SPY×FAMILY 10巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
それはある男の昔の物語。
自分が黄昏と呼ばれる前の、まだ両親や友達がいた、ただの子どもだった自分。
そんな当たり前と思っていた日々を、一瞬で失ってしまった、あの理不尽な戦争。
居場所を突如として失い、ひとりぼっちになってしまった彼は・・・
「SPY×FAMILY」10巻には第62話から第66話が収録されています。
SPY×FAMILY 10巻のネタバレ、あらすじ
第62話 MISSION:62
西国東部ルーウェン・・。
片田舎の小さな町のとある倉庫にて遊ぶ子どもの姿があり、戦争ごっこと西側と東側に分かれて遊ぶ子ども達。
参謀と呼ばれた少年は、ゲームの時はすごい顔をすると言われ、役にはまり込んでしまうと笑って誤魔化してしまいます。
彼は後に黄昏と呼ばれることになる少年でした。
友達と何気ない日々を過ごしていた少年。
何気ない日々の中で、彼は父親との関係に悩んでいました。
兵隊になって、格好良く戦いたいと願う少年は、兵隊セットが欲しく、参考書を買う為と父親をだましてお小遣いをもらってしまいます。
しかし、父親が戻ったときに素直に謝り、お小遣いを返そうと決める少年でしたが、その願いは叶う事はありませんでした。
祭りの準備に賑わっていた町が突然の爆撃によって吹き飛ばされ、友達や学校や生活はすべて壊され、二度と少年は父親と会うことはなく、母親も失います。
彼の人生は戦争によって全てを奪われてしまいます。
遊びではない、本当の戦争の意味を知り、兵隊となった少年は彼となり、戦いに身を投じる日々を送ります。
無知ゆえに戦争が起きてしまい、絶望の中にいた彼に、ある男が彼を情報部へと誘います。
国家の陰となり、東側と西側の均衡を保つ諜報員となる事を選んだ彼は、後に黄昏と呼ばれるようになったのです。
第63話 MISSION:63
オペラ界の巨匠であるジョナス・ウェルマン氏が東西交流の為に西側に訪れ、賑わう中で突如として舞い込んでくるジョナス氏の不倫スキャンダルと裏社会の繋がりが露見します。
当人は否定するもマスコミは彼の事を面白おかしくに書き立て、連日連夜に騒ぐ日々。
そんな下世話な噂をあっさりと信じる若い諜報員に呆れてしまうハンドラーことシルヴィアは、冷静に彼に言い放ちます。
その情報は正確なモノだと、何故に判断できるのか?
これらのスキャンダルを報道している雑誌は、東側最大の勢力である統一党の傀儡だと言い、その情報が正確なモノではないと切り捨てます。
そして情報の全てを網羅して、今の考えに至っているのかと、若い諜報員を叱咤します。
それに最後にこう付け加えます。
些細な情報にさえ、人の命が関わっている事を忘れるな、と。
そして数日後。
ジョナスを嵌めたと告白する複数の女性の証言が明るみになり、彼の不倫疑惑が払拭されるも、彼を殺害しようとする輩が近づいていました。
警備員を装い、ジョナスを殺害しようとする相手に、シルヴィアは犯行を防ぐことが出来るのでしょうか?
第64話 MISSION:64
今日も無事に授業を終えたアーニャは自宅に帰ろうとするも、送迎バスが遅れてしまい、一人で暇な時間を過ごしていた彼女に、ヘンリー先生が話しかけてくれました。
独りぼっちのアーニャを気遣い、資料運びを手伝ってくれたら、お菓子をあげると言われ、二つ返事で受け取るアーニャは、ヘンリー先生の手伝いをします。
その途中で学校は楽しいかと尋ねられ、普通と答えるアーニャ。
楽しくないと駄目なのかと不安を抱くも、ヘンリー先生も学生の頃は不満ばかりだったと言います。
そして何か悩みがあればと、トニトを二つ手に入れてしまったアーニャを気遣うヘンリー先生でしたが、アーニャは絶好調だと言います。
そんなアーニャをあるところに案内するヘンリー先生。
そこはかつてイーデン校でインペリアルスカラーを得た卒業生でした。
多くの偉業を成した人物達であり、その人達は全て研鑽した努力でスカラを勝ち取り、インペリアルスカラーになったのだと告げます。
自分もこんな人達の様になれるのかと尋ねるアーニャに、ヘンリー先生は、絶え間なき努力を続け、常に仲間と研鑽する事が大事だと伝えます。
トニトを取ったとしても、挽回するチャンスがあるのだと告げるヘンリー先生の言葉に、アーニャは、決意を新たにします。
しかしご褒美のお菓子を食べて、あっさりと帰るアーニャ・・・
第65話 MISSION:65
アーニャが食べたいと言ったサクサクのお菓子を買いに向かうも、どこにそれが売っているのかと解らないヨル。
そんな中でデパートならば、もしやサクサクのお菓子が売っているのではと、向かいますが、初めて入るデパートに気後れするヨル。
お菓子を探していると店員に尋ね、下の階に売っていると聞き、階段を降りて売り場へと向かいます。
その途中に大荷物を抱えながらに階段を上がっていた女性が、お就きよりも前に出ようとするも、バランスを崩してしまい、あわや落下しそうに。
それを寸前で助けてしまうヨル。
高く積み込まれた大荷物を零すことなくに全てを受け止め、階段から落ちそうになっていた女性の手を掴み、颯爽と助けに入ったヨルに感謝する女性。
ヨルの素早い動きを見て感動した彼女は、お礼をしたいと言い、ヨルを半ば無理矢理と連れて行ってしまいます。
はたしてこの女性の正体は?
第66話 MISSION:66
ヨルが助けたのは、メリンダ・デズモンド。
ダミアンの母親であり、また国家統一党総裁であるドノバン・デズモンドの妻である女性。
かつてアーニャが息子のダミアンを殴り飛ばした事を思い出し、すぐさまに謝るヨルでしたが、メリンダは全然気にすることはないと言います。
ダミアンが学校で楽しく過ごしている事や、またアーニャとトラブルがあっても、それは喜ばしいことだと受け止めていたメリンダは、これかも仲良くしてほしいと言います。
そして婦人会へと参加する事になったと、その事をロイドに伝えるヨル。
もしヨルとメリンダが仲良くなれば、別の形でドノバンと接触できる可能性もあると、第三のプランとしてママ友作戦を考えるロイド。
その彼の思考を読んだアーニャは、このままではお払い箱になってしまうと慌てながらに、ダミアンと仲良くなる事を決意します。
はたして仲良くなることは出来るのでしょうか?
SHORT MISSION:7
大人気アニメであるスパイウォーズを見ていたアーニャ。
今日も主人公のボンドマンが大活躍をし、世界の窮地を救います。
そして同時に多くの美女と関係を持ってしまうボンドマン。
エージェントを恋人に、敵対するエージェントも恋人にし、悪の科学者の娘も恋人にし、テロリストの恋人も恋人にし、世界征服を企む女ボスも恋人にしてしまうボンド。
ついには住んでいるアパートの大家さんも恋人にしてしまうなど、大勢の女性を恋人にしてしまうボンドマンに、当然と詰め寄る女性達。
一体誰が好きなのかと訪ねられ、ボンドマンが出す答えとは?
SHORT MISSION:8
ボンドの散歩を頼まれてしまったフランキーは、自分はシッターではないと憤慨しながらも、ロイドの頼みを聞いてボンドの世話をしていました。
そんな時に公園を散歩する一人の女性と飼い犬。
ボンドは飼い犬の雌に恋をしてしまい、フランキーも飼い主に一目惚れをしてしまいます。
これはチャンスと、ボンドと手を組む事になるフランキー。
気になるあの子と仲良くなる為にと、協力するフランキーとボンドは、彼女を作る事が出来るのでしょうか?
SPY×FAMILY 10巻の感想
今回はロイドこと黄昏の誕生秘話となる内容で、実にシリアスな雰囲気で始まっていきましたね・・。
彼にも当たり前のように子ども時代があり、そして友達がおり、家族がおり、普通の生活があったのですね。
そしてそれを戦争で失い、彼が子どもが泣かない世界を作りたいと願う気持ちは、ここから始まっていたのだと、彼の決意の強さが解る内容でした。
平和の尊さと、言葉にしたら簡単に説明できるものですが、それをすべての人が理解できているのかと、非常に悩むところです。
フランキーが、戦争は政治家の交渉のミスで起きてしまうと、真理を突いた言葉で言っていましたが、なんとなく解ります。
政治家達が国を動かし、国民はそれに従うしかない、と。
戦争をしたくないと思うも、国の流れが戦争に傾いてしまえば、どうしようも出来なくなってしまい、戦争に飲み込まれてしまう。これはどうしようもありません。
まして子どもには、戦争を止めることなどは出来ません。
だからこそに、ロイドはスパイとして戦争を止めるすべを見つけ、誰よりも冷酷に、そして冷静にスパイとして務めているのだと、彼の決意の原点が解りました。
彼にも普通の生活があり、もし戦争がなければ、普通に生きていく事が出来た筈と、彼の無限の可能性を戦争が奪ってしまったのだと、これは悲劇とも言えます。
今のロイドが幸せになれればと願わずにはいられませんね。
このまま本当にヨルさんとアーニャちゃんと家族になれれば良いのですが・・・
そして今回はついにダミアンのお母さんの登場と、メリンダさんとヨルさんが接触する事になりましたが、このお母さんにも何かありそうですね。
やはりダミアンの家族には、何か深い闇がありそうです。
そしてヨルさんの家族に興味を持つ、ガーデンの店長も何かロイドに興味を持っている様子と、今後の展開にも注目です!
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