地獄楽 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
佐切のお陰でタオが回復し、記憶の戻った画眉丸。
戦いの感を取り戻すため、皆に相手をしてもらいます。
そして、メイから語られた島の成り立ちや天仙様たちの生い立ちを聞き、島の状況や新たに島へと入った者たちを知るのでした。
地獄楽 7巻 には第57話から第66話までが収録されています。
地獄楽 7巻のネタバレ、あらすじ
第57話 そうは思えない
メイが感じ取った島へと来た者たちを予想する画眉丸たち。
追加上陸として控えていた浅ェ門殊現たちだろうと士遠は言います。
それらは味方となるのかと聞く画眉丸に、なってくれるだろうと答える佐切。
一緒に修行をしている時に波の事を理解していたので、タオも分かるだろうと言う士遠。
しかし、杠も知る有名な事件を起したのも殊現。
その事件のあらましからは仲間にはならないどころか、死罪人や死罪人を庇う浅ェ門も容赦なく殺すであろうと士遠が言います。
第58話 どうか安らかに
幼い頃から敬う衛善の亡き骸を見つけた殊現は泣き叫びます。
他の者の安否も気になるので先に進むことを進言した威鈴に対して、供養を済ませていこうと応える殊現。
浜辺で読経をあげていると、陸の方から巨体の化け物が現れます。
化け物に命令している道士が全員を生け捕りにしろと言い、投網漁を投げてきます。
網が殊現まで届こうとした時、威鈴と清丸が網を切り、化け物たちを斬り刻みます。
網に捕らえられていた忍たちも網から抜け、化け物を倒していきます。
読経が終わった殊現は持っていた刀の刃と刃を打ちつけてノコギリの様にすると、この島にいる生き物は皆殺しだと叫びます。
第59話 最大にして最後の好機
島の生き物は皆殺しにすると言った殊現に、殺して手土産にすると返した道士。
しかし、殊現には敵わなかったようで島の情報を聞くために拷問されてしまいます。
その頃、画眉丸たちはここで手を組んだ者達にこれから行うことの意向確認をしていました。
二手に分かれ、仙薬を取る班と、船を見つけて逃げ道を確保してホウライに行く班。
ただし、無事では済まないであろうから、組まずに単独行動をしても誰も咎めない。
一緒に行くかを決めて欲しいと言う士遠ですが、誰も抜けることはありません。
そして、ここに居る皆で生きて島を出ようと誓うのでした。
第60話 もう一度だけ
皆で協力して島を出ることに決めた画眉丸たちは、目的である仙薬を奪取し、島から脱出するための情報を整理します。
ホウライの中の様子、仙薬がある場所、脱出するための船がある場所などを確認した後、杠と画眉丸からタオの使い方を皆で学ぶことにしました。
天仙様とは極力、出くわさず戦わずに船に乗り込むのが第一ですが、もし対峙した時のための訓練といったところでした。
そして、仙薬奪取組と脱出経路確保組に分かれて潜入することにします。
奪取組は画眉丸と杠と佐切。
経路確保組は残りの士遠や剣龍たちとなりました。
そこで画眉丸は、メイが今まで島を出なかったのは何か理由があるはずだと確認するのでした。
第61話 盤古
ホウライでは、弔兵衛の仲間入りのための儀式が行われていました。
しかし、それを良しとする者も悪しとする者も居ます。
リエンは、弔兵衛は大事な研究材料なので誰も傷付けてはいけないと忠告します。
弔兵衛はホウライに居た数人の天仙様とリエンは、間違いなく別格で恐ろしいほどの強さを秘めている事に気付き、今暫くはここに居て天仙様の弱点を探るつもりのようです。
リエンが自分の研究室へと弔兵衛を連れて来た時、外丹花と呼ばれる巨大な丹を吸い上げるものを見せられ、本土の人間を全て丹にすると言われたことを思い出します。
桐馬のためにも天仙様を倒すためにタオを使い熟すつもりでいました。
その夜、画眉丸たちはホウライへと潜入を始めるのでした。
第62話 姉上
数刻前のこと、ホウライへの潜入方法やホウライの構造をメイから聞いた付知が皆に説明します。
ホウライは内と外に分かれていて、内には天仙様の宮が複数存在するということ。
仙薬があるリエンの研究室の場所、それぞれの宮に居るであろう天仙様や修行の内容などです。
リエンと出くわさず戦わずに仙薬を奪取するためには、外丹花が萎み、研究室を空ける夜に侵入することにします。
そして今、画眉丸と佐切と杠は内城門の上から内宮全体をタオで見渡し、丹の材料である人の亡き骸のタオが集まっている場所を確認します。
確認したその場所まで侵入して周りの気配を探っていた時、気配を消して待ち伏せしていた蘭が居ることに気付くのでした。
第63話 お供え物さん
画眉丸たちが潜入する時に気配を消して来たように、気配を消して待ち伏せしていたのは蘭と呼ばれる天仙様でした。
メイの話によれば属性は水で火の属性の画眉丸とは相克になります。
どうして潜入することが分かったのかとメイが聞くと、情報提供があったと言いました。
蘭はメイに戻って来るように言います。
外丹花のことを反対しているのなら、完璧な丹の精製法が分かったので反対する理由は無くなった。
そして、人を材料にすることは変わらない様なので、メイは皆に別れを言いに来たのだと言います。
画眉丸たちの潜入は、天仙様とは極力会敵しないことが目標でしたが、会敵してしまった場合は第二案へと移る作戦です。
第64話 通じた様だな
天仙様を倒せる条件として分かっていることは、属性が勝るタオで相手の胚珠を破壊すること。
つまり、蘭は画眉丸よりタオの属性が強いので、画眉丸にとっては最悪の相手となるのですが、画眉丸には何か策があるようです。
画眉丸は蘭の相克である杠と二人で応戦するので、その隙に仙薬を探すようにと佐切とメイに頼みます。
しかし、仙薬があるはずのここは、煉炭宮ではないとメイが言いました。
蘭が画眉丸たちを誘い込むために死人のタオを偽装していたのでした。
画眉丸は例の策でいくと杠に言って蘭に向かっていきます。
何かを探るように戦っていると、始めるぞと杠に言い画眉丸の拳が蘭の顔面にヒットするのでした。
第65話 本番はここからだ
画眉丸の策というのは、相手のタオの流れを利用して相手の力を相手に返すというものでした。
例えるならば、タオとは身体を水流のように流れていて属性の違いは、相手の流れを押して助けるのが相生で、流れを止めてしまうのが相克。
天仙様は流れが大き過ぎてそのままの法則は通じないが、タオを部分的に弱めて相手の流れに乗り、その流れの勢いを利用して相手に返せば攻撃として通るというものでした。
画眉丸がそれを操り蘭の攻撃を受け返すと、蘭は島に来てからの短い間でそれが出来るのは才能だと言います。
しかし画眉丸は、才能ではなく払ってきた犠牲の結集だと返すのでした。
第66話 うちの殊現はキテんだって
斎には名前が必要ということで、弔兵衛から上陸者の名前を聞いたリエンは、霊符を使って上陸した者の状態を視ます。
死んだ者の名前を書いた霊符は燃えて灰になり、生きてホウライに来た人間は今何処にいるのかが分かるようです。
士遠の属性は木で今は胎息宮にてヂュジンと遭遇していて、ヌルガイと一緒。
巌鉄斎と付知は房中宮にて桃花と菊花と遭遇しているが、タオの鍛錬が足りない。
桐馬は弔兵衛が仲間に引き入れる。
注目は画眉丸。数百年なかった鬼尸解にまで蘭を追い込んだ程の材料だと宗師に報告しています。
仙薬の酒種が完成し、ようやく今夜全てが終ると言います。但し、邪魔が入らなければですが…。
その頃、殊現たちはホウライへと向かっているのでした。
地獄楽 7巻の感想
画眉丸が戻ったところで本来の目的である、仙薬を探して島を出ることを達成するために、死罪人たちと処刑人たちが力を合わせることになりました。
そもそも監視役であったはずの浅ェ門たちは、仙薬など無くても帰ることが出来たのですが…。
島には天仙様と呼ばれる不死人が居て浅ェ門であっても簡単には倒す事が出来ません。
更に島に上陸した人間を丹の材料にしようと狙っている上に、島の周りには化け物が居て島から出ようとする船を襲います。
よって、島を脱出するためには皆の協力が必要となったのでした。
しかし、追加上陸として連れて来られた十禾は、先の上陸後に島の周りに居る化け物を倒して本土まで帰っているので、相当な腕の持ち主なのでしょう。
士遠は一人では難しいとして誰かを探していたのですから…。
画眉丸たちがホウライへと潜入すると、折角気配を消して来たにも拘わらず弟想いの弔兵衛によって潜入する画眉丸たちのことは天仙様たちに知れ渡り、逆に待ち伏せされていました。
弔兵衛の気持ちも分からないでもないですが、協力した方が脱出するにしても天仙様を攻略するにしても、より確率が高くなると思うのですが、視野が狭いのか何なのか。
潜入した画眉丸は蘭と呼ばれる天仙様と闘い始めました。
相克相手の戦いに策があると言い、実際、画眉丸の攻撃が蘭にヒットしましたが、相克では倒すことは出来ないはずです。
果たして画眉丸に勝ち目があるのか。
次巻でのお楽しみです。
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