僕の心のヤバイやつ 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
2巻では、山田への想いを自覚した市川と市川に対して積極的に関心を寄せるようになった山田。二人の関係が徐々に変化し始めます。
市川は自分の心に芽生えた恋心に戸惑い、そんな市川に山田は無邪気にも一緒に帰ろうと誘います。
断れない市川は山田とともに自転車に乗るのですが・・。
『僕の心のヤバイやつ』2巻には、第16話~30話＋おまけが収録されています。
僕の心のヤバイやつ 2巻のネタバレ、あらすじ
カルテ16．僕は心の病
市川は山田への恋心を自覚しますが、脳の病であり心の病であると気持ちを否定します。
すると偶然会った山田から、自転車に乗せていってと頼まれます。戸惑いながらも、市川は承諾します。
山田を自転車の荷台に乗せた市川ですが、二人乗りはやばいのではないかと気づき焦ります。
物理的にも距離が近づきあれこれ考えを巡らせる市川に、山田から変化を恐れるタイプだと言われどきりとします。
カルテ17．僕は譲った
1巻にて山田の鼻にボールをぶつけたクラスメイトの金生谷が、山田の友人と口論になっているのを市川は見かけます。
金生谷は、まだ山田に謝罪ができていないようでした。
市川は図書室に行くと、いつも通りにいる山田の近くに金生谷の姿を見ます。
山田の様子を伺う態度に、謝罪しに来たのだと察する市川。
金生谷は山田に謝罪し、山田と仲直りすることができました。
カルテ18．僕は奮って参加した
山田が給食の牛乳を鞄に入れているところを見た市川。
なぜ持ち帰るのか考えを巡らしていると、山田は図書室でプルーチェを作っていました。
プルーチェのもとを直接牛乳パックに入れかけるのを見て、市川は山田を止めます。
ボウルで混ぜるため市川と山田は家庭科室へ向かいますが、家庭科室は閉まっていました。
一緒に科学室へ向かい器具でプルーチェを作り、二人は食べることができました。
カルテ19 . 僕は再び遭遇した
姉とともにハンバーガーショップに訪れていた市川。
二人で席に座って食事していると、山田が友人とともに来るのに気づきました。
席に着こうとする山田と市川の目が合います。
逃げるように席を立った市川ですが、山田に声をかけられます。
財布を持っていない山田に何をしに来たのかと市川が問いかけると、トイレに来たといいます。
トイレは二階にあると市川が教えると山田は残念そうに二階に向かいます。
カルテ20. 僕は弁護した
ホームルームでお菓子の袋がごみ箱に捨ててあったと先生に言われます。
山田が食べたものだと直感する市川。
話を聞いていなかった山田に先生がお菓子の件を聞くと、素直な山田は答えを誤り、職員室に来るよう呼ばれてしまいます。
怯える山田は市川も一緒に来てほしいと頼み、市川は一緒に行くことにします。
お菓子の袋を捨てたのは山田だと疑う先生の前で、ごみ箱に捨ててはいないという山田の言い分を市川は弁護しました。
カルテ21. 僕はそっとした
山田に気のある先輩が、また山田を誘っていますが、友人の小林が鉄壁のガードで先輩の誘いを断っています。
先輩が、小林の方が本命だと告げ、ついでに山田もとデートに誘うと、気をよくした小林はあっさり承諾します。
市川は焦ります。小林はおとりに使われていると山田は言いづらく、小林とぎくしゃくしてしまいます。
泣いている山田を見て、市川は本気で先輩の殺し方を考えます。
カルテ22．僕はずぶ濡れた
突然の雨の日、カッパを着た市川が山田に呼び止められます。
カッパを貸してほしい、傘を買ってくるという山田に市川が渋々貸すと、楽しそうに山田はコンビニへと出かけました。
しかし、山田が鞄を忘れていることに市川は気づき、そこには財布と一緒に折り畳み傘が入っていました。
壊れている傘だと山田は弁明します。
結局、山田はコンビニへと出かけていきますが、市川が折り畳み傘を開くと、壊れている個所はありませんでした。
カルテ23．僕は恋バナを聞いた
図書室で山田と原さんが話をしています。
山田は原さんとブス専くんとの仲の進展について聞いているようでした。
二人はすでにデートをしている仲だと知って山田は驚きます。
原さんから、山田の恋愛事情を聞かれますが、彼氏はいないし、出来た事もないと山田は答えます。
二人の会話をこっそり聞いていた市川はドキドキします。
カルテ24. 僕は選ばれない
職場見学があるため、クラスメイトは6人グループに分かれています。
市川も男子たちとグループを作ろうとしましたが、人数が足りないため、女子の人数に混ざろうと言われます。
山田のグループに混ざりたい市川ですが、他の男子メンバーから難色を示され、成績が悪い男子が山田のグループに入ることになります。
咄嗟にテストの点数が低いことを市川は暴露し、山田のグループに混ざることができました。
カルテ25. 僕は平静を装った。
職場見学当日、出版社に向かう山田と市川のグループ。
市川は山田と話せないまま・・。
職場見学先の出版社で、市川は、編集者と盛り上がるクラスメイト達の会話が気になり、ソワソワします。
オタクだとバレるのを恐れ市川は素直に混ざれません。
悶々とする市川の様子を見ていた山田は、市川の手を取りクラスメイトの輪の中へ連れていきます。
作家の生原稿を前にして市川が嬉しそうに山田に話しかけると、山田も微笑みます。
カルテ26．僕は封じた
職場見学が終わり、エレベーターに乗り込む山田と市川。
狭いエレベーター内に、小太りの男性が乗り込みぎゅうぎゅう詰めになりました。
目の前に立っていた山田と向き合う形でさらに密着し、市川は目のやり場に困ります。
悩んだ末目を閉じました。エレベーターが到着し、市川が目を開けると、目と鼻の先に山田の顔があり驚きます。
市川がトイレから戻ると、待っていたのは山田一人でした。
電車に乗り過ごし、二人は駅に取り残されます。
カルテ27. 僕らははぐれた
仲間とはぐれた市川と山田。山田と二人になり嬉しい市川はラッキーと思います。
しかし、山田は泣いていました。市川は反省し、山田に飲み物を手渡します。
こんな物ではだめか、と落ち込む市川に対し、山田は貰った飲み物を手にしながら赤面します。
トイレに行くと宣言すれば良かったと後悔する市川に山田はそんな姿を想像して笑います。
電車に乗ると、山田ははぐれ無い様にと、市川のリュックを抱きしめます。市川は固まります。
カルテ28. 僕は学校が楽しい
職場見学であったことを姉に話す市川。すると姉から、学校が楽しそうだと言われ、市川は驚きます。
放課後、仕事で早退する山田が図書室に顔を出します。
帰りかける山田に明日は学校に来るかと問う市川。
山田は嬉しそうに来ると答えます。絶対に図書室にも顔を出すと。
市川は、僕は学校が楽しいらしいと自覚します。
カルテ29. 僕の「好き」の境目
休み時間、市川は山田に貸した漫画について話しかけられます。
そんな二人の様子をクラスメイトの男子が見ていました。
山田と親しいのかと市川はクラスメイトに詰め寄られます。
イジメられる、と怯える市川ですが、気づくとコイバナになっていました。
本当に好きな子だと抜けない、と言われ、市川は衝撃を受けます。
するとクラスメイトが山田の足がエロいと話し始めたので、不快になった市川はその場を離れました。
カルテ30. 僕は溶かした
図書室の前で山田が棒立ちになっていました。
山田の目の前に、「図書室内お菓子禁止」の張り紙があります。
注意紙も貼られたため、お菓子を食べられなくなるなら山田はもう図書室に来ないのではと市川は不安に。
しかし、山田は気にせずお菓子を食べ始めました。
先生が通りかかった瞬間、山田がチョコを口にしようとしたので市川が手を掴み止めます。
驚く山田ですが、チョコは山田の手の中で溶けてしまいました。
僕の心のヤバイやつ 2巻の感想
1巻にて山田への恋心を自覚した市川ですが、山田への想いに悩みながらも自分の気持ちを伝えることはせず、変わらず山田の観察を続けます。
好きだと自覚しても、行動することはなく、かといって山田が困っていたら放っておけず、山田を自分なりに慰め、手助けする市川の健気さにもどかしい思いになります。
山田がプルーチェを作るために、ボウルを取ってきて、と市川にお願いすると、山田は冗談で言ったにも関わらず、頼みを断れず走って取りに向かう市川の姿は必見です。
好きな子の頼みはどんな無茶でも聞いてやりたいと、クソがと毒づきながらも山田への想いに忠実になってしまう市川の姿。
山田への恋心があふれ出てしまっていてニヤニヤと思わず微笑みが零れてしまいました。
優しく山田に対して思いやりを発揮できるのに、思春期特有の見栄を張ってしまい素直になれない市川。
山田の挙動にいちいち動揺する市川に共感しながらも、背中を押してやりたいという気持ちがどんどんわいてきます。
一方、天真爛漫な山田は、自分の気持ちに正直に市川に対して距離を縮めますが、陰キャな市川にはなかなか意図が伝わらず、うまくいきません。
恋愛が成就する前のじれったさがこんなに詰まった漫画はないと、もどかしい気持ちとワクワクする気持ちがこみ上げどんどん夢中になって読んでしまいます。
次巻も目が離せません。
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