最果てのパラディン 13巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ヴァラキアカが吐く炎のブレスを前にして、気力のみで立ち向かおうとするウィル。
灯の神グレイスフィールとの約束だからと心を奮い立たせるも、炎は目の前に…。
圧倒的に不利な状況に陥ったウィルは?
最果てのパラディン 13巻 には第60章から第63章までが収録されています。
最果てのパラディン 13巻のネタバレ、あらすじ
第60章 約束
満身創痍の中、ヴァラキアカの放つ炎のブレスを前に気力のみで立つウィル。
もうだめかもしれないと半ば諦め剣を握り構えたその時、炎のブレスは容赦なくウィル目掛けて放たれます。
しかし、その炎はウィルを襲うことはありませんでした。
灯の神グレイスフィールの遣いが結界を張りウィルを守ったのです。
たかだか一柱の神の遣いが降りてこようとも、何も変わる事はないと再び炎のブレスを放とうとするヴァラキアカ。
しかし今度は不死神スタグネイトの遣いが、自分の獲物を横取りされるのは不快だとそれを邪魔したのでした。
邪竜と不死神がお互いを罵倒し合う中、不死神スタグネイトは二柱の神がウィルと共に敵対したら勝ち目があるのではないかと、邪竜ヴァラキアカに言います。
ヴァラキアカはそれもよかろうと、どの様にウィルに加勢するつもりなのかと不死神スタグネイトに問うと、スタグネイトは加勢するつもりはないと答えます。
スタグネイトはウィルに対し、それでも尚ヴァラキアカに向かって行くつもりなのかと問い、ウィルの決意を確かめると、くろがねの国に眠るドワーフたちの魂を呼び覚ますのでした。
第61章 英霊
不死神スタグネイトによって呼び覚まされたくろがねの国のドワーフたち。
その後方から、ヴァラキアカによって瀕死の状態にあったメネルたちが、傷を回復させ戻ってきました。
ドワーフたちの姿を見たゲルレイズがその中の一人の姿を見ると、立膝を付き待ち受けます。
それはかつてのくろがねの国の王であり、ヴァラキアカの片目を奪ったアウルヴァングル王でした。
アウルヴァングル王はルゥの頭を撫でると手にしていたヴァラキアカの片目を奪った霊験をウィルに差し出し、孫と山を頼むと言いながら消えていきそうになります。
ドワーフたちの魂はヴァラキアカの炎によって魂までも焼き尽くされ、スタグネイトによって呼び覚まされましたが保つことが精一杯の状態だったようです。
しかし、そこに灯の神グレイスフィールが力を注ぎ、一時の生を得られることが叶います。
アウルヴァングル王はルゥに国と民を託すと残し消えてしまいます。
くろがねの国のドワーフたちはウィルの元、再びヴァラキアカを倒そうと向かっていくのでした。
第62章 決戦
ヴァラキアカとウィルたちの激闘が始まります。今度はウィルだけではありません。
呼び覚まされたドワーフの軍勢とメネルやルゥ、ゲルレイズとレイストフも一緒です。
ヴァラキアカはドワーフの軍勢の中にウィルを見つけると、腕を伸ばして狙ってきます。
ウィルはその腕をアウルヴァングル王から授かった霊剣で切り裂きます。
ウィルとヴァラキアカの物理と魔法とのぶつかり合いは激しいものでした。
しかし、ウィルはグレイスフィールの加護とスタグネイトの助力のお陰でヴァラキアカの動きを読む事が出来、冷静に対処することが叶います。
神代の竜の戦法に圧されながらも、確実にヴァラキアカに傷を付けていきます。
ウィルだけでなくドワーフの軍勢も少しずつヴァラキアカの動きを抑え、遂にヴァラキアカを横倒しにします。
しかし、それは歴戦の竜の作戦で、ヴァラキアカの前に集まった軍勢を焼き尽くすべく炎のブレスを放つための罠だったのです。
それを悟ったウィルはヴァラキアカの前へと突き進み、ドワーフの霊剣でヴァラキアカの喉を切り裂くのでした。
第63章 祝福
炎のブレスを放とうとしていたヴァラキアカの喉を切り裂くということは、当然、噴き出してくる高熱な返り血を全身に浴びることになるであろう。
考えるよりも先に身体が動いてしまったために、もう諦めるしかないのだと思ったウィル。
その時、諦めてはいけないというマリーの言葉が聞こえてきます。
灯の神グレイスフィールとの約束を胸に、生きることを諦めてはダメだと思い直したウィル…。
ウィルは、全身が高熱のヴァラキアカの返り血で溶ける中、祝祷術で回復するということを繰り返しながら、ヴァラキアカの喉を切り裂いていきます。
いつしか気を失っていたウィル。
メネルたちの呼び声で目を覚ますと、そこには眠るように横たわるヴァラキアカと、高熱の返り血を浴びても溶けなかったドワーフの霊剣とブラッドから授かった魔剣がありました。
ヴァラキアカとの戦いを共にしたドワーフたちに礼を言い、ルゥがくろがねの国の復興を誓うと、ドワーフたちは輪廻へと還って行きました。
そうしてようやくヴァラキアカを倒したことを実感したウィルは、メネルたちと喜びを分かち合うのでした。
最果てのパラディン 13巻の感想
ヴァラキアカによってメネルたちは動けなくなり、一人ヴァラキアカと戦ったウィルは戦意を失いそうになるほど消耗してしまい、ヴァラキアカの炎のブレスを前に立っているのがやっとの状態でした。
当然、そのような状態ではヴァラキアカに勝つことなど出来ないと思いますし、半ば諦めても致し方ないことだと思います。
しかし、その窮地を見捨てることなく救ったのは、ウィルを加護する灯の神グレイスフィールでした。
しかも、グレイスフィールだけでなく、不死神スタグネイトまでもが現れました。
どれだけ神様に愛されているんだと思ったものです。
戦神でもないスタグネイトにヴァラキアカがどうやってウィルの加護をするのかと聞かれた時、ウィルには与えないと言いました。
それはそうです。不死神ですからアンデッドにして不死身にするほかないですよね。
当然、ウィルは断るでしょうし…。
なので、スタグネイトは戦場となっているくろがねの国のドワーフたちの魂を呼び覚ましました。
しかし、ヴァラキアカの炎によって消滅した魂は脆く、直ぐにも消えそうなものでしたが、そこにグレイスフィールが力を与え戦力となります。
何だかんだと言ってウィルのためならば他の神の力も利用してしまうものなのですね。
グレイスフィールとスタグネイトの神様と、ドワーフたちと復活したメネル達と共にヴァラキアカに挑んだウィルは、遂にヴァラキアカを倒すことが出来ました。
街を作り、邪竜を倒したウィルの次のお話が楽しみですね…。
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