篠原健太先生がお送りする宇宙サスペンス「彼方のアストラ」 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
西暦2063年。ケアード高校の生徒プラス1名は惑星キャンプへ旅立ちます。
惑星マクパに到着後、謎の球体に吸い込まれ宇宙空間に放り出された生徒達は偶然にも漂流していた宇宙船アストラ号に避難することが出来、惑星を5つ経由することで帰還するルートが見つかります。
最初の惑星ヴィラヴァースを離れ、次の惑星へ向かう最中通信機が何者かによって故意に壊された事が判明します。犯人はメンバーの中に・・。
彼方のアストラ 2巻には#8話から#18話が収録されています。
彼方のアストラ 2巻のネタバレ、あらすじ
#8
惑星ヴィラヴァースを離れ、次の惑星シャムーアに向かう生徒達。
ザックから無線機は誰かに故意に壊された事を知らされたカナタは、メンバーの中に壊した犯人が居ることをみんなに告げるべきか悩みます。
しかし、もう少しメンバーを観察し様子を見よることにしました。
惑星シャムーアに到着し着陸態勢に入った頃、フニシアが養護施設にいた頃に偶然聞こえたという言葉に、生徒達は驚愕するのでした。
「ビーゴニーレテイッセーサショブン」B5に入れて一斉殺処分・・。
#9
B5に入れて一斉殺処分。
本当にこの言葉が正しければ、この班に選ばれたメンバーはまとめて殺すために意図的に組まれた事になります。
フニシアが養女になった時期とアリエスが転校した時期が同じ頃だった事、班員の調整が出来る学校関係者としてウルガーの父親が教頭だという事からも、そう判断できるのでした。
犯人がこのメンバーの中に居るとして、宇宙船が無かった場合は犯人も助からない事を考えると、犯人も抹殺対象であり、このまま計画を続行させる事も考えられる・・。
そう思った矢先に爆発が起きるのでした。
#10
爆発と思われた現象は、惑星に到着時に通常航行に切り替えた後、偏向防壁(デフレクター)を作動させる事を忘れていたので、流星体(メテオロイド=宇宙を飛んでいた小石)が衝突した為に壁に穴が空いた様でした。
ほぼ同時に重力制御装置も止まり、同じくメテオロイドが配電盤を貫通していた為でした。
重力制御装置が止まった為、惑星の引力に引かれ自由落下をはじめたアストラ号は、そのままでは地面と衝突してしまいます。
配電盤を修理していては間に合わないと、アリエスが予備の発電機の場所を思い出します。果たして・・。
#11
予備電力から重力制御装置までケーブルをつないで電力を確保する事を選択した一同は、それぞれ役割分担して作業に取り掛かります。
惑星との衝突まで時間がない中で一丸となってケーブルをつなぎ、ようやく電力を確保しますが、エラーにより装置は作動しませんでした。
エラーの原因は未知の生物が装置の付近に紛れ込んでいた為でした。
飛んで逃げ回る生物を捉える事は簡単ではありません。
そこにウルガーが現れ飛翔生物をグルーガンで捕えようとします。
#12
ウルガーの活躍で衝突を回避できた一行は、着陸する場所を探しながら衝突回避までの行動を顧みます。
衝突回避できたのはみんなが一丸となり、重力制御装置の電力回復に努めたおかげでした。
もし、刺客が居たとしてみんなが協力しなかったら衝突していた事を思うと、今は死ぬ事よりも協力して帰還することを選んでいるのでは、と思うのでした。
そこでカナタはみんなに犯人捜しは禁止する事を告げるのでした。
#13
無事に惑星シャムーアに着陸することが出来た一行でしたが、川も海も見つからないままなので2班に分かれて探索をすることにしました。
食料調達班のカナタ達は苔の上に生えている山菜みたいなものを見つけ、可食判定機で調べ食べられる事が分かり船に持ち帰る事にします。
一方の水調達班のシャルスたちは、この惑星の動物に遭遇しますが、大人しい性格ですぐになつきました。
その動物のおかげで水の入った樽のような植物を見つけられ船へと運びます。
しかし、山菜の様な植物は保存が出来なく、水の入った樽の植物だけでは必要な量を確保するのは難しいと判断するのでした。
#14
惑星シャムーアに来て2日目も二手に分かれて探査に出かけます。食料班の方は大きな木の根元辺りでいろいろな種類の山菜を採取しますが動物の死骸を多数発見するのでした。
一方の水調達班も動物の死骸を発見するのですが、シャルスが調べたところ肉食動物に襲われた形跡がなく、肉食動物が居ない生態系もありえると思うのでした。
この日に採取出来た物だけでは目標とする量には足らず、明日、場所を変えて探査することになりましたが、ルカの一言でユンファが船を出て行ってしまうのでした。
#15
書置きを残して出て行ったユンファをみんなで探しに出ます。
そして、カナタがユンファを見つけ、船を出て行った理由を聞くのでした。
ユンファ曰く自分以外のメンバーはそれぞれ特技があり、役にたっているのに自分は何もできないのが辛くて仕方ないと言うのでした。
カナタはそんなユンファに、特技で役に立つ必要はなく、その分みんなを手伝えばいいと説得するのでした。
その頃、ポールツリーの辺りでユンファの捜索をしていたメンバーに異変が起きます。
ポールツリーの先端が開き胞子を散らしはじめた途端、メンバーが次々と倒れだしたのでした。
#16
目の前で倒れたグルッピーにユンファが拾った山菜を食べさせたところ、直ぐに元気になりました。
そこにシャルスからカナタに無線が入ります。
瀕死の状態のメンバーを船に運んだカナタとユンファ。
シャルスから今のみんなの状態について仮説が語られます。
この惑星の支配者はポールツリーではないかと。そして、解毒剤も存在するのではないかと。
先ほどグルッピーに食べさせた物がそうであろうと、カナタはそれを取りに船を後にするのでした。
#17
カナタが薬キノコを採りに船を出た後、キトリーも倒れてしまい成す術がなくなった船内。
今自分に出来ることは?とユンファは将来成りたい夢、大好きな歌を唄いメンバーに少しでもと安らぎを与えようとします。
一方、カナタは何とか薬キノコを手に入れ船に帰還します。
体力回復が優先ということで、船内にあった食料のほとんどを食べてしまった一行は食料確保に励みます。
シャルスの仮設通りであればポールツリーもキノコであり食べられるかもしれないことと、毒胞子が届かない場所にグルッピーの巣があり、水場もあるのではと一行は採取に向かうのでした。
彼方のアストラ 2巻の感想
彼方のアストラ第2巻 STAR OF HOPE は、二つ目の惑星シャムーアに到着してから旅立ちまでを収録していますが、冒頭から衝撃の事実が判明します。
まず、無線機は意図的に破壊されていた事。その事から犯人がメンバーの中の誰かであること。
更に「B5に入れて一斉殺処分」と、メンバーの中の犯人も含め、今回の惑星キャンプに選ばれたメンバーはランダムに選ばれた訳ではなく、はじめから仕組まれ殺処分対象という事。
当然、このままでは皆が疑心暗鬼になってしまい帰還は困難になってしまいます。
しかし、メテオロイドによる重量制御装置の回復において皆が協力しなければ助からなかった事を思うと、今は帰還することに傾いているであろうことから犯人捜しを止めて一丸となることに決めた様です。
惑星シャムーアにおいても毒の胞子によって全滅の危機を脱し、食料も水も確保出来たことから、それが覗えます。
また、これまで特に目立った事がなかったユンファの特技も判明し、皆が苦しんでいる時に役に立つ事が出来ました。
まだ、ウルガーは謎のままですが・・。
さて、次の惑星に向かう事が出来た一行ですが、果たして一行の運命は。
メンバーの中にいるであろう犯人はおとなしくしているのでしょうか。
次巻が楽しみです。
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