地獄楽 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
仙薬を探すという目的で上陸した島。
そこでは、人面虫が飛び交い、噛まれたものは花になり、巨大な変な生き物?と思われるものが湧いて出てくるのでした。
地獄楽 2巻 には第7話から第16話までが収録されています。
地獄楽 2巻のネタバレ、あらすじ
第7話 変な生き物
眼の前に居るのは何だ?
魚頭に数珠を下げた腕は六本で、合掌をしながら二本足で立ち、尻尾の様なものが数本付いている。
画眉丸は、コレが何であるのか考えるのを止め、本能で感じた危険に倣い攻撃を始めました。
佐切も観察しようと試みましたがキモいので止めたようです。
対峙したソレは中々に手強く、体勢を立て直そうと一旦その場を離れようとしましたが、周りを更に変なソレが現れ、囲まれてしまいました。
何もかも考えるのはもうやめよう。と一言発した画眉丸は、ただひたすらソレらを倒していきました。
何も考えずにと思っていた画眉丸でしたが、気付くと襲われそうになっていた佐切を助けていました。
第8話 共闘
佐切を助けた後、顔にソレが尻尾を巻き付けてきたところを、誰かが助けに入り、そのうち周りの変な生き物は何処かへと移動して行った様子。
画眉丸と佐切を助けたのは浅ェ門が二人と杠というくノ一(くのいち)。
杠は画眉丸の闘いを見て、共闘を持ちかけてきたのでした。
しかし、何故浅ェ門が二人も居るのかと問われると、元々付いていた罪人が杠に始末され、杠は浅ェ門一人では手に負えないだろうからと言います。
しかし、どうやら色仕掛けにやられたようだと思った画眉丸と佐切でした。
杠たちと組むことのメリットを聞かれた杠は、こちらは情報、そちらは戦力だと言い、画眉丸は共闘することを選ぶのでした。
第9話 兄弟
変化をするというのは、その時、その時の状況に応じて姿を変えることだという。
盗賊の頭として捕まった兄を、処刑人の家に入りひと月で首切代行となり兄を助けに来た弟。
公儀御免状の話に乗り仙薬探しに来たところで、変な生き物と遭遇するが直に状況を飲み込み倒す兄弟。
幼い頃、家を無くし、両親を無くし、野盗に捕まっても、その時の状況を飲み込み、最後には支配する。
兄の強さは変化と絶対に折れない自我。兄を信じ付いていく弟。
変な生き物が居るなら仙薬もあるだろうと、自らのモノにするために皆殺しを始めるという兄。
一方、同じ状況を生き残った者達だから、そう簡単ではないかもという弟でした。
第10話 会議
鱗粉の毒にあてられて気を失っていた佐切が目を覚ましたところで、状況の確認をすることにした画眉丸たち。
画眉丸が飯の材料探しに行った時に見たものは、植物は珍しい物を除けば本土にある物がほとんど。
書物に記されている絵図の仙薬らしきものは見当たりません。
代わりに人が花に代わったようなものをあちこちで見かけたと話します。
石像があることから人が住んでいるのか、変な生き物は、まるで出来そこないの神様みたいだ。
ただ、変な生き物が動いているということは、仙薬がある可能性が高いので、変な生き物を調べることから始めることになったのでした。
第11話 山の民
座礁した舟かと思ったそれは、辺り一面に連なり、最近のものでないものも多数見られました。
この座礁舟の山は一体どういうことなのかと考える間もなく、海の中から大きな化け物が二人を襲ってきました。
座礁舟を渡り逃げると花化した浅ェ門を見つけましたが、既に助けられる状態ではありませんでした。
浅ェ門の死にざまを見たヌルガイは、自分のせいで村人が皆殺しになった事を思い出し、これは罰だからと抗うのを止めてしまいます。
しかし、牢獄からヌルガイを助けるためにと仙薬探しに連れて来た浅ェ門典座は、例え罰だとしてもヌルガイ自身に生死を問い、ヌルガイは生きる事を選びます。
二人は必死に化け物から抜け出し、島へと戻ることが出来ました。
第12話 お役目
源嗣は女にはこのお役目は務まらないから帰るようにと佐切に言いました。
仙太は画眉丸の抑止力として居てほしいと言いました。
夜の見張りをしていた画眉丸の所へ行くと、身体の具合を聞かれた佐切。
思わず驚いてしまいますが、傷付けたせいで毒を廻りやすくさせてしまったと詫び、佐切のお蔭で助かったし冷静になれたと言います。
妻の所へ帰るという目的を果すため、里の者が来たとしても迎え撃つ覚悟ができたと言います。
強いですねと言うと、佐切の方がもっと強いと分かっていると画眉丸は返します。
翌朝、佐切は源嗣に、自分をひとりの侍として見て欲しいと言うのでした。
第13話 だいだらぼっち
気付くのが遅れた源嗣は木の葉のように払われ、その際に脇腹をえぐられてしまいました。
虫の息となった源嗣の元に駆け寄る佐切に迫る巨大な陸朗太。
飛び蹴りをする画眉丸でしたが手応えを感じません。
まるで獲物を捕食しようかという陸朗太に、殺すこともやむを得ないと画眉丸は思います。
しかし、巨大な身体には石も刃も通じず、繰り出される掌は触れたら最後だと思わせるものでした。
兄弟子の源嗣を助けようとする佐切に対し、侍の魂ともいわれる刀を渡しながら、侍としての責務を果すように言う源嗣。
佐切は画眉丸に、画眉丸は佐切にと、お互い陸朗太を倒すために力を貸してほしいと言うのでした。
第14話 中道
首を落とすには、陸朗太は高すぎるので何とか跪かせることは出来ないかと考える画眉丸と佐切。
しかし、振り降ろされる陸朗太の掌を受け流すだけで画眉丸の脚は悲鳴をあげるのでした。
画眉丸が受け流している隙に陸朗太の足の関節に刃を入れようとする佐切でしたが、斬首と違い動く身体には関節の隙をつくことが難しく、刃は通りません。
陸朗太に隙をつかれた画眉丸は地面へと叩きつけられてしまい、動きが止まってしまいました。
画眉丸を庇おうと前に出た佐切。
冷静にと自分自身に言い聞かせながら振るう刃は、陸朗太の掌をうまく受け流すのでした。
第15話 一酸化炭素
少し過激だが、考えがあると言った画眉丸は、火法師の忍術を雷礫や風縫いなどの他の忍術に混ぜて、陸朗太へ放ちます。
全ての攻撃を払い除ける陸朗太。
ついに声が出なくなってしまった画眉丸でしたが、佐切にもう十分だと止められます。
陸朗太が払ったものは周りの草木に火をつけ、辺り一面が火の海と化しました。
燃えた草木からは大量の煙があがり、陸朗太を燻していきます。
耐えきれず頭を下げるのが先か、佐切が熱にやられてしまうのが先か。
そう思った時、陸朗太が伏せるように頭を下げました。
佐切は一閃を首に放ち、勝負は付いたのでした。
第16話 仙人
辺りの森を焼いた事で、巨大な変な生き物が火のある方へ寄って来たようです。
様子を見ていた画眉丸と佐切は手がかりを求めて化け物たちが現れた方角へと向かう事にしました。
走っていると仙太と杠が同じ方向を見ながら固まっていました。
画眉丸と佐切も二人が見ている方へ眼をやると、そこには村のような物が見えるのでした。
同じ頃、一通り化け物を倒した弔兵衛と桐馬の兄弟は、森の中に化け物とは違う気配を感じ、そちらの方へと向かっていきます。
そこには同じ人間とは思えない美しい作りをした女と女がまぐわっているのでした。
しかし、弔兵衛はそれが人とは違う何かだと感じ構えると、片方の女が男へと姿を変え兄弟に向かってくるのでした。
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地獄楽 2巻の感想
顔面虫だけでも気持ち悪く怖いというのに、巨大な変な生き物と思われるものまで湧いて出て来ました。
それは神仏と思われるものではありますが、変な作りをしていて通常ではあり得ないものが動いているのです。
画眉丸は生き物であるなら倒せると思い向かっていきますが、生き物としての通常ではあり得ない攻撃と数の多さに圧倒されました。
こんなものが数多く襲ってきたら正直ゾッとしますが、気後れしていたらやられてしまうので、画眉丸の何も考えずひたすらに倒すのには賛成・同意です。
合流した杠や仙太の誘いにのり共闘することになりましたが、陸朗太の時には、自分たちは頭脳派だと逃げてしまう始末…。
しかし、画眉丸の感じた佐切の本来の強さがここで発揮されました。
忍術や体力では抑えることが出来なかった画眉丸に対し、剣術で陸朗太の攻撃をしのぐ佐切は凄いの一言です。
陸朗太を倒した同じころ、弔兵衛と桐馬の兄弟は森の中で丁度話をしていた仙人と思われるものに出くわしました。
女かと思ったそれは男に姿を変えるという、正に人ではないものでした。
画眉丸たちも島の住人の村と思われるものを見つけます。
しかし、それは遠目で見て廃墟に近い物でした。
この島が本当に極楽浄土であるのなら、人ではない人や変な生き物は神と呼ばれるそれなのでしょうか。
その謎は、次巻へと続きます。
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