす費用としてとりあえず、眠る時の余分な魔力で出来た魔力石の花を出品したその費用と、カレッジ側から出されるお金だけでした。
しかし、セスが「また出会った時にお渡ししようと思っていました」と言ってチセに通帳とカード、小切手を渡してくれました。
それは、チセが自分を出品した時の取り分として買値の半分が入っているのでした。
元はエリアスのお金だという事に少々戸惑いながらもオークションへと向かうチセでした。
第35篇 Any port in a storm.Ⅲ
オークションが始まりドラゴンの競りの途中、ドラゴンの感情が流れて来ます。
それは怯えた恐怖と帰りたいと叫ぶ悲痛なものでした。
魔術師であるレンフレッド達には聞こえず、魔法使いであるチセとエリアスには聞こえる様でした。
そうしているうちに周りの魔力を吸い急成長を遂げたドラゴンは檻を破壊し暴れ始めるのでした。
帰りたいと叫んでいるドラゴンの声を聞き、帰してあげたいと願うチセはエリアスに助力を求めます。
吸収した魔力をチセが吸い取り、チセに負担がかかる前にエリアスがチセから吸い取る方法で何とかしようとします。
退化したはずの炎を吐き、会場の外へと出ようとしているドラゴンをレンフレッド達が誘導します。
魔力を吸われなかなか上手くいかない時、セルキーが現れ一瞬動きを止める事が出来、その隙にドラゴンへと飛び移るエリアスとチセでした。
魔法使いの嫁 7巻の感想
カルタフィルスが動き始め今度はドラゴンを素材に自分の腕を作ろうとしている様です。
一方のチセとエリアスの関係は魔法使いと弟子から、人間の心を学ぶ師匠のチセと弟子のエリアス、の様な感じまで出ています。
チセの意図しないところで、子守歌に魔力が乗ってしまいエリアスが起きない現象には、困っている当のチセには少々悪い気がしますが微笑ましいと思ってしまいました・・。
ドラゴンの雛が捕獲され契約の元に探すことになったカレッジ側のレンフレッド達と、事情を知り協力する事にしたエリアス達。
こちらに来て皆の優しさにふれたチセは最近、誰かの為に動くことが多くなった気がします。
本来ならカレッジとリンデルとの契約であり手伝う必要のないドラゴン探しも、チセの気持ちにエリアスが折れて手伝う事になります。
ドラゴンが暴走した時も、極力魔法を使ってはいけない状態にあるはずのチセが、どうしても助けたいという思いにエリアスも答えます。
まだまだ自己犠牲を払って誰かを助ける事に夢中になっている様ですが・・。
さて、何とかドラゴンを止める事が出来た様ですが、チセの身に大きな異変が起きてしまいます。果たしてそれは・・。
次巻が楽しみですね。
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