怪獣8号 11巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
怪獣が出現したエリアを制圧していく防衛隊ですが、次に現れたのは複数の識別クラス怪獣でした。
しかも、それぞれの隊長格に特化したと思われる怪獣。
段違いに強い怪獣の登場に苦戦する防衛隊の各隊長ですが…。
怪獣8号 11巻 には第82話から第89話までが収録されています。
怪獣8号 11巻のネタバレ、あらすじ
第82話 破ります
対人に特化した識別怪獣に圧されはじめたため、被害が拡大していきます。
小隊長である立花は怪獣13号にやられ瀕死の状態。
援護に入った東雲でしたが怪獣13号を攻撃した途端、逆に怪獣13号に吹っ飛ばされてしまいます。
東雲は隊長である鳴海を振り向かせるために努力を重ね、小隊長を拝命されました。
しかし、識別怪獣となると今まで討伐してきた怪獣とは異なり、段違いに強く、少しでも長く時間を稼ごうと立ち向かうも手も足も出ません。
東雲が死を覚悟したその時、控えていたはずのカフカが現れるのでした。
第83話 お前を信じる
対9号戦のための控えとしての命令を破り、現れたカフカ。
怪獣8号へと変身した余波は、防衛隊だけでなく識別怪獣たちも認識。
カフカは各地で戦う隊長たちの存在を感じ、その中にキコルを認識しました。
この戦いの前、キコルは何があっても助けに来ず、目の前の敵を倒して欲しいと言いました。
行かねーぞ。そうキコルに言ったカフカは、向かって来る怪獣13号を片手で止め、思いっ切り吹っ飛ばすのでした。
それを感じた怪獣15号はキコルにトドメを差そうと視線を向けると、生気の戻ったキコルが目に入ります。
第84話 討伐します
精神攻撃の最中、一撃を放ってきたキコルに驚く怪獣15号。
精神攻撃の効力を確かめにキコルの心を覗くと、そこには泣いている小さな女の子がいました。
両親に認めてもらえなく寂しいと言っていた少女は、代わりに認めてもらいたい人達が出来たのだと、防衛隊の仲間達の姿を浮べます。
その時、小さな女の子は今のキコルへと戻っていくのでした。
キコルは自分の弱い部分をさらしてくれたお蔭で強くなれたと15号に礼を言い、そのまま15号を斬り刻むのでした。
第85話 言ってくれるじゃないか
怪獣15号の思念がキコルに流れてきます。
怪獣15号は自分を作った怪獣9号に認めてもらおうとしていました。
キコルを模した怪獣を倒したら。
精神攻撃をうまく使えるようになったら。
本物のキコルを倒す事が出来たら。
そう言われてきた様でしたが、所詮は駒でしかなかったと言いながら、怪獣15号は消滅しました。
キコルが怪獣15号を倒した事で防衛隊に活気が戻ってきます。
キコルは鳴海に、弟子に師匠の実力を示せと言うと、鳴海は格の違いを見せてやると言い返すのでした。
第86話 無能は要らん
無能は要らない。
四ノ宮長官にそう言われ、いつかギャフンと言わせてやろうとしていたことを思い出した鳴海。
鳴海の攻撃は怪獣11号まで届くことはなく、全て防がれた上に怪獣11号は鳴海が使う識別怪獣兵器1号の弱点をついて攻撃してきます。
更に、鳴海の全ての攻撃パターンを知っている、自分には四ノ宮長官の記憶が与えられているのだと言います。
四ノ宮長官に一度も勝つことが出来なかった鳴海には分の悪い相手でしたが、準備が整ったと言った鳴海の攻撃が怪獣11号を捉えるのでした。
第87話 とっておきだからな
スーツと鳴海の目の色が変化した後から、次々と攻撃を当てられていく事に戸惑う怪獣11号。
全て見えていると言った鳴海は怪獣11号の攻撃の先を読み、自身の攻撃を全て当てていきます。
識別怪獣兵器1号はあくまで擬似的な未来視しか出来なかったはずだと言う怪獣11号に、この場の状態の全てを把握して未来を予測する能力を獲得したのだと答える鳴海。
お前のバラバラになった姿が見えていると、鳴海は怪獣11号を斬り刻むのでした。
第88話 完成品
鳴海が怪獣11号を倒す様を見ながら、伊丹は鳴海を誰よりも信じて成長させようとしていた四ノ宮の姿を思い返し、感慨にふけっていました。
怪獣11号に四ノ宮の姿を重ねていた鳴海。これで、してやったりと思いましたが、いつもの仏頂面の四ノ宮の顔しか浮かんできませんでした。
その頃、怪獣12号と戦っている保科は、同じ剣術で攻撃してくる怪獣12号に圧されていました。
怪獣10号が自分は試作品だと言っていた通り、この怪獣12号は対保科の完成品なのだと思っていました。
第89話 刀だけは負けるわけにはいかん
保科は、物心がついた時には既に保科家の完成品と言われたお兄さんが居て、保科自身はお兄さんの出来損ないだと自分で思っていました。
目の前の怪獣12号が完成品だというのなら、自分と10号は出来損ないコンビなのだと…。
そうだとしたら余計に負けられないではないか。
そう思った保科は10号と自分に喝を入れると、開発していた新型兵器の投入を決めました。
それは、二刀流が対策されてしまうことを念頭においた、お兄さんの十八番である一刀型の武器でした。
お兄さんの手前、それだけは負ける訳にはいかないと、怪獣12号に斬り込むのでした。
怪獣8号 11巻の感想
目の前で人が殺されていくのを見過ごすことが出来なかったカフカは、命令違反でありながらも遂に怪獣8号として姿を現しました。
キコルの言葉を信じ、助けに行かないから自分で倒せとの思いを載せて発した一言は、キコルを覚醒させます。
自分を信じてくれる仲間の期待に応えなければならないと、精神攻撃から脱したキコルは怪獣15号を倒すことが出来ました。
弟子の活躍に自分も負けてはいられないと、鳴海も奮闘します。
四ノ宮長官の記憶を持った怪獣11号に、かつての四ノ宮長官を重ね、一度も勝つことが出来なかった相手に、自身で覚醒をした新しい能力で怪獣11号を倒しました。
そして、初めて負けた時の悔しそうな四ノ宮長官の顔を思い浮かべられると思いましたが、残念ながら長官のそのような顔は浮かんで来なかった様です。
師匠であり常に自分の前に立っていた人の悔しそうな顔って、なかなか想像できないものだと自分も思います。
いつまでも理想であって欲しいですからね。
そして、保科と怪獣10号には、対保科に特化した10号の完成品12号が対峙していました。
刀術で圧されていた保科。これだけは負けるわけにはいかないと出して来たのは一刀式の武器でした。
多分、保科家やお兄さんの手前、一刀式で戦う事に臆していた部分があったのでしょう。
保科自身がそれに向き合う事で底力のようなものが出たのかもしれません。
今まで圧されていた怪獣12号の手足を切断しました。
果たしてそのまま倒すことが叶うのか。
また、遂に怪獣9号が出てくるのか…。
次巻でのお楽しみです。
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