異世界おじさん 1巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
西暦2017年・・。トラックの衝突によって昏睡状態だった叔父・嶋㟢陽介(しばざき・ようすけ)は目覚めるも、既に家族は離散し、姉は面会を拒絶し、親類一同は離れていた。
そんな全てに見捨てられてしまった叔父の面倒を、無理矢理に押しつけられた甥の高丘敬文(たかおか・たかふみ)は、彼と出逢って驚愕してしまう。
異世界・グランバハマルから帰ってきた、と。
・・・そんな叔父をどうするのかと悩んでいたが、彼の言う事は本当だった!?
「異世界おじさん」1巻には第1話から第7話とおまけが収録されています。
異世界おじさん 1巻のネタバレ、あらすじと感想
第1話
西暦2000年・・・
17歳だった叔父はトラックに轢かれて、昏睡状態となってしまい、それから2017年を迎えた日に突然、覚醒した彼。
しかしもう家族や親類は彼を見捨ててしまい、姉も会いたくないと拒否。
そんな叔父の処遇を行なわなければいけない甥のたかふみは、一人、彼の入院する病院へと足を運んでいました・・。
何を言えばいいのか、何を伝えたらいいのかと、気の重いたかふみ。
そして病室へと入ると、聴き慣れない英語でもなく、どこの外国語でもない、異質な発音の言葉で挨拶をするおじさんを見て、愕然としてしまいます。
そしておじさんから語られたのは、自分が異世界・グランバハマルに転移していたとの事。
完全に大変な事になっていると驚く、たかふみでしたが、おじさんの言う事は全て事実だったのです。
日本語で魔法が使えると、コップを宙に浮かすおじさん。
トリックでもなく、仕込んだ形成も無い、そんな非現実的な魔法の力を目の当たりにした、たかふみ。
これは金になると、おじさんと共に生活する事を決意するも、それは彼の孤独なる異世界生活を知るきっかけでした・・。
第2話
病院から無事に退院し、一緒に生活をする事になった、たかふみとおじさん。
異世界でのおじさんの生活に興味があった、たかふみはどんな仲間と一緒に過ごしていたのかと訊ねますが、おじさんは静かに素っ気なく言います。
17年間一人プレイだった、と。
異世界の住人全ては美男美女であり、おじさんはオークの亜種として扱われていたことを語り、危うく殺されかけたと、あまりにも重い現実を告げてきます。
そしてその中でも、毎日まとわりついて、嫌がらせや、罵倒を浴びせて来る人物がいたと、未だにトラウマなのか頭を悩ませるおじさん。
魔物から助けたのにと、礼も無かったとの事。
むしろ・・、「誰も助けてなんて頼んでないわ、触らないで」と言われたと語ります。
そしてその後に出て来る言葉の数々を聞いて、たかふみは押し黙ってしまいます。
それはツンデレなヒロインの語るセリフばかりだったのです・・・
第3話
この携帯が欲しいと、ネットオークションで見つけた携帯電話を購入しようかと相談するおじさん。
でもそれは既に生産が中止となった、2G携帯で電波の規格が古いから通話が出来ないと言うも、通話はしないと、あっさりと言うおじさん。
おじさんは静かに、悟ったかのように言います。
S〇GAハードを選んだ人間がそういった人生を歩めると思うなよ、と。
どれだけにおじさんはゲーム機に人生を引っ張られているんだろうと、たかふみは改めておじさんの人生観に同情してしまいます。
そんなおじさんの為にとスマホで他に安く仕入れられないかと探すも、そのネットオークションが一番安いみたいだと言うたかふみ。
こんなにも早く調べられるんだと、おじさんはたかふみの持つスマホの凄さに驚きます。
しかし今はスマホよりもボタンが多い携帯電話を触りたいと言うおじさん。
自分が異世界に行っている間に、様々なスマホが出回っていたこと、それがたった17年でなくなってしまったことを知り、技術革新の速さに驚きます。
そんな会話の中で異世界で、おじさんも技術革新をした事があると言います。
その話に驚くたかふみ。
どんな事をしたのかと訊ねますが、おじさんは説明をするよりも、頭の中を見せた方が早いと、記憶を映像化する魔法を使います。
宙に映像として浮かぶ、おじさんの異世界冒険譚。
干ばつに苦しむ村を救う為に、水が湧き出るツボを作ったと言うも、それは思わぬ事態を招いてしまい、あわや殺されかけてしまったと、映し出されるおじさんの壮絶な過去。
たかふみはまた、おじさんの知られざるトラウマを知ってしまいます。
第4話
おじさんの魔法を使い、YouTuberとしてお金を稼いでいくも、再生数が下がっていると、頭を悩ませていたおじさんとたかふみ。
前にアップした動画の「都市ガスvs氷魔法」がいけなかったのか、天然資源の無駄とのコメントが殺到した事を想い出し、最近の日本人は礼儀正しいと、おじさんは感心します。
しかし、たかふみは、最近の日本人がはっちゃけ過ぎる事をしでかすと、色々なネットでの事件を想い出します。
動画の再生数の問題はさておき、おじさんはついに待ちに待っていたものを取り出します。
「セ〇サターンマガジン」
それはセ〇サターンソフトの読者レースの最終結果が載っている本らしく、おじさんはその結末を見たいが為に、17年もの年月を掛けて異世界から生還したのだと語ります。
どこまでセ〇に人生を引っ張られているんだと、おじさんと共に雑誌を見るたかふみ。
はたして、読者レースの結果は?
第5話
お買い得のお米を配送してもらい、段ボールから取り出そうと、おじさんにカッターナイフを借りようとするたかふみ。
しかし、手渡されたのは、物々しいナイフで驚いてしまいます。
どこから取り出したのかと訊ねると、収納魔法で亜空間に仕舞っていた、ドラゴンも殺せるナイフだと、収納魔法を見せるおじさん。
そんな中から、ある指輪を取り出します。
それは異世界でも希少な指輪であり、人魚の涙を魔法で結晶化した、異世界では城一つが買える程の代物。
しかし、この日本では、たったの50円と、鉱石が判別できずに、安く買い叩かれた代物でしかありませんでした。
そんな指輪を見て、誰かに挙げる予定だったのかと、例のツンデレエルフの事を思い浮かべるたかふみ。
おじさんは恋バナがしたいのかと、おじさんの恋愛談義を聞く事になります。
第6話
2017年12月31日、おじさんは異世界から帰還しての初めての年越しを迎えようとしていました。
異世界の年末とは大違いだと、静まり返った深夜の街を歩きながらに言うおじさん。
たかふみは、どんな年末を異世界で迎えていたのかと、興味津々でした。
あのツンデレエルフさんと、なにかあったのかと、こち亀が終わった事に驚いていたおじさんに無理矢理に異世界での年越しを問い詰めるたかふみ。
しかしツンデレエルフさんではなく、氷の一族の末裔である美少女・メイベル=レイベールが寝室にやってきたと知り、何があったのかと、恐る恐るにおじさんの年越しを記録魔法で観るたかふみ。
はたしてどんな年越しだったのでしょうか?
第7話
2018年の1月。
新年が明けた中で、たかふみはかつての幼馴染の少女・藤宮澄夏と出逢います。
彼にほのかな想いを抱いていた彼女。
住まいを知り彼が住んでいる団地へと向かうも、ドアが開いていたので、つい自宅へと入ってしまう澄夏でしたが、何故かベランダから自宅へと入ってきたおじさんと遭遇してしまいます。
泥棒と勘違いしたおじさんに地面に押し倒され、頭を掴まれてしまう澄夏。
彼女の記憶を消そうとするおじさん。
はたして澄夏はこの窮地を脱する事が出来るのでしょうか?
おまけ
それは異世界でのお話・・。
おじさんの着ていたパーカーを身に纏うツンデレエルフさんは、どこか嬉しそうに過ごしていましたが、おじさんにとってはこの異世界で唯一に現代とつなぐ品物なので返して欲しい、と訴えます。
しかし返す気の無いツンデレエルフさんは、意地でも返す気が無い様子。
そんな彼女に意地になるおじさんは強硬手段に出ようとします。
はたして無事にパーカーを取り戻す事は出来るのでしょうか?
異世界おじさん 1巻の感想
同人作家で有名な「殆ど死んでいる」先生による異世界から帰還した、一人の孤独なるセ〇好きなおじさんの物語となる「異世界おじさん」。
異世界モノ作品に新しい感覚を引き起こす今作は、期待充分な作品となっています。
本編は・・、異世界転生は良いもんじゃないと、今までの異世界転生とはまるで違った内容。
もしかしたらこれが本当の異世界転生なのかと、あまりにも異世界で報われていないおじさんと、彼がどれだけに辛い異世界生活を送っていたのかが、これでもかと言うぐらいに伝わってきます。
他の異世界転移モノの作品の主人公やヒロインは恵まれていたのですね・・。
おじさんもある意味では恵まれていた異世界転移の部類に入るかもしれませんが、おじさん・・・異世界で色々とやらかしてくれています。
セ〇のゲームで鍛えた知識で異世界で無双ならずにやらかしている案件が多く、これも異世界チート無双なのかと思えてしまえるぐらいに、色々と問題を起こしているおじさん。
そんなおじさんの記憶を見て、頭を抱えるたかふみ。
異世界で過ごしたおじさんに同情する事もあれば、あまりにも鈍すぎるおじさんは今後どんなことをやらかすのかと、気になっていきますね。
そしてツンデレエルフさんや、氷の様な美少女に想いを寄せられていたと、異世界でもある意味、モテモテだった鈍いおじさん。
はたしておじさんは、その想いに気づく事はあるのでしょうか、ヒロイン達との関係も気になりますね。
今後の展開が楽しみです。
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