この世界は不完全すぎる 4巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ヤマナカによってシーカーとなってしまったゲーデル。
しかし彼は無邪気な怪物となり、村を襲う巨人よりも恐ろしいと村人達に恐れられていたのです。
村を守る戦士達との確執を何とかしようと奔走するハガ。
しかし事態は最悪な方向へと向かってしまいます。
はたしてゲーデルをシーカーにしたヤマナカの狙いは?
そして、この無邪気なる怪物の結末はどうなってしまうのか?
この世界は不完全すぎる 4巻には第20話から第27話が収録されています。
この世界は不完全すぎる 4巻のネタバレ、あらすじ
第20話 ヤマナカ
村の戦士達はゲーデルを恐れていました。
巨人よりもはるかに強く、確かに村を守ってはいるも、それに巻き込まれて命を落とす戦士達と、ゲーデルの強さは暴走したものとなっていたのです。
一触即発の事態を慌てて止めに入るハガ。
何故、ただの村人の少年だったゲーデルがあんな風になってしまったのか?
それはある日、村に訪れたヤマナカによって巨人が討伐され、その圧倒的な強さに惹かれたゲーデルはヤマナカの弟子入りを希望し、彼によってシーカーとなった経緯を聞かされます。
デバッグモードを使ったのだと察したハガ。
はたしてヤマナカの狙いとは?
第21話 死闘①
ハガの奮闘も虚しく、戦士達によるゲーデル討伐が行われてしまいます。
しかしデバッグモードで無敵の強さを与えられたゲーデルを倒す事などは出来ず、瞬く間に全滅してしまう戦士達。
今まで村を守りたいと、一緒に戦いたいと願っていたゲーデルは悲しみにくれます。
自分を恐れる悪意から逃れる様に、ヤマナカの居る洞窟へと逃げ込んでいくゲーデル。
そこはテクスチャだけが張り付けられた、未完成の洞窟でした。
その奥で立ち尽くしていたヤマナカの姿に、フリーズしたのかと考えるハガでしたが、僅かな呼吸の動作をしており、操作不能の状態なのだと判断します。
どうすべきかと思い悩むハガ。
その時、ニコラが動き、テスラへと意識が覚醒してしまいます。
ヤマナカとゲーデルの間に入るテスラ。
はたして彼女の目的は?
第22話 死闘②
ヤマナカのデバッグストーンを食べてしまったテスラ。
暴走していくゲーデルの一撃を喰らってしまい、昏倒する彼女を救うべく、ゲーデルの前に立ちはだかるハガ。
アキラも加勢するも、どのくらいの強さに調整されているか解からないゲーデルの圧倒的な強さに押されてしまいます。
アキラでも太刀打ちの出来ないゲーデルの攻撃を前に、押されてしまうハガ達。
しかし一瞬の隙を突いてアマノがニコラの持つ武器・ドクロを使用し、ゲーデルに光線を叩き込みます。
壁へと叩き込まれ、残骸に埋もれていくゲーデル。
しかし彼を倒す事は出来ず、逃げるしかありませんでした。
第23話 強い人
アキラとニコラを抱えて逃げるハガとアマノ。
今はゲーデルを倒す方法がなく、とりあえず逃げるしかないと走っていた最中、村人達は武装し、ゲーデルを狩ろうとしていました。
村人達が束になっても勝てる見込みのないと、逃げるべきだと説得するハガでしたが、彼の言葉は届かず、村人たちはゲーデル討伐の意志を崩しませんでした。
そんな中で現れたゲーデル。
恐れて武器を構える村人達の間に入るハガ。
はたして暴走するゲーデルを止める方法はあるのでしょうか?
第24話 あきらめろ
ゲーデルが何故に暴走してしまったのか、それは不運な偶然かただ重なっただけでした。
こんな事になってしまうとはと、後悔していたヤマナカ。
彼はかつてイジメられていた自分を重ね見て、ゲーデルを強くしようと、デバッグモードでシーカーにしてあげたのです。
しかし気になっていたヤマナカはゲーデルの様子を見ようとしますが、もし村人に見つかってしまえば騒動が起きると思い、フリーカメラモードを使用し、様子を見に行こうとしていました。
しかしフリーカメラモードを使用したせいで、デバッグモードを操作できなくなってしまい、また洞窟から出ようとも描画されていない為に、虚空の空間が広がっているだけ。
完全に手詰まりになってしまったヤマナカは、身動きが取れなくなってしまったのです。
絶望に沈んでいた最中に訪れたゲーデルに必死に助けを求めるも、何も聞こえない彼には何も伝わりません。
シーカーとなり、化物として扱われていると泣き出すゲーデルに、ヤマナカはこんな事になるとはと、ただ後悔していました。
第25話 夜明け①
ゲーデルをデバッグモードで殺害したアキラ。
説得し、自我を取り戻せたのにと反論するハガに、アキラは意見が合わないと彼と対立してしまいます。
一触即発の中で巨人が村に来襲し、アマノは一刻も早くこの場から逃げるべきだと告げてきます。
一時休戦だと剣を収めるアキラに、ハガはニコラを担ぎ、巨人が暴れる村から逃げ出します。
逃げる事の出来ない村人達が巨人に惨殺されていく中、ただそれを見る事しかできないハガは、無力に苛まれてしまいます・・。
第26話 夜明け②
目を覚まさないニコラを助ける為に、アキラの提案でサイ公国へと向かう事となるハガ達。
公都マズゥナにいる高司祭なら助ける事が出来ると知り、ハガ達はサイ公国へと向かっていたのですが、ハガの相変わらずのデバッグ作業で1ヶ月もかかってしまいます。
そしてようやくにサイ公国へとたどり着くも、そこは不毛の大地と化し、また街が反乱軍に囲まれていると、戦争の真っただ中にいたのです。
圧倒的な軍全に取り囲まれた中を平然と歩いていくアキラ。
それを慌てて止めようとするハガ達でしたが、空から巨大なる手が反乱軍を蹴散らしてしまいます。
第27話 アルバ①
何はともあれサイ公国へとたどり着いたハガ達。
アキラの仲間である溝口レンと宮崎アカネに出迎えられ、ねぎらいの歓待を受けます。
昏睡したニコラを目覚めさせる為には、アルバ様に頼れば良いと言われます。
アルバはレンとアカネを始めとする、ログアウトできないデバッガー達を保護し、この世界での生き方や道を示してくれた存在だと告げてきます。
何やらと怪しい存在と警戒するハガとアマノ。
そんな二人を見てレンは、あるおまじないを進めてきます。
気まぐれになると進めてくるおまじない。
気休めになるのでしょうか?
この世界は不完全すぎる 4巻の感想
ゲーデルとの一悶着とゲームの中とはいえども、やるせない気持ちに苛まれてしまうハガ達と、大きな問題へと直面する第4巻。
ヤマナカのちょっとした親切心で強くなってしまったゲーデル、今作は実に不幸が重なった事件でした・・。
最初は何か悪意ある行動なのかと考えていたのですが、ヤマナカはゲーデルの為に、ほんの親切のつもりでゲーデルを強くしただけで、本当にいい人だったみたいです。
それが思わぬ結果になってしまい、万能と思えるデバック能力は、決して万能ではなく、実に危ういものだと痛感しました。
ゲーデル本人も悪い子ではなかったのですが、無邪気な子どもゆえに力の危うさに気づけずに、彼もまた被害者なのですね。
しかしキャラを改造できるとなれば、今後の展開に利用する輩が出てきそうな気もします。
NPCキャラをモンスター化して悪の限りを尽くしている、そんな輩も出てきそうですね。
そしてアキラとハガの対立、一触即発な空気が漂うと、アキラの存在も実に危うそうな気もしてきます。
今後の彼女の行動も要注意ですね。
何はともあれとゲーデルの一件は解決し、新キャラクターのレンとアカネにアルバが登場するなど、何やらまたキナ臭い雰囲気が漂ってきます。
新たに訪れた土地での問題と、ハガ達の今後が気になる展開です。
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