魔法使いの嫁 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
神父サイモンからの依頼で猫の集う町ウルタールに来たエリアスとチセ。
猫の王様モリィの頼みで池の小島に留めている”澱み”を浄化しようとするも、レンフレッド達に邪魔をされてしまう。
果たして、レンフレッド達の思惑とは・・。
魔法使いの嫁 2巻には第6篇から第10編が収録されています。
魔法使いの嫁 2巻のネタバレ、あらすじ
第6篇 Curiosity killed the cat.
チセを拘束したレンフレッド達の思惑は、澱みの浄化の邪魔をするのとは少し違う様でした。
チセをエリアスから解放するというレンフレッド。
チセは、騙されているとしても自分を家族と言ってくれたエリアスが手放さない限り、自分はエリアスのものだと言いレンフレッド達を振り払います。
しかし、レンフレッド達にはチセの解放とは別の何かがある様子をエリアスは感じ取るのでした。
澱みを浄化する為にその中へと入っていったチセは、澱みと化す前のマシューとミナの記憶を辿ります。
マシューは最愛の妻ミナの病弱な身体を案じ、流れの魔術師に良い薬が貰えるよう頼みます。
しかし、ミナを診た魔術師は既に施しようが無いことを告げます。
マシューから自分に出来る事なら何でもやると言うのを聞いた魔術師はマシューにこう告げるのでした。
猫には九つの命があるんだ。
その記憶を見ていたチセは、何か嫌な予感がするのでした。
第7篇 Love conquers all.
マシューを探して作業小屋を覗いたミナは、おぞましい光景を目にします。
マシューは魔術師に教えてもらった通り、猫たちの命を使ってミナに飲ませる霊薬を作っていたのです。
現れた魔術師によって身体の自由を奪われたミナは霊薬を飲まされてしまいます。
しかし、魔術師の思った通りにはならず、マシューは更に猫を狩ろうとした為、猫の王に動きを封じられてしまいました。
還り方を忘れてしまったから、存在そのものを消してほしいとミナは頼みます。
しかし、ただ騙されただけのマシューとミナを消してしまう事など出来ないとチセは言います。
すると、猫の王が自らが還る場所へと道案内をかって出るのですが、チセはそれも拒みます。
そしてエアリエルに、君の力を借りれば出来るよね、と問うのでした。
レンフレッドにエリアスの実験の為に買われたと言われたチセ。
しかし、エリアスの本当の気持ちを悟ったチセは、自ら寄り添う事を選んだ様でした。
第8篇 The Faerie Queene.
魔法によって、澱みで会ったマシューとミナを還してから眠りに着いたチセでしたが、魔力の消費が激しかったのか2週間も眠ったままの様でした。
今は失った魔力を回復することに集中する為に、森の中に安置されているようです。
様子を見に来たエリアス、そこにサイモンもやってきます。
サイモンは心配で度々訪れている様で、無茶をさせたエリアスを咎めようとしますが、魔力操作は本人の感覚で覚えるしかないとエリアスは答えるのでした。
すると辺りの気が変わり、語りが聴こえてきます。
語りと共に現れたのは妖精の女王ティターニアでした。
エリアスの妻を紹介しておくれ、と言ったそばで妖精の王オベロンも出てきます。
どうやらチセを見にやってきた様でした。
エリアスが親か夫のように振る舞う様が面白いと言うと、ねぼすけさんを起こそうかとオベロンはチセに魔力を注ぐのでした。
第9篇 Where one door shuts, anoher opens.
自分の命が短い事を知ったチセ。
しかし、それを実験と称して魔法使い同様に長命にしようとするエリアス。
チセがその目的を知った事で、エリアスはチセに本格的に魔法を教え始めた様です。
サイモンに頼まれた最後のおつかいに出掛ける道中、何故、エリアスが教会に監視されているのか尋ねます。
昔、やらかした事があってねと答えるエリアス。
チセはエリアス自身に興味を持ち始める様でした。
エリアスがアンジェリカに頼んでいた物が届いたと、チセに渡します。
それはチセがスレイ・ベガとして短命な原因を少しでも抑える事が出来る物の様です。
さらに、チセに使い魔を付ければ尚更良いと言うのでした。
おつかいとして頼まれた黒妖犬の様子を見に教会に着くと、そこで人が襲われたらしく騒然としている様でした。
エリアスが教会の管理者に話をしにチセの元を離れます。
すると、チセを狙ってくる”もの”が現れるのでした。
第10篇 Talk of the devil, and he is sure to appear.
黒妖犬に助けられたチセ。
しかし、黒妖犬は何ものかに傷つけられていた様で倒れてしまいます。
そこにウルタールでチセを拘束したアリスが現れ、黒妖犬を渡せと。
気が付いた黒妖犬は、チセが妹ユリシィに似ている、そして既に亡くなっているユリシィの墓がある墓地を守らないといけないと言うのでした。
黒妖犬は、自分は人間だと思っているから人の姿でいられるのだなと思うチセでした。
アリスが目覚め、何故この黒妖犬が必要なのか問いただすと、アリスの師匠であるレンフレッドが妙なガキに脅され、研究素材として取ってくるように言われたとのこと。
そこにエリアスも姿を現し、アリスから脅されているガキをどうにかして欲しいと頼まれます。
すると、突如何かに襲われそうになったアリスを庇い、チセが傷つき、その妙なガキという存在が現れるのでした。
魔法使いの嫁 2巻の感想
2巻は澱みの浄化の邪魔をしに入ってきたレンフレッドとアリスの師弟と、エリアスとチセの師弟の絡みから始まります。
チセもアリスも、師に拾われ助けられている点は同じ様です。
最初のうちは、エリアスはスレイ・ベガという理由でチセを買ったと思っていたレンフレッド。
しかしエリアスの思惑を知り、チセの態度を見てそれだけではないものがあり、自分とアリスの状況に重なった部分があったのでしょう。
澱みの浄化が終わった後は、エリアスにチセを守れと言うような言葉を残して去っていきます。
チセ自身もエリアスの語る、買って手なずけるなどの言葉とは違う人間らしい何かを感じ取り、ほんの少しですが心を開いた様子が見受けられます。
また、エリアスもチセを長生きさせようとしている様子がよく分かります。
その為に、魔法の使い方や魔力の操作に必要な道具も揃えている様です。
今回登場する黒妖犬も、後にチセにとって大きな存在の一つになってくるのですが・・。
さて、10篇の最後の方でアリスを庇いチセが傷ついてしまいます。
果たしてチセの命運は・・。
そしてエリアスを「裂き喰らう城 ピルム・ムーリアリス」と呼ぶ者の正体とは・・。
次巻のお楽しみです。
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