冒険に、ついてこないでお母さん!6巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
リュージから産まれた子ども・ルシファーの猛攻撃を受けてしまうカルマ。
邪神の力を無効化してしまう孫の攻撃に押され、封印されてしまう事に。
ただの竜に戻ってしまったカルマですが…。
冒険に、ついてこないでお母さん! 6巻には第21話から第24話が収録されています。
冒険に、ついてこないでお母さん!6巻のネタバレ、あらすじ
第21話 竜の流儀
カルマを邪神と言い、膨大な魔力を発動させてしまうルシファー。
聖属性の力を前に邪神であるカルマの力は阻害されてしまい、彼女の猛攻に押されていました。
このままでは流石に危ないと感じるカルマは、一か八かとある方法を試してみました。
それは邪神の力を使わずに竜の力で防ぐ事でした。
魔力によって展開する巨大な手を持ち前の腕力で押さえ込み、邪神の力を封じたカルマ。
邪神の臭いがしないと、落ち着きを取り戻したルシファー。
カルマの目論見は功を成します。
リュージを護ると誓うルシファーを手懐け、おばあちゃんとして孫の事を慈しむカルマでしたが、魔神ベルゼバブは面白くありませんでした。
チェキータによって首を斬り落とされてしまうもベルゼバブの目論見は、まだ終わってはいませんでした。
リュージを餌にしてカルマの力を解放させようとするベルゼバブ。
息子の危機に反応し、つい力を解放させてしまったせいで、ルシファーに狙われてしまうカルマ。
聖なる力に抑えこまれてしまいます。
第22話 紅の竜と白銀の卵
ルシファーによってカルマは力を吸い取られ、かつての姿となる巨大な赤い竜へと戻ってしまいます。
カルマの力の源である邪神の力はルシファーによって封じられます。
慌ててリュージはルシファーに駆け寄り問うも、彼女はパパに怒られたと泣いてしまいます。
ベルゼバブの思惑は成功し、封印されたカルマの力を吸い取ろうとしています。
そしてルシファーの封印を破り、邪神の力を得たベルゼバブですが、膨大な魔力を持つ邪神の力をその身体に抑えることは出来ず、暴走してしまいます。
やがて力の源が受肉を始め、悍(おぞ)ましい魔物へと変化しようとしています。
このままではいけないと立ち向かう事を決めたリュージ。
はたしてこの暴走を止める事は出来るのでしょうか?
第23話 おかあさん
チェキーターが身を挺して邪神の力を抑えている間、ルシファーと同じ、もう一人の天使を探す事になったリュージは、シーラと共にチェキーターの執務室へと向かいます。
しかし竜の姿に戻り、リュージと意思疎通が出来なくなった事にショックを受けていたカルマを心配するシーラは、彼女の傍にいることを決めます。
リュージは母親の事を彼女に任せ、ルシファーと共にチェキーターの執務室へと目指します。
天使の情報を探すために彼女の調査報告書が必要となると、資料を探す中で見つけた、カルマと自分の成長記録。
そこには愛おしく自分を育てる母親の奮闘記が記されていました。
母親に護られ、チェキーターにも護られていた事を知り、必ず助けてみせると誓うリュージ。
そしてシーラに励まされ、再びリュージの母親になれる様にと希望を抱くカルマは、行動を開始していきます。
第24話 嘘とありがとう
ガラン遺跡・・・、大きな湖に浮かぶそこは既に調べ尽くされた枯れ果てた遺跡。
勇者の遺産が眠ると噂されたその場所は、湖の中に遺跡の本体が隠されていたのです。
カルマによって湖へと潜り込み、遺跡へと続く大空洞を抜け、忘れ去られた遺跡へと辿り着くリュージ達は、待ち受けていたベルゼバブと対峙します。
邪神の力で弾けた筈ではと問うリュージの声に、ベルゼバブは応えます。
自分は蟲(むし)によって具現化された集合体であり、死ぬ事は無くも、不完全な存在でしかない事。
完全に復活するには、勇者の遺跡に封印された自分の身体を手に入れる事が目的である事。
かつては魔神として邪神に仕えるも、勇者によって浄化された天使であり、その本体を手に入れれば、自分は魔神として蘇れると言い、リュージを倒そうとします。
そしてリュージの秘密をも語ります。
邪神の力を手に入れてしまったカルマを油断させるために、時の錬金術師達によって複製された勇者である、と。
孤独のカルマの母性を刺激するために、彼女の懐に入り、邪神を殺すための存在と知るリュージ。
しかし彼はそんな運命を感謝し、カルマと出逢えた事を喜びます。
そしてカルマもまた、リュージと出逢えた事に感謝し、今の現状を何一つ恨んではいませんでした。
何も動揺しないリュージとカルマを見て苛立ちを隠せないベルゼバブは、自分は複製ではないと、邪神の力に固執し、リュージとカルマに襲い掛かります。
家族の絆を武器に、リュージ達は挑みます。
描き下ろし 始まりのママ道
それは昔の物語。
リュージと出逢い孤独から救われたカルマは、彼を育てようとするも、何をすれば良いのか解らずにいました。
何を食べさせて良いのかも解らず、草も食べず、カエルも食べないと、竜とは違い生き物であると痛感します。
人間に相談すべきかと悩むも、この子を取り上げられると心配するカルマ。
そんな時に現われたのは一人のエルフでした。
チェキーターと名乗る彼女によって、リュージは母乳を与えられ、空腹を凌ぎます。
そしてママになるための教えである、ママ道を叩き込まれるカルマ。
母親としての愛を学ぶ第一歩でした。
冒険に、ついてこないでお母さん! 6巻の感想
カルマに襲い掛かるベルゼバブと、物語は佳境へと向かっていく内容でした。
今回はカルマとリュージの過去が明らかになっていき、二人の絆の重さが伝わる物語でした。
邪神の力を手に入れてしまい、強大な力を得る事に成功するも、同じ竜からも嫌われてしまい、カルマの孤独は簡単に拭えるモノではなかったのですね。
忘れがちですが、見た目は怖いドラゴンでも、カルマは意外にもメンタルが繊細すぎるのです。
彼女にとっては邪神の力は求めてはいない力だったと伝わりました。
どんなに凄い力を持っていても、気を許せる家族を持てないとなれば、それは地獄の様な日々とも言えます。
そんな孤独を埋めてくれたのは、無垢な赤ん坊であったリュージ。
カルマにとっては最愛の息子となるわけですね。
まあ過保護すぎるのも問題ですが、カルマの心を救ってくれたリュージの存在は、簡単に割り切れるモノでは無かったのだと、彼女の依存過ぎる愛情が解りました。
互いに必要な孤独を埋めるための存在であるも、血の繋がりがなくとも、家族としての愛情を育んでいたのだと、改めて二人の絆の重さが伝わります。
竜に戻ってしまい、リュージと話す事が出来ないと、嘆くカルマに寄り添ってくれるシーラも、またカルマの娘になったのだと、家族愛の深い内容でもありました。
家族の愛は、簡単には語れずに創り出す事は出来ないと、愛の絆の強さを見せつけるリュージ達。
はたして邪神の力を封じる事は出来るのかと、次回も気になりますね。
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