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クイーンズ・クオリティ 5巻のネタバレ、あらすじと感想

少女
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クイーンズ・クオリティ 5巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。

心に巣食う悪意と病(ムシ)を退治して、汚れを掃う不思議な掃除屋を家業とする堀北家。

 

文は俺のクイーンだと語るアタルの感情と、銀のウミヘビに悪意を増大させられた黒のクイーンは文の意識を飲み込もうとしていた。

一連の流れで黒のクイーンの殺し方を悟った文は、黒と向き合うことを決意する。

 

アタルの中の悲しい記憶を隠すため、肥大化しゆがんだ親ムシとなった悪意。

銀のウミヘビによって、より歪められてしまったその感情を元に戻すため、文と玖太郎は戦いを挑むのだった。

文は真のクイーンになれるのか。

そしてアタルを救えるのか。

前作「QQスイーパー」からの新章続編となっている。

 

『クイーンズクオリティ』5巻には第21話から第25話が収録されています。

 

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クイーンズ・クオリティ 5巻のネタバレ、あらすじ

第21話 心の奥の扉

アタルの中に憑いた悪意によって歪み肥大化した親ムシ。

文のクイーンの力へ異常な執着をみせるアタルの精神を元に戻すには、文の黒のクイーンを殺すしかない。

 

その方法に確信がもてた文は玖太郎フォローのもと、黒と向き合うために自ら自身の心の奥へ落ちる。

その間、アタルの親ムシはクイーンを返せ、俺のものだ、約束したとつぶやきながら暴走する。

 

黒のクイーンを殺すという意味を悟った文。

それによって真のクイーンとしての資格を手にしたものの、白のクイーンが力を一部預かっているため、完全ではない鈍色(にびいろ)のクイーンになるのだと聞かされる。

謎は深まるが、今は黒と向き合うとき。

 

黒のクイーンは、文の心が絶望によって壊れないようにするため生まれた存在であった。

そこと向き合った文は・・。

 

第22話 鈍色のクイーン

黒と向き合い、自分の意識をもったまま鈍色のクイーンとなって戻ってきた文。

その力でアタルの親ムシと戦うが、思ったような力を発揮することができない。

 

仕切りなおすため、玖太郎の判断でその場から一時退避するのだった。

そして玖太郎は文に対して鈍色のクイーンは何なのか、クイーンの力でアタルの悪意をどうしたいのかを確認する。

自分が黒にしたように、アタルの悪意も元に戻したいと考える文に「不要だ」と白のクイーンは鎖を使って干渉してくる。

その鎖は玖太郎が触れても傷つくものだった。

 

そこにアタルの親ムシがやってくる。

鎖によって動きを制限されうまく戦えない文を、傷つきながらもフォローする玖太郎。

二人は悪意からアタルを救い出すことができるのか。

 

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第23話 アタルの記憶

文と玖太郎のコンビプレーによって親ムシから取り出されたアタル。

 

悪意を元に戻して救いたいと考える文は、アタルの中の悪意で歪めて閉じ込めた記憶の檻を引きずり出す。

どうやらその記憶を人質にして悪意を生ませ、アタルはムシ遣いとして利用されていたのだった。

 

その記憶とは何なのか。アタルの子供の頃の記憶の回想によって明かされる。

アタルは子供のころ、何かの能力を実験する孤児院で生活していた。

そこに出てくるハジメ先生と呼ばれている人は銀のウミヘビのように見える。

 

幼いころに出会ったアタルと初恋の女の子との悲しい思い出。

その女の子を文に重ね、記憶を封じて向き合うことから逃げていたアタル。

その悲しい記憶とは・・。

 

第24話 銀のウミヘビ

悪意にしてしまった悲しい記憶を思い出し、自分の思いときちんと向き合うと決めたアタルは、自分の精神を再構築するため深い眠りについた。

 

アタルを救い出したことでひと段落したため、文のフォローで深いダメージを負った玖太郎を連れて文は心間から帰ろうとする。

その瞬間、クイーンの力を使った代償だと、白のクイーンによって文の記憶の欠片がまた蘇る。

 

そこに出てきたのは、銀のウミヘビといっていた少年が文の兄だと語る映像だった。

その恐ろしさから、文のクイーン状態が解除されてしまう。

 

そんな衰弱しきった二人に、アタルの中に残っている銀のウミヘビの残像思念が襲い掛かってくるのだった。

二人を助けに来た睦と紘一。

大量の残留思念でアタルの精神をまたいじられては困ると、睦が攻撃を仕掛ける。

玄武最強の逑である二人の登場に、残留思念はあきらめてアタルの中から消えていくのだった。

 

第25話 決意と向き合う勇気

玖太郎はウチガワで負ったダメージによって精神が弱り切り、怖いと文にすがっていたのだが、一晩一緒に過ごしたことで復活する。

 

救い出され昏睡状態だったアタルは、意識を取り戻し回復し始めていた。

忘れていたつらい記憶に心の整理がつかないアタルだが、玄武の面々はそれでいいから心の底から悲しんで、ゆっくり向き合うよう導くのだった。

 

その日の放課後、文から玖太郎に夜部屋に会いに行っていいかといわれる。

急な申し出に玖太郎ははげしく戸惑う。

 

何か特別な用がありそうな文だが、それは一体なんなのだろうか。

自分の力不足を痛感した玖太郎は、聖地と呼ばれるところで修行するという。

一緒についていくと決意する文。

物語は新たな動きを見せる・・。

 

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クイーンズ・クオリティ 5巻の感想

前作で、悪意(ムシ)とは何なのかを体現する形で書かれていたアタル。

今回は、文の中の黒のクイーンをどうやって殺し、自分の意思のままに操れるのか。

それによってアタルをどうやって救っていくのかを中心に物語が進んでいく。

 

黒のクイーンの殺し方を理解して受け入れたこと。

アタルをムシ遣いとして操るために、利用していた悲しい過去の記憶とその心の救い方。

そこをシンクロさせたことで、心が病まないようにどう生きていくのか、そのあり方をよりしっかり示した巻でもある。

 

今までは玖太郎を中心にムシと戦っていたが、文が鈍色のクイーンの力を手にしたことで、文を中心に戦っていく姿など変化した部分もある。

 

この巻で物語に一区切りつくが、銀のウミヘビの狙いや、文との過去の繋がり。

アタルから得た情報、白のクイーンとは何者なのか。

『ふゆちゃん』についてなど、謎は多く残ったままとなっている。

 

次の章でその謎があきらかになってほしいなと思うが、25話で玖太郎が“聖地”と呼ばれるところで修行するといっていたので、次の章はそこを中心に描かれるものなりそう。

後半シリヤスすぎて進まなかった文と玖太郎の関係が進むことにも期待したい。

 

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