クイーンズ・クオリティ2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
心に巣食う悪意と病を退治して、汚れを掃う不思議な掃除屋を家業とする堀北家。
黒のクイーンを目覚めさせたいと考える、ムシ遣いによって重度のムシ憑きにされた林先生。
その心を救うため、ウチガワに入る文、玖太郎、先代。
同じタイミングでウチガワに入り、自身の責任を果たしてともに死のうと考えるアタル。
そんな4人が林先生の心間で顔をそろえることになる。
すべてを救うべく自らクイーンになることを決めた文。
そこにかかる代償とは。
『クイーンズ・クオリティ』2巻には第6話から第10話が収録されています。
クイーンズ・クオリティ2巻のネタバレ、あらすじ
第6話
林先生が上位体と言われる重度のムシ憑きになり入院してしまったため、校内はそのうわさでもちきりとなる。
小久保ミキはイジメをチクったのではないかと、不安を抱く写真部のメンバーから理不尽に攻められる。
だが、それは重度のムシ憑きになった人物が近くにいると起こる二次感染のようなものだという。
上位体のムシの脅威はひどく、早急に始末するためウチガワに行くよう任務を受ける文と玖太郎だが、黒のクイーンを制御できるのだろうかと不安になる文。
フォローするよう言われた玖太郎は、文との信頼関係をより強固にするために、とある秘密を共有するのだった。
第7話
アタルの事を、よく当たる占い師と思っているミキ。
ムシが見え始め次第に侵されていく自分への不安をアタルへ相談する。
ミキのように善良な人間がムシ憑きになることを許せないアタルは、姉が止めるのを振り切り、自分の責任だからと林先生の心間へ行くべくウチガワに向かう決意をする。
一方、文と玖太郎は次から次へと湧いて出てくるムシを掃いながら、先代のサポートを受け林先生の心間へ進んでいく。
そこで聞こえた林先生の心の声に導かれた文は、玖太郎達とはぐれてしまう。
そこで朱雀の掃除屋と名乗る女の子と出会う。
第8話
玖太郎とはぐれている間に、文が知り合った朱雀の掃除屋と名乗った女の子は、実はアタルだった。
アタルの狙いは、文が手にしている林先生の心間のカギ。
だがそれを奪おうとすることは、先代によって阻止される。
アタルに聞きたいことがある先代がそこに気を取られている間に、脆くなっていた林先生の心間が崩れ始める。
林先生の悪意により育った親ムシはすでに手遅れの状態に陥っていた。
それでも何とか救いたい文と玖太郎だが、できることはもうないから帰るようアタルに説得される。
かたくなで、投げやりにみえるアタル。
実は林先生と一緒に自滅することを考えているのだった。
第9話
ムシの暴走により危険が迫る中、文は自分がクイーンになればこの場を切り抜けられると判断する。
止めようとする玖太郎だが、この場を切り抜ける方法はほかにないことを察する。
文がクイーンになるため自身の中に落ちた先で出てきたのは、白と黒の扉。
呼ばれるままに、白の扉へと進んだ先にいるのは真のクイーンなのか。
そこで文と対峙したクイーンによって、クイーンの力を使うことは代償を得るということだと説明される。
それを繰り返した先で何かを悟るだろうと、それでも私を信じて願いを託すのかと問われクイーンに願いを託した文。
出てきたクイーンの行動を制御しながら戦う玖太郎。
二人の過去になにがあるのか、謎は深まっていく。
第10話
クイーンになるための代償として、無くしていた幼いころの記憶の一部を思い出した文。
それは、血まみれで倒れている母親と、何かの紋章のようなものが書かれた刀の映像だった。
堀北家の面々が心配するものの、文は親とはいい別れはしていないだろうと悟っていたから問題ないと強がる。
文の意思のままに動ける真のクイーンになるための条件とリスク。
かなりの重荷を背負うことになるが、それでも文は進んでいくことを決意する。
一方、ウチガワでダメージを負いすぎて、戻ってきてから体調を崩している玖太郎。
そこにあまり会いに行きたがらない文だったが、紘一から精神を痛めたあとは人恋しくなるから会ってあげてと説得される。
そして見舞いに来た文と玖太郎は、穏やかな時間を過ごす。
そんな時、つらい記憶を思い出したはずなのに強がる文に、玖太郎が気付いたのだった。
クイーンズ・クオリティ2巻の感想
前半は、黒のクイーンを出してしまった恐怖から、ウチガワに入ることすらためらう、らしくない文。
だが、貴也に叱咤され、玖太郎の二人の絆を強めようとする優しさに触れて、なんとか心の安定を取り戻すところが描かれている。
基本的に、文は意思が強いほうだけど、それでもムシを前に感情が揺れ動くところが頻繁にでてくる。
その度に、文の精神を安定させることができる玖太郎の鍛えられた精神力と、文を思う強い気持ちが伝わってくる。
なにより、文の玖太郎への絶対的な信頼感がよくわかるシーンが多い。
玖太郎がいればなんでもできると、クイーンを呼び出すことを決める瞬間は、前半の不安だらけだった文と比べると気持ちの変化が強くて見ものだと思う。
だからこそ、クイーンを呼び出し、クイーンと玖太郎の過去になにかありそうな描写が、文どうなるの?って感じさせより映えるようにできている。
この漫画のイチオシでもある文と玖太郎のイチャイチャシーンは、前の巻に比べるとやや少ない印象。
でも、ムシと戦い、クイーンを呼び出し、新たな事実が判明するシーンが頻繁にあり、そこで取るお互いの行動により関係はより深くなっていると分かる。
ただ距離が近くなっている分、お互いに複雑な感情が出始めていて、クイーンの謎も気になるけど二人の今後の関係がどうなっていくのかも、気になる内容です。続きが楽しみです。
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