撲殺ピンク 1巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ピンク・・、それは女性を苦しめた犯罪者達。
大切な人を奪われ、人生を壊されてしまった性被害者達をしり目に、のうのうと平然と人生を生きる、そんなピンクを撲殺する復讐代理人がいました。
元野球青年だった金林友と心にトラウマを持つギャルのJK国枝愛。
二人は家族を奪われ、人生を弄ばされ、全てのピンクに復讐を誓う二人。
正統な正義などいらない、邪道の悪を貫く決意を胸に、復讐をする二人は、今日もピンクを抹殺していきます。
「撲殺ピンク」1巻には第1話から第8話が収録されています。
撲殺ピンク 1巻のネタバレ、あらすじ
第1話 ルーズソックス①
深夜・・、閉店したバーの一室で、JKギャルと楽しんでいた一人の男。
性欲を滾らせながら獣の様に涎を垂らし、この薬を入れると、もっと気持ち良くなれると、彼女の下半身に手を動かす男。
JKギャルはもっと気持ち良くなりたいとせがみ、男はその言葉のままに、彼女の下着に手を入れようとします。
しかし、その手はグシャリと、振り下ろされたバットで潰されてしまいます。
何時の間にか室内に入り込んだ一人の男。
不審者に嬉しそうに飛びつくJKは、彼の事をキンキンと親しく呼びます。
彼はラブと、JKの呼び名を言い、その名前を止めてくれと言うも、可愛いから嫌だと、頬を膨らませるラブ。
金林友と名乗った彼は、手を潰した男に告げます。
7年前に16歳の少女を覚せい剤で殺した、その後は不起訴処分で普通に暮らしていたと、殺意を向けながらに近づくキンキン。
男は何を言われているのか解らず、なんで自分がこんな目に合わなければと、困惑していた中で、バットは振り下ろされます。
性犯罪者がのうのうと生きていることが許せない二人。
こいつらを全員処刑すると誓った二人は、今日も性犯罪者──ピンクを狩っていたのです。
第2話 ルーズソックス②
安島創一はラブの担任でした。
彼に攫われ、自宅にて拘束されてしまったラブは、彼の独善的な告白を聴きます。
昔・・、中学1年の時、2つ上のルーズソックスの先輩と初体験をし、その時の興奮が忘れられなくなり、ギャルに異様なまでの性欲を覚える様になってしまった安島。
その為に、ルーズソックスを履いたJKギャルを見るだけで、性欲を抑えきれないと、ラブに告白し、彼女を襲おうとします。
──が、駆け付けたキンによって拳を喰らい、吹飛ばされてしまう安島。
ラブは遅いと不満を告げ、キンは彼女の拘束を解きます。
自由になれたラブは、自分と同じように連れ去られたJKを助けに、屋内を探しに行きます。
そしてキンは、痛みにのたうち回る安島に、今まで何人目だと訊ねます。
最近の家出少女の不明事件。
それに関わっているだろうと、キンの問いに硬直する安島。
そして屋内を散策していたラブは気絶したJKを見つけますが、その部屋には、吊り下がったルーズソックスが幾つもぶら下がっていたのです。
第3話 SMILE
中山菜々子は、もう全てが嫌になっていました。
朝の通勤ラッシュに騒ぐ駅には、今から仕事に向かう人や学生達で溢れ返り、どこか活気に満ちた人々でうごめいているも、自分だけは違っていました。
お母さん、お父さんと、両親の事を想いながらに、歩む彼女は、ただ謝罪します。
ごめんなさい、と。
そして辿り着いた駅のホームから、今から向かって来るだろう電車に向かって飛び降り、自分の人生を終えようとします。
しかしそんな彼女を助けたのは、一人の青年でした。
ちゃんナナと、誰かが呼び、頬をペシペシと叩く衝撃に、目を覚ます菜々子。
見慣れない少女と青年に、彼女は救われるのでしょうか?
第4話 ぬいぐるみ①
水落雄太は大手コンビニチェーン店の企画開発部に所属する課長。
毎朝朝早くに仕事に出掛け、定時には帰宅。
娘や妻を大事にし、ホームレスに廃棄品の食べ物を差し入れるなど、まるで絵に描いたかのようなまでの善人。
そんな彼がピンクとは、とても信じられないと言うキン。
彼と恋人のフリをしながら、水落の行動を監視していたラブは、そんな水落を見て、冷たく言います。
側だけ見ても解らない、と。
小児性愛者・・、水落はかつて幼い少女に消えない傷を与えたピンクだったのです。
夜な夜などこかへと出かける水落。
はたして彼は、何をしているのでしょうか?
第5話 ぬいぐるみ②
水落は過去に7人の少女を汚し、心に深い傷を残した性犯罪者でした。
そんな男が一人の女性を監禁していたのです。
しかし、相手は成人の女性。
レンタルボックスを浮浪者の名義で借り、その中に女性を閉じ込め、妊娠させようとしていた彼。
その女性の名前は谷愛子・・、2か月前に恵と言う娘が行方不明となり、続けて後を追う様に行方不明になった娘の母親。
レンタルボックスに置いてあった妊娠検査薬に、ウサギのぬいぐるみ。
ラブとキンは水落を捕まえ問いただすと、彼は泣きじゃくりながらに、告白したのです。
愛していた恵を自分の娘として蘇らせる為に、恵の母親を誘拐し、妊娠させようとしていた、と。
監禁し、自殺してしまった恵を生まれ変わらせようとしていたと、身の毛もよだつ事をしでかそうとした水落。
ラブは自分の家族の事を考えなかったのかと問いただすも、彼は平然と言います。
あんなのは家族じゃない、と。
救いようのないピンクに、キンは鉄槌を下しました。
第6話 一輪の花
キンの両親の眠る墓を管理していた老人の千鹿野正。
その老人が次のピンクだと、隆三からそう依頼を受けるキン。
でもキンには千鹿野がピンクだとは思えませんでした。
妻の死を悼み、今も尚も墓参りをする千鹿野の姿を知っていたキンは、隠されていた秘密を知ってしまいます。
SNSで自殺希望の募集者を募り、それを管理していた人物ジャスティス。
それが千鹿野であると、隆三の部下である知春が裏を取っていたのです。
妻の死を悼む千鹿野が、まさかのピンク。
キンは、この事実にどう向き合うのでしょうか?
第7話 ウミネコ①
立花海・・、カップルを標的にしたピンクであり、男性を暴行し、その眼の前で女性を汚し、快楽を得る凶悪な未成年。
15歳に人を殺しておきながら出所し、同じ事を繰り返していた相手を標的にしたピンク処刑人ボスの隆三。
しかし、キンは千鹿野の件で未だに調子を取り戻してはおらず、ラブは一人で頑張ると言いますが、相手が相手と隆三はラブだけに任せられないと、今回を見送ります。
そんな判断に納得がいかないラブは、自分一人でもやると言うも、隆三は許可をしません。
むくれてしまうラブ・・。
だったらと一人で行動してしまう彼女。
しかし立花海には、ある秘密があったのです。
第8話 ウミネコ②
ラブが拘束され、それにおびき出されてしまったキンは、立花によって不意を突かれてしまい、倒されてしまいます。
立花は兄弟がおり、兄の海に弟の猫と、彼らは二人でカップルを襲い、性的な興奮を覚えていたピンクだったのです。
殺人性愛者の兄弟。
気が付き、公衆トイレに監禁されたキンとラブ。
キンを徹底して痛めつけて興奮を沸かす立花兄弟は、彼を執拗に暴行を加えていきます。
泣きながらに、キンを助けようとするラブ。
自分を好きにしても良いと言い、立花兄弟に凌辱されようとしていた彼女に、キンは立ち向かう事が出来るのでしょうか?
撲殺ピンク 1巻の感想
性犯罪者ことピンクに制裁を加えていく痛快な物語となる今作。
大切な姉を壊されてしまったキンと、決して消す事の出来ない心の傷を背負わされたラブの二人が、ピンクに復讐を誓う内容は、まさに壮絶でした。
特にキンがピンクに制裁を加えるところなんて、もうホラー映像並みの制裁でした。
まあこれくらいの事をしなければ、被害者は報われないと思います。
よく暴力は暴力で返すのは良くないと言いますが、被害者にとってはそう簡単に割り切れる事ではありませんからね。
キンがピンクに対して行う制裁の数々。
彼は姉を壊されたと言っていますが、一体何をされてしまったのかと、今後の展開で明らかになればと思います。
そにれしてもピンク。
性格破綻者と平気で人間とは思えない行動をとる犯罪者とはいえ、下手な悪人よりも恐ろしいものです。
特に性関係の犯罪者は、見ていてもおぞましい者を感じますね。
キンがどれだけにひどい目にあったのかと考えてしまうと、彼の復讐は正当なものと思えるのですが、彼には幸せになって欲しいですね。
そして本作の癒しどころとなるラブちゃん。
白ギャル女子と、実に明るい娘なのですが、彼女にも色々と複雑な過去がありそうです。
普段はそんな雰囲気を微塵とも見せない陽気な姿を見せていますが、一体どれだけに辛い目にあったのでしょうか?
彼女の過去も明らかになった時、余程凄惨なシーンになりそうですね。
そんな彼女の傷を知ってくれているキン。
彼と良い仲になってほしいですね・・。
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