この世界は不完全すぎる 9巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
デバックストーンを操作し、ゲームからログアウトした謎の人物を見つけたハガとステラ。
ゲームマスターが存在するのかと、脱出に一縷の望みを掛けるも、しびれを切らしたレン達に追い詰められてしまい…
この世界は不完全すぎる 9巻にはNo.61からNo.69が収録されています。
この世界は不完全すぎる 9巻のネタバレ、あらすじ
No.61 邪神降臨①
自分のデバックストーンを操作してゲームからログアウトした謎の人物。
それを目撃してしまったハガは、自分と同じプレイヤーでは無く、ゲーム開発に携わった開発側の人間だと推理します。
つまりゲームマスターである可能性が高いと推測します。
もしかしたらこのゲームから脱出する方法があるのかと希望を見出すも、何故にログアウトが不能状態になった際にすぐに動かなかったのか?
また彼は隠れて動いていた様子など、何かワケがあるのかと考えます。
今は解らない事ばかりと、推測しか出来ませんが、唯一確信を得た事は、次に出逢えた際は必ずに接触しなければと、ハガは強く決意を固めます。
そんな中でステラは周辺の祭壇に捧げられていた三賢者の遺体を発見します。
これはもしやとステラは慌てながらにコレが、火の神・マーデルの召喚儀式である事を見抜きます。
そして始まるマーデルの実体化。
巨大な手が出現し、礼拝堂を崩していきます。
一体、何が起ころうとしているのでしょうか?
No.62 邪神降臨②
火の神マーデルが召喚され、それに対抗するためにアサシンギルドの長・ドゥカが自らを犠牲にして召喚した邪神ロビンソンが対峙する事に。
ハガとステラは邪神ロビンソンの頭頂にアマノ達の姿を見つけ、火の神マーデルの頭頂には溝口ことレンの姿が見えます。
転移し、すぐにアマノと合流するハガは、メインクエスが発生したと告げるのでした。
「各国の思惑」と、ハガ達は邪神ルートへと辿り着いていました。
このメインクエストをクリアしたらストーリーが進む。
ハガはようやくにシナリオデバックが出来ると安堵しますが、アキラはレンと戦う事を拒絶してしまいます。
No.63 邪神降臨③
もしメインクエストならレンを倒す事になる・・・。
それは彼を殺す事になると、アキラは動揺を隠せませんでした。
ハガは言います。
このメインイベントの目標は火の神マーデルを倒す事であり、レンを殺す事ではないと。
マーデルさえ倒せば、レンを殺す必要は無いと言い切るハガの声に、アキラはもしかしたらと可能性を見出します。
そんな中で邪神ロビンソンに融合したドゥカの声が響き、マーデルの弱点は首元の核を破壊すれば良いと告げられます。
邪神ロビンソンを動かしてマーデルの動きを止めろと言うドゥカの声に、アマノはどうやって止めろと言うのかと呆れます。
そんな彼の言葉の後に、足下に穴が開き、ハガ達は邪神ロビンソンのコクピットへと落とされてしまいます。
これを操縦してマーデルを止めれば良いと、戦闘を開始するハガ達。
ロビンソンの操縦をアカネが引き受けます。
かつて体感ロボットゲームでハイスコアを出した経験があると自信ありげなアカネ。
しかし操縦をするやいなや、ロビンソンを転かしてしまいます。
はたしてマーデルを倒す事が出来るのでしょうか?
No.64 邪神降臨④
歩かせる事もままならないアカネの操縦では自滅すると、マユが操縦を引き受けます。
事なきを得るも、マーデルの大剣が振り下ろされてしまいます。
しかしハガの持つ白羽取りスキルで大剣を受け止め、その隙にマーデルに乗り込むアマノ達はマーデルの核へと向かいます。
魔法生物を倒して到着した核には、レンが待ち受けていました。
アマノとニコラがレンを引きつけている間に、アキラが核を壊す算段を取り、戦闘は開始されます。
大迷宮で得たレベルと技術で挑むアマノ。
アサシンとして成長したニコラ。
はたしてレンの凶行を止める事が出来るのでしょうか?
No.65 邪神降臨⑤
瀕死のレンによってアキラはNPCにされてしまいます。
それに合わせて他のNPCを媒介にして復活するアルバ。
アマノはアキラに慌てて駆け寄りますが、アルバによる書き換えが始まろうとしてしまいます。
テスラが加勢に加わり、アキラの元へと向かおうとするも、NPCによって召喚された魔法生物によって行く手を遮られてしまいます。
それでも傷つきながらもアキラの元へと辿り着いたアマノは、彼女の名前を叫び呼びかけるも、彼に見舞われたのは痛烈な拳でした。
邪教共と蔑むアキラの声・・・。
彼女はNPCにされてしまいます。
No.66 邪神降臨⑥
レンはNPC化されてはいませんでした。
彼は語ります。
いつも辛かったと。
この世界の住人になりきっていたのに、いつも回りの仲間が邪魔をし、あまつさえ悩みまで相談に乗らなければいけない生活に、彼は限界を迎えていたのです。
だから全員をNPCにしたのだと、自分は悪くないのだと自己弁護に走ります。
そんな中でこの世界の住人となってしまったアキラは、マーデルの信徒としてアマノに大剣を振りかざしていきます。
彼女の名前を呼びかけ、二人の絆であった筈のネックレスを見せるも、彼女は無慈悲にそれを引きちぎってしまいます。
それを見て呆然とするアマノは、もう彼女はアキラではなくなったのだと痛感させられてしまいます。
彼女も辛かったのだと、連れて帰れなくて済まないと謝るアマノは、彼女の振り上げた大剣を受け止めようとしていました。
No.67 崩壊
アキラの大剣が振り下ろされる前に駆けつけたハガによって、マーデルの核が破壊され、身体が崩れ瓦解していきます。
そんな中でもハガを仕留めようとするアキラ。
崩れゆくマーデルの身体の中で大剣を振るうアキラを躱(かわ)しながらに、彼女がNPC化した事に気づかないまま、必死に攻撃を避けていたハガ。
彼の窮地を救うためにニコラは秘薬を使い、身体能力を上昇させ、アキラを拘束し、ハガとアマノを救います。
気を失うニコラに、アマノの口から語られてしまうアキラのNPC化。
その事実を聞かされた後に、マーデル信徒の自決にNPC化したアキラも続き、彼女も自らに命を落としてしまいます。
No.68 リスタート①
命を絶ったアキラを蘇られるために、再度クエストのやり直しを訴えるアマノ。
サブクエストとは違い、メインクエスとならば何度もやり直しが可能で、もしかしたらアキラをNPC化される前に戻せるかも知れない。
そう訴えるアマノの声に、ハガはリスタートした事で発生するバグの危険性を指摘するも、アマノの声は悲痛でした。
例えやり直しをしてもアキラを元に戻す事は不可能だと察します。
しかし訴えてくるアマノの声にハガはリスタートを選択しました。
No.69 リスタート②
結果・・・、アキラはNPC化してしまい、マーデルの信徒として敵側についてしまいます。
何度もやり直しを訴え、何度もリスタートするも、結果は同じ。
やがて消沈し、意識を失うアマノは、この事実を受け入れるしかありませんでした。
アキラを失ってしまい、またレンを失った事で依存対象を失ったアルバは、脅威ではなくなったとテスラによって告げられます。
落ち込むアマノにハガは、可能性としてゲームから解放されゲームの外で元気に暮らしている可能性を示唆します。
微かな可能性にかけて、再びデバッグの旅を再開しようとするハガの声に、アマノの答えは?
そして今現在のデバッカーの存在はどうなっているのか?
ハガ達の旅は続きます・・・。
この世界は不完全すぎる 9巻の感想
アキラが退場してしまいました・・・。
アマノの不幸っぷりに加速が付いてしまい、今回はハードな内容で進んでいきました。
まあレンの気持ちも解ります。
自分も遭難した状況で全員の心のケアを務めるなんて、まともに出来るワケもありません。
まして彼は一会社員です。
専門的な教育を受けているわけでもないのに、そんな環境で他人の面倒を見続けていたら、最終的に、ああなってしまいますよね。
結局、彼はこの世界に溶け込もうとしていたと言っていましたが、ただ現実から目を背けて溶け込もうと演じていただけの行為でしかなかったのです。
要は逃避していただけにしか過ぎず、最終的にこんな悲劇を招いてしまったんでしょうね。
アキラを失ってしまったアマノの心に大きな傷が出来てしまい、今後の彼の行動が気になっていきます。
そして現在のデバッカーは、一体何をしているのかと、大きな謎も浮上していきます。
既に1年以上が経過している中で、何も進展していないログアウト事情。
また謎のゲームマスターの存在など、何やら不穏な動きを感じてしまいます。
もしかしてもっと何か恐ろしい動きがあるのかもしれませんね。
今後のハガ達の旅の先に何が待ち受け、またどんな存在が暗躍しているのかと、気になる所です。
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